

子どもは、一歳位から親のまねをして、スプーン等を自分で口に入れ始めます。歯ブラシも同じで親が歯磨きをしているのを見ることで歯磨きを覚え始めます。
子どもに歯ブラシを渡すと親のまねをして歯ブラシを口に入れ、歯磨き習慣が身に付いていきます。
ただし、歯ブラシを口に入れたまま転倒すると歯ブラシが頬や上あごに刺さるなどの重大な事故につながります。
就学前のお子さんの歯磨きは、必ず椅子に座ったままか抱っこして行うようにしましょう。
決して、歯ブラシを口に入れているときは、目を離してはいけません。

消防庁の調べでは、救急搬送人員では、1歳児が最も多くその中でも歯ブラシによる事故は、上位にあたります。
受傷の原因は、ほとんどが歯ブラシを口に入れたまま歩き転倒したことによるもです。
歯ブラシは、親と子を結ぶ大切なコミュニケーションツールの一つですが、見た目に尖っている部分がないので危険であるという認識が薄いようです。
お箸と同じく棒状なので「乳幼児だけで取り扱うと危ない!」ということを忘れずに正しく使いましょう。

また、大人でも転倒事故は、ありますので歯ブラシを咥えたままでの立ち歩きはなるべく控えましょう

私の患者さんの中にも大人の方ですが、歯ブラシを咥えたまま転倒し、お口の中をパックリ切ってしまい、止血後すぐに縫合しなければならなかった症例がありましたので、十分な注意が必要です。

歯ブラシを口に入れたまま歩かないようにしましょう!

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蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘