日本に予防歯科の意識が高まりつつありますが、
先進国の中で日本人の虫歯は多いほうなのでしょうか
私の経験上のお話ですが、私が勤務医時代の25年前は、虫歯の洪水のような状態で痛みを抱える患者さんで待合室はあふれ、ひたすら歯を削る時代でした。
予防歯科がなかったわけではありませんが、患者さんも歯に無頓着な方が多かった記憶があります。
私が実際にとてもショックだったのが・・・・
歯周病の患者さんに歯磨き指導をしたところ「私は、歯磨きを習いに来たのではない!早く治療進めて!」と言われたことです。
当時は、これが当たり前の時代だったのかもしれません。
時代は変わり今では虫歯はかなり減りましたが、先進国の中では、まだまだです。
特に国策で「虫歯のない国」を掲げたスウェーデンでは、妊娠と同時に虫歯予防が始まり、赤ちゃんが生まれると歯が生えないうちから歯磨きになれる訓練を行います。
虫歯の多い子供は、育児放棄などの虐待が疑われるほどなのです。
では、なぜ予防歯科が北欧諸国で浸透したのでしょう?
ご存知の方も多いかと思いますが、北欧では、歯の治療に保険はありません。
虫歯になったら高額な治療費を払わなければならず、虫歯にならないための予防治療が主流になったのです。
日本は、保険で歯の治療が受けられる安心感から歯を大事にする意識が北欧より薄いと言えるかもしれません。確かに日本ほど質の良い歯科治療が低い治療費で受けられる国は、他にありません。
これからも当院では、虫歯のない国を目指し予防を推奨していきます。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
2016.07.14更新
二次虫歯とは?
聞き慣れない表現かとは思いますが
虫歯には、過去に治療歴がない歯の虫歯(一次的なもの)と
一度治療した歯が再度虫歯になってしまう(二次虫歯)があります。
なんとなく虫歯に削って金属やセラミックのを詰めたりすると歯が強くなったような気がするかもしれませんが
正解は、「治療前より弱くなっている」です。
これは、私たち歯医者が行う治療の多くは、「一度治療した歯がトラブルを起こすという再治療である」というと
ご理解いただけるかと思います。
では、なぜ二次虫歯になってしまうのでしょう?
虫歯になるには、その歯に根本的に虫歯になりやすい要素があります。
例えば、「その歯だけ歯磨きがうまくできない」などです。
せっかく治療をしても根本的な要素が改善されない限り、一度治療した歯は、再度虫歯になってしまいます。
対応としては、「歯医者で正しい歯磨きを習い、実践する。」「定期検診で専門的な清掃を受ける」「フッ素塗布をする」などです。
ご自宅での正しい歯磨き「ホームケア」と歯科医院での専門的ケア「オフィスケア」を組み合わせることが大切です。
予防治療で二次虫歯を防ぎましょう!
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
虫歯には、過去に治療歴がない歯の虫歯(一次的なもの)と
一度治療した歯が再度虫歯になってしまう(二次虫歯)があります。
なんとなく虫歯に削って金属やセラミックのを詰めたりすると歯が強くなったような気がするかもしれませんが
正解は、「治療前より弱くなっている」です。
これは、私たち歯医者が行う治療の多くは、「一度治療した歯がトラブルを起こすという再治療である」というと
ご理解いただけるかと思います。
では、なぜ二次虫歯になってしまうのでしょう?
虫歯になるには、その歯に根本的に虫歯になりやすい要素があります。
例えば、「その歯だけ歯磨きがうまくできない」などです。
せっかく治療をしても根本的な要素が改善されない限り、一度治療した歯は、再度虫歯になってしまいます。
対応としては、「歯医者で正しい歯磨きを習い、実践する。」「定期検診で専門的な清掃を受ける」「フッ素塗布をする」などです。
ご自宅での正しい歯磨き「ホームケア」と歯科医院での専門的ケア「オフィスケア」を組み合わせることが大切です。
予防治療で二次虫歯を防ぎましょう!
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2016.07.05更新
歯は、抜かない方がいいの?
近年、「歯を抜く歯医者は良くない」との風潮があるようです。
もちろんやたらと歯を抜く治療は、私もどうかと思います。
実は、歯を抜くか残すかの基準に決まりはなく、かかった歯科医の判断によります。
私見ですが、歯は良い状態で残すのが大切で無理矢理残すのはいかがなものかと思います。
実際に対応に困った例をお話しします。
患者Aさん「今までのかかりつけの先生に、差し歯になっている前歯の根っこが割れているので抜かないといけないと言われたのですが、どうしても抜きたくなくて残してくれる歯医者を探し5軒の先生に相談しました。
一軒だけ残せると判断してくれた先生に治療を受けまして、先週、新たに差し歯を入れてもらったのですが・・・先生!歯茎が腫れて痛いんです!治療した先生に相談したら・・・根っこが割れているのだからしょうがない・・・と言われて・・・どうすればいいんですか!」
と紹介で当院へお見えになった患者さんです。
私「レントゲンの結果やはり抜かなければなりません。残念ですが・・・」
Aさん「どうしても抜きたくないんです!どうにかなりませんか!」
私「抜く以外に治療法は、ありません。」
Aさん「じゃあ・・元のかかりつけの先生に抜いてもらえばよっかたです。申し訳なくて元の先生の所へは戻れないです。」
私「私から元の先生に連絡しましょうか?」
Aさん「大丈夫ですか?」
私「きっと元の先生も心配していますよ」
皆さんどのように感じますか?
私は、だめな歯を無理に残すのは問題かと思います。
もちろん抜歯するのは、患者さんの了解を得てからです。
できるだけ歯を残すための治療には、正確な診断が必要です。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
もちろんやたらと歯を抜く治療は、私もどうかと思います。
実は、歯を抜くか残すかの基準に決まりはなく、かかった歯科医の判断によります。
私見ですが、歯は良い状態で残すのが大切で無理矢理残すのはいかがなものかと思います。
実際に対応に困った例をお話しします。
患者Aさん「今までのかかりつけの先生に、差し歯になっている前歯の根っこが割れているので抜かないといけないと言われたのですが、どうしても抜きたくなくて残してくれる歯医者を探し5軒の先生に相談しました。
一軒だけ残せると判断してくれた先生に治療を受けまして、先週、新たに差し歯を入れてもらったのですが・・・先生!歯茎が腫れて痛いんです!治療した先生に相談したら・・・根っこが割れているのだからしょうがない・・・と言われて・・・どうすればいいんですか!」
と紹介で当院へお見えになった患者さんです。
私「レントゲンの結果やはり抜かなければなりません。残念ですが・・・」
Aさん「どうしても抜きたくないんです!どうにかなりませんか!」
私「抜く以外に治療法は、ありません。」
Aさん「じゃあ・・元のかかりつけの先生に抜いてもらえばよっかたです。申し訳なくて元の先生の所へは戻れないです。」
私「私から元の先生に連絡しましょうか?」
Aさん「大丈夫ですか?」
私「きっと元の先生も心配していますよ」
皆さんどのように感じますか?
私は、だめな歯を無理に残すのは問題かと思います。
もちろん抜歯するのは、患者さんの了解を得てからです。
できるだけ歯を残すための治療には、正確な診断が必要です。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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