最近、抜歯の時期を設定することが重要と考えるようになりました。
勿論、残せる歯を残すのは大切です。では、何故、抜き時期が重要と考えるようになったかといいますと、在宅療養の寝たきりの状態の患者さんの場合、無理に残した歯の炎症が全身状態の悪化につながることがるからです。
「抜くべき時に抜いておいてくれれば・・・こんなことにならないのに・・・」ということが訪問の場ではあるのです。
在宅療養の患者さんでは、抜歯する場合、医科の先生と連絡を取りながらの抜歯となり全身状態悪化の危惧から歯科単独で行うことはありません。
訪問先のとある病院の看護師さんが私に言った事があります「先生!残っている歯でこんなに苦しむのなら、わたし!年を取ったら歯を全部抜いてもらおうかなー・・・」
医療法人社団医康会 ジェイエムビル歯科医院
野崎康弘