2016.09.01更新
皆さんが日常生活で使う歯ブラシですが
毎年ように事故が起きています。
気を付けないと歯ブラシが凶器になることもあります。
実に平成23年以降に東京消防庁が歯ブラシによる事故で搬送した5歳以下の子供の例が217件もあり、中には入院に至る事例は36件にものぼるそうです。
事故の多くは、歯ブラシを加えたまま転倒です。
私が患者さんで経験したのは23年ほど前で8歳位のお子さんでやはり転倒でした。
幸い口腔粘膜を縫う程度で済み、大きな後遺症も残りませんでした。
当院では、事故防止のため、なるべく座ったままでのブラッシングをお勧めしています。
歯ブラシを咥えたままの歩行は危険です。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.08.25更新
入れ歯が当たって痛いんです
上下総義歯の患者さんです。
お口の中を見ますと右下の最後方部に傷があり化膿しています。
当日は、入れ歯を削り痛みも取れたのでご帰宅いただきました。
一週間後、痛みが再発したとのことで再度来院されました。
お口の中を拝察しますと、以前と違い大きく腫れ入れ歯も入れられない状態です。
???・・・通常は、考えにくいのですが、もしやと思いCTで確認したところ
親知らずの根っこと思われるものが確認でき、お口の中を再度確認しますと
傷の中の歯肉に小さい穴があり親知らずとつながっているようで、そこから感染したようでした。
患者さんは、78歳で非常に珍しい症例でした。
「この年で親知らずで苦労するなんて・・・」と患者さんは、お話しされていました。
私自身もまさかと思った症例です。
改めて診断の難しさを知らされました。今後に活かして行きたいと思います。
ご高齢でも親知らずが生えることがあります。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.08.10更新
「右上の奥歯が痛いんです・・・
」顔面を手で押さえています。
つい先日の歯医者にっとて鑑別が難しい診断のお話をします。
レントゲンでは、異常は見られず、歯周病の検査値も問題はありません。
このようなケースの原因ででよくあるのが「歯ぎしり」などの嚙み合わせによるものです。
しかし、この患者さんには、歯を見ても歯ぎしりなどの嚙み合わせの異常も見られません。
では、この痛みの原因は?
よく見ると、右の唇にわずかですが湿疹のようなものが出来ています。
このような場合、ヘルペスが疑われます。
神経がウイルスに感染するとその支配領域の感覚に異常をきたします。
上顎神経が感染した場合は、ヘルペス性の痛みが歯の痛みとして感じることがあります。
診断を誤ると、訴えの歯の治療をしてしまい、治療したにもかかわらず痛みが変わらずということもあります。
ヘルペスの重症例では、入院を要することもあり歯医者としては慎重な診断が要求されます。
今回は、抗ウイルス剤が功を奏し軽快しました。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.08.04更新
8月11日の山の日と土日が休診になります。
その他は、通常通りの診療となります。
現在通院中または、過去に通院歴のある方で担当医の指名がある場合は、
お手数ですが、お電話にてご確認の上ご予約下さい。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.07.26更新
日本に予防歯科の意識が高まりつつありますが、
先進国の中で日本人の虫歯は多いほうなのでしょうか
私の経験上のお話ですが、私が勤務医時代の25年前は、虫歯の洪水のような状態で痛みを抱える患者さんで待合室はあふれ、ひたすら歯を削る時代でした。

予防歯科がなかったわけではありませんが、患者さんも歯に無頓着な方が多かった記憶があります。
私が実際にとてもショックだったのが・・・・
歯周病の患者さんに歯磨き指導をしたところ
「私は、歯磨きを習いに来たのではない!早く治療進めて!」と言われたことです。
当時は、これが当たり前の時代だったのかもしれません。
時代は変わり今では虫歯はかなり減りましたが、先進国の中では、まだまだです。
特に国策で「虫歯のない国」を掲げたスウェーデンでは、妊娠と同時に虫歯予防が始まり、赤ちゃんが生まれると歯が生えないうちから歯磨きになれる訓練を行います。
虫歯の多い子供は、育児放棄などの虐待が疑われるほどなのです。
では、なぜ予防歯科が北欧諸国で浸透したのでしょう?
ご存知の方も多いかと思いますが、北欧では、歯の治療に保険はありません。
虫歯になったら高額な治療費を払わなければならず、虫歯にならないための予防治療が主流になったのです。
日本は、保険で歯の治療が受けられる安心感から歯を大事にする意識が北欧より薄いと言えるかもしれません。確かに日本ほど質の良い歯科治療が低い治療費で受けられる国は、他にありません。
これからも当院では、虫歯のない国を目指し予防を推奨していきます。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.07.14更新
8月5日~7日は、お休みをいただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.07.14更新
聞き慣れない表現かとは思いますが
虫歯には、過去に治療歴がない歯の虫歯(一次的なもの)と
一度治療した歯が再度虫歯になってしまう(二次虫歯)があります。
なんとなく虫歯に削って金属やセラミックのを詰めたりすると歯が強くなったような気がするかもしれませんが
正解は、「治療前より弱くなっている」です。
これは、私たち歯医者が行う治療の多くは、「一度治療した歯がトラブルを起こすという再治療である」というと
ご理解いただけるかと思います。
では、なぜ二次虫歯になってしまうのでしょう?
虫歯になるには、その歯に根本的に虫歯になりやすい要素があります。
例えば、「その歯だけ歯磨きがうまくできない」などです。
せっかく治療をしても根本的な要素が改善されない限り、一度治療した歯は、再度虫歯になってしまいます。
対応としては、「歯医者で正しい歯磨きを習い、実践する。」「定期検診で専門的な清掃を受ける」「フッ素塗布をする」などです。
ご自宅での正しい歯磨き「ホームケア」と歯科医院での専門的ケア「オフィスケア」を組み合わせることが大切です。
予防治療で二次虫歯を防ぎましょう!
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.07.05更新
近年、「歯を抜く歯医者は良くない」との風潮があるようです。
もちろんやたらと歯を抜く治療は、私もどうかと思います。
実は、歯を抜くか残すかの基準に決まりはなく、かかった歯科医の判断によります。
私見ですが、歯は良い状態で残すのが大切で無理矢理残すのはいかがなものかと思います。
実際に対応に困った例をお話しします。
患者Aさん「今までのかかりつけの先生に、差し歯になっている前歯の根っこが割れているので抜かないといけないと言われたのですが、どうしても抜きたくなくて残してくれる歯医者を探し5軒の先生に相談しました。
一軒だけ残せると判断してくれた先生に治療を受けまして、先週、新たに差し歯を入れてもらったのですが・・・先生!歯茎が腫れて痛いんです!治療した先生に相談したら・・・根っこが割れているのだからしょうがない・・・と言われて・・・どうすればいいんですか!」
と紹介で当院へお見えになった患者さんです。
私「レントゲンの結果やはり抜かなければなりません。残念ですが・・・」
Aさん「どうしても抜きたくないんです!どうにかなりませんか!」
私「抜く以外に治療法は、ありません。」
Aさん「じゃあ・・元のかかりつけの先生に抜いてもらえばよっかたです。申し訳なくて元の先生の所へは戻れないです。」
私「私から元の先生に連絡しましょうか?」
Aさん「大丈夫ですか?」
私「きっと元の先生も心配していますよ」
皆さんどのように感じますか?
私は、だめな歯を無理に残すのは問題かと思います。
もちろん抜歯するのは、患者さんの了解を得てからです。
できるだけ歯を残すための治療には、正確な診断が必要です。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.06.23更新
お口の中の異変・・・
虫歯、歯周病、口内炎など色々ありますが
いずれも放置するのは当然よくないのですが、
一般の方は、虫歯と歯周病だけに目が行きがちと思います。
今回は、あまり意識のいかないと思われる粘膜の病気についてお話します。
二週間以上口内炎が治らない場合は、口腔がんや全身の病気の関連性が疑われますので
早急にかかりつけの歯医者に相談することが必要です。
粘膜が白く変色していてガーゼなどで拭っても取れない場合、白板症という病気の可能性があります。
白板症は、前がん病変と呼ばれるものの一つで、その約一割が口腔がんに移行します。
また、入れ歯が当たって傷がある場合、長期放置すると口腔がんに移行することがあります。
いずれにしても小さな口の中の異変が感じられた場合放置せずに歯科を受診する事が大切です。
そして、
「口の中にもがんはできる」という知識を持っておくことです。
このくらいは大丈夫の自己判断は危険です!
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院
2016.06.16更新
虫歯の原因は、なんでしょう
「甘い食べもの」と答える方が大半と思います。
実は、
虫歯は細菌による感染が原因なのです。
お口の中には、平均して約2,000憶もの細菌がいると言われています。
なんと足の裏より多いんです!
よく歯磨きができている人でも500億はいると言われています。
そして、他人にも移り感染していきます。
生まれたばかりの赤ちゃんには、虫歯菌や歯周病菌はいません。
まず初めに家族から感染しますので、歯医者や保健所の衛生指導で、親御さんとお子さんのスプーンなどの食器は別々にしてください。お子さんを虫歯にしないためには親御さんの虫歯をなくしましょう。と指導するのはこのためです。
ただし、虫歯菌に感染したから必ずしも虫歯ができるを訳ではありません。
歯科医院での定期的な予防処置で虫歯菌を減らし虫歯の発症を防ぐ事が出来ますし、虫歯菌の栄養源は、甘いものなどをはじめとする食べかすですので歯磨きをしっかりする事が何より大切です。
お口の中の細菌は、
バイオフィルムというバリアの中で増殖します。
バイオフィルムは、私たちの日常生活でも目にする事が出来ます。シンクなどの排水口のヌメヌメがそれです。嫌な臭いがしますよね。バイオフィルムは、口臭の原因とも言えます。
バイオフィルムは、歯磨きでは取り除くことはできず、歯医者での機械や薬剤を使った専門的クリーニング(PMTC)でのみ取り除くことが可能です。
歯医者でのPMTC+自宅での正しい口腔ケアで虫歯菌を減らしましょう!
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: ジェイエムビル歯科医院