とある患者さんとの会話です。
私「今日は、前回、歯周病の検査が終わりましたので、歯石取りと歯のクリーニングですね・・・超音波の機械を使うので歯に振動が伝わります。そのため、少ししみたり、痛むことがあるかもしれません。しみる時は、超音波の出力を下げますの手を挙げて教えてください。」
患者さん「はい!お願いします!」
私「超音波の機械で大まかな汚れは取りました。次は、細かい汚れを手作業で取り除きます。」
患者さん「・・・」→口を開けているので会話できません。
私「最後にブラシで磨きます。」→着色を落とすペーストを使います。
※ここまで約30分の施術です。
私「最後に確認と歯磨きの注意点をお話しします。」→患者さんに鏡を持っていただき、お口の中の状態をお話しします。
患者さん「歯が白くなりました!あのー!!ホワイトニング・・・今したのですか?お願いしていませんが・・・」
私「ホワイトニングではありません。これが、ご自身の歯の色です。クリーニングで汚れが落ちたため白く見えています。」
患者さん「へー!ホワイトニングは、歯磨き剤では出来ないってことですか?」
私「ホワイトニングの意味合いがかなり広範囲になっているので、出来るとも言えるし、出来ないともいえます。」
患者さん「???」
私「歯医者的には、ホワイトニングは、汚れ取りではなく薬剤を歯に作用させ漂白し、ご自身のもって生まれた歯の色より白くすることとなります。」
患者さん「よくわかりました。今日のは、ホワイトニングではないのですね。でも、歯が白くなってよかったです!」
ホワイトニングの意味合いが広義になっているようで、クリーニングとの違いが分かりにくいようです。
歯医者で行うホワイトニングは、ブリーチングとも呼ばれ「歯の漂白」の事です。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘