
上下総義歯の患者さんです。
お口の中を見ますと右下の最後方部に傷があり化膿しています。
当日は、入れ歯を削り痛みも取れたのでご帰宅いただきました。
一週間後、痛みが再発したとのことで再度来院されました。
お口の中を拝察しますと、以前と違い大きく腫れ入れ歯も入れられない状態です。
???・・・通常は、考えにくいのですが、もしやと思いCTで確認したところ
親知らずの根っこと思われるものが確認でき、お口の中を再度確認しますと
傷の中の歯肉に小さい穴があり親知らずとつながっているようで、そこから感染したようでした。
患者さんは、78歳で非常に珍しい症例でした。
「この年で親知らずで苦労するなんて・・・」と患者さんは、お話しされていました。
私自身もまさかと思った症例です。
改めて診断の難しさを知らされました。今後に活かして行きたいと思います。

ご高齢でも親知らずが生えることがあります。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘