院長紹介
歯科医になった理由は?
はっきりとした意志をもって歯科医を目指す人は多いと思いますが、私の場合、「絶対に歯科医になりたい!」という強い思いがあって進んだわけではありませんでした。
子どもの頃から、医療や福祉関係の仕事につきたいという思いは漠然とありましたが、家が医師や歯科医師ではありませんでしたので、そういう高い目標を持つことがなかったのです。
医師や歯科医師になるには、それなりに費用がかかるという意識がありましたので……。
でも、受験する時期になったら、費用の心配はしなくてもいいといってくれたので、歯科大に進むことにしました。
歯科医として大切に考えていることはなんですか?
中心にしている治療は、歯周病と予防です。
予防のなかには、小児の予防も入っています。
そうした考え方の元になっているのは、研修先の先生の影響が大きいと思います。
当時、多くの歯科医院はあまり歯周病治療に重きを置いていなかったと思いますが、その先生は歯周病治療を中心にしていました。それが、実際、私が初めて体験した歯科の臨床で、とてもインパクトがありました。
その先生から、歯周病というのはとても大事なんだということを叩き込まれて、歯周病と根管治療というのが治療の基礎だということを徹底的に勉強させられました。
そうしたことから、歯周病関連について手を抜かず徹底的にしようという考えを持つようになり、それが私の治療方針にもなっています。歯周病は、患者さんが自覚しにくい病気ですので、わかりやすくしっかりと説明してご理解いただいた上で治療することが大切です。
予防については、来院のきっかけになった痛みや腫れを治した上で、予防の大切さと治療方法をお話させていただきます。
虫歯も歯周病も細菌感染症ですので、ばい菌が少ない状態、活動を抑える状態を作ることが重要です。
患者さんと接するときに大切にしていることは?
もっとも大切にしているのが、患者さんに治療の内容を正しく理解していただくということです。
そのために、できるだけ患者さんにとってわかり易く説明し、疑問点は質問して頂いています。患者さんがたくさん質問をしてくれれば、どれだけ理解しているかがわかります。
「もう少し突っ込んだ説明をしよう」とか「もっと噛みくだいて説明しよう」というように説明の仕方も変えて対応させていただいただきます。
一人の患者さんには、基本的には30分の枠をとっています。そのなかで、詳しく説明をしながら治療を進めていきます。今回は何をするか、次回は麻酔をするのかしないのか、どのくらいの時間がかかるか、この先の治療はどうなるのか、などです。クラウンやインレーを入れるときや、義歯が完成するときなど、次回の費用が高めに必要なときにはあらかじめ説明しています。
患者さんが私の診療所を出る時には疑問を持たずお帰りいただきたいと考えています。
小児歯科という部分では
基本的にお父さんお母さんが意識をもって、お子さまが虫歯にならないような環境をつくることが大切だと思っています。
ゼロ歳児の頃からしっかりと歯をチェックして、口腔内をキレイにすることを心がけ、フッ素を塗布する。そのような習慣をお父さんお母さんが持つことで、お子さまが虫歯になりやすくなるかどうかが決まります。
また、1歳、2歳の時期に虫歯菌に感染すると虫歯ができやすい口腔環境になってしまいますので、お父さんお母さんには、口移しで食事を与えたり、自分が使ったスプーンで与えたりということは控えたほうが良いと考えています。
お子さまの「甘い物が食べたい」という欲求をコントロールすることも大切です。
また、生まれたばかりのお子様のお口の中には虫歯菌自体が存在せず、ご両親やご家族から感染しますので、まず周りの方々が虫歯の治療をきちんと受ける事が大切です。
お子さまは甘い物に慣れてしまうと、それがなければいうことをきかなくなってしまいます。そうなってしまったら、甘い物を食べさせないようにするのは困難です。
虫歯予防効果の高いキシリトールの入った物を与えるようにするなど、おやつの内容を工夫する必要があります。
砂糖を使っていないキシリトールの入ったお菓子ならば、むしろ夜歯みがきのあと食べても大丈夫ですから……。
訪問診療もおこなっていますよね
訪問診療は、主に老人ホームをはじめとする老人福祉施設や在宅での治療と口腔ケアを行っています。
また、本人が口からどのような食事をする機能があるかどうかの最終的な判断もとても重要になりますので状況によっては窒息防止のため食形態を変えるなどのアドバイスをさせて頂いております。
スタッフの方に徹底していることはありますか?
スタッフには、患者さんの対話を大切にするようにとお願いしています。
患者さんはお帰りになる前にスタッフとよくお話しをされています。
時には診療内容以外のご家族のことや趣味のことなどに話が及ぶこともありますが、スタッフには、あなたに話したくて話されているのだから、最後まで聞くようにと伝えています。それは電話の対応でも同じです。
相手の話したいことを聞き、親身になって向き合うことを基本にしています。
とても難しいことですが、スタッフはよく対応してくれています。とても信頼できますし、患者さんともうちとけて話をしています。
蔵前という場所は、お子さまから高齢者の方まで、いろいろな方がいらっしゃいます。ビジネス街でもあるので、地域の企業に勤務されている方も多くいらっしゃいます。
一人ひとりの患者さんに、しっかりと向き合い、健康を守るパートナーでありたいと考えています。
院長プロフィール
野崎 康弘(歯科医師)
専門分野
- 一般歯科
- 小児歯科
- インプラント
- 歯周病治療
経歴
平成2年 | 日本歯科大学 卒業 |
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平成2年 | 歯科医師免許取得 |
平成2年~7年 | 医療法人社団医恵会勤務 |
平成8年 | ジェイエムビル歯科医院 開設 トータルエステティックリサーチセンター会員 |
平成11年 | プラトンインプラント受講修了医 |
平成11年~13年 | 社団法人台東区浅草歯科医師会公衆衛生理事 |
平成23年~29年 |
公益社団法人浅草歯科医師会地域医療理事 |
平成23年~29年 | 台東区在宅医療連携協議会委員 |
平成24年~ | 日本スポーツ歯科医学会会員 日本老年歯科学会会員 |
平成26~27年度 | 日本歯科医師会生涯研修事業修了 |
平成28年度 | 東京都医師会在宅リーダー研修修了 |
平成28年10月 |
東京都歯科医師認知症対応能力向上研修修了(厚生労働省制定) |
平成29年~令和3年度 |
台東区介護認定審査会審査委員 |
令和元年10月 |
医療法人社団医康会設立 代表理事就任 |