今回は、歯医者と関係がなさそうですが「低栄養」についてお話します。
「低栄養」と聞き皆さんは、どのような想像をされますか?
「痩せ細った人?日本人には、あまりいないのでは?」いろいろ想像するかと思います。
「低栄養」とは、健康な体の維持のために必要なエネルギーやたんぱく質が不足した状態をいいます。
次に、「低栄養」について、歯医者的な視点から危険度チェックを考えてみたいと思います。
意外とあてはまる方がいるのではないでしょうか?
1.よくむせる
2.たんが絡みやすい
3.うまく噛めない
4.咳が弱い
5.口から食べ物がこぼれる
以上、何れかが頻回に起こる場合は、「食べる機能の低下」が疑われ、誤嚥性肺炎の危険も考えられます。
1~5の状態が長く続くと栄養摂取が上手くいかず「免疫力の低下」、「風邪などの病気にかかりやすい、または、回復が遅い」など全身の健康維持への影響が危惧されます。
「食べる機能の低下」に対応するため、今年の4月より「口腔機能低下症」として保険適応治療が可能になっています。(検査機器を使っての診断基準あり)
私見ですが、全身の疾病予防は、まず、「口の健康から」と考えております。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘