「他院で治療中なのですが、相談したいのでお願いします!」
最近、治療についての相談に見える方が増えています。
先日、次のような患者さんがお見えになりました。
「他院に通院中なのですが、前歯の根にひびが入っているので抜歯してインプラントかブリッジにすると言われたんです!でも、最初は、差し歯の先端が欠けたので修理してもらいたくて行ったんです。でも、作り直しが必要とのことで古い差し歯を外すことになったんです。差し歯は、削って外すということで治療に入ったのですが・・・バキッという音とともに激痛が走りました・・・そして歯が割れているから抜歯になりますが、今日のところは仮の歯を作りますとのことで、今、仮歯の状態なんです。本当に抜かなければいけないのですか?私は、差し歯を外すときに割れたんじゃないかと・・・」
患者さんは、目に涙を浮かべています。
レントゲン撮影のご了承をいただき、診査したところ歯と歯茎の境目付近に亀裂が確認できました。
私の診断としては「差し歯を外す時に割れたかは不明。絶対抜かずに済むとは言い切れませんが、破折部を取り除けば十分に残せす可能性あり」としました。(私は、ダメな歯を無理やり残すことは、治療ではないと考えています。)
当日は、当院で治療する場合は、現在入っている仮歯と歯根破折部の除去と簡単な歯茎のオペを行う旨お話しさせていただくと同時にサードオピニオンもおすすめしました。
最終的に、この患者さんは、当院で抜歯せず治療を終え、現在は予防のため定期メインテナンスに移行しています。
「本当に助かりました!」と患者さんからありがたいお言葉をいただきました。歯医者冥利に尽きる瞬間です!
今回は、セカンドオピニオン後、当院に通院することとなりましたが、基本的には元の先生にお返しするスタンスで相談を受けています。
私が考える理想の歯科医院は、「困ったときに答えを見つけることができる医院」です。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘