歯磨きは、とても大切ですが気を付けないと危険な事もあります
子どもは、一歳位から親のまねをして、スプーン等を自分で口に入れ始めます。歯ブラシも同じで親が歯磨きをしているのを見ることで歯磨きを覚え始めます。
子どもに歯ブラシを渡すと親のまねをして歯ブラシを口に入れ、歯磨き習慣が身に付いていきます。
ただし、歯ブラシを口に入れたまま転倒すると歯ブラシが頬や上あごに刺さるなどの重大な事故につながります。
就学前のお子さんの歯磨きは、必ず椅子に座ったままか抱っこして行うようにしましょう。
決して、歯ブラシを口に入れているときは、目を離してはいけません。
消防庁の調べでは、救急搬送人員では、1歳児が最も多くその中でも歯ブラシによる事故は、上位にあたります。
受傷の原因は、ほとんどが歯ブラシを口に入れたまま歩き転倒したことによるもです。
歯ブラシは、親と子を結ぶ大切なコミュニケーションツールの一つですが、見た目に尖っている部分がないので危険であるという認識が薄いようです。
お箸と同じく棒状なので「乳幼児だけで取り扱うと危ない!」ということを忘れずに正しく使いましょう。
また、大人でも転倒事故は、ありますので歯ブラシを咥えたままでの立ち歩きはなるべく控えましょう
私の患者さんの中にも大人の方ですが、歯ブラシを咥えたまま転倒し、お口の中をパックリ切ってしまい、止血後すぐに縫合しなければならなかった症例がありましたので、十分な注意が必要です。
歯ブラシを口に入れたまま歩かないようにしましょう!
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
2014.09.20更新
歯が浮いている!?
「朝起きたら、歯が浮いた感じがする!」
朝起きたら、歯が浮いている感じがして、しばらくしたら治るが、次の朝は、また同じ感じが・・・
この症状は、どの様な事が原因なのでしょう
1、就寝中の歯ぎしりや噛みしめ
2、歯周病
3、根尖性歯周炎
4、歯根破折
などが考えられます。
何れも初期の段階では、軽い症状しかありませんが、徐々に症状が重くなるのと同時に歯の状態が悪くなります。
対策としては、
1の歯ぎしりについては、マウスガードを夜間に装着し、歯を外力から守る。または、噛みあわせの調整をする。
2の歯周病については、歯周病の精密検査で診断後、歯石や細菌性プラークの徹底した除去が必要で、進行しますと歯周病の外科手術が必要になりますので、早期の治療が望まれます。
3の根尖性歯周炎とは、歯根嚢胞の初期の段階で神経を取った歯や神経が死んでしまっている歯に見られる顎の骨の中の病気で、すでに神経を取り除いている歯であれば、根の中の古い薬を取り除いたりする再治療が必要です。
また、神経が死んでいる場合は、それを取り除くことになります。処置が遅れますと歯を支える骨が減少したり、歯根が吸収され短くなるため抜歯になる事がありますので注意が必要です。
神経を取り除いたまま治療を中断した場合も同様の事が起こります。
4の歯根破折は、殆どのケースで抜歯になりますが、僅かな確率で、割れている歯を抜歯して破折片を接着剤で貼り合わせ、再殖できる事があります。しかし、長い予後は、期待できません。
※「歯が浮いている感覚」は、ほとんどが慢性的な炎症の事が多く、体調により変化し出たり引いたりします。体調のすぐれない時の「歯が浮いている感覚」は、大きなおトラブルの危険信号です。
僅かな症状を放置しない事が、歯を助けることにつながります。
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
朝起きたら、歯が浮いている感じがして、しばらくしたら治るが、次の朝は、また同じ感じが・・・
この症状は、どの様な事が原因なのでしょう
1、就寝中の歯ぎしりや噛みしめ
2、歯周病
3、根尖性歯周炎
4、歯根破折
などが考えられます。
何れも初期の段階では、軽い症状しかありませんが、徐々に症状が重くなるのと同時に歯の状態が悪くなります。
対策としては、
1の歯ぎしりについては、マウスガードを夜間に装着し、歯を外力から守る。または、噛みあわせの調整をする。
2の歯周病については、歯周病の精密検査で診断後、歯石や細菌性プラークの徹底した除去が必要で、進行しますと歯周病の外科手術が必要になりますので、早期の治療が望まれます。
3の根尖性歯周炎とは、歯根嚢胞の初期の段階で神経を取った歯や神経が死んでしまっている歯に見られる顎の骨の中の病気で、すでに神経を取り除いている歯であれば、根の中の古い薬を取り除いたりする再治療が必要です。
また、神経が死んでいる場合は、それを取り除くことになります。処置が遅れますと歯を支える骨が減少したり、歯根が吸収され短くなるため抜歯になる事がありますので注意が必要です。
神経を取り除いたまま治療を中断した場合も同様の事が起こります。
4の歯根破折は、殆どのケースで抜歯になりますが、僅かな確率で、割れている歯を抜歯して破折片を接着剤で貼り合わせ、再殖できる事があります。しかし、長い予後は、期待できません。
※「歯が浮いている感覚」は、ほとんどが慢性的な炎症の事が多く、体調により変化し出たり引いたりします。体調のすぐれない時の「歯が浮いている感覚」は、大きなおトラブルの危険信号です。
僅かな症状を放置しない事が、歯を助けることにつながります。
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.09.16更新
在宅診療での1ページ
ある居宅の患者さんのお家へ3ヶ月に一度の定期訪問に伺いました。
機材はありますが、隣の駅なのでいつも電車で移動します。
夏も終わり訪問診療の移動は楽になったと思いつつ・・・
「こんにちわ!お久しぶりです!」玄関先で患者さんの娘さんにお会いしました。
「お母様の体調は、いかがですか?」の問いかけに「元気すぎて!私よりも元気です!」とのことです。
90歳要介護1の方で、新しく入れ歯を作りました。長年、患っていた膝関節炎で通院出来なくなり私の医院の近くの地域包括支援センターの依頼で伺ったのが初めてでした。
長年愛用していた入れ歯をなくしてしまい、5か月間入れ歯なしの生活とのこと。
「先生、お煎餅が好きだけど、食べられないんだ・・・」とさびしそうです。
暫く入れ歯を使っていないため、入れ歯製作の噛みあわせ決めが困難を極め、通常の外来治療の約2倍の時間がかかってしまいましたが、何とか完成する事が出来ました。
私が入れ歯を作ってから約2年が経過し「先生!いつもありがとう!何でも美味しく食べられて良かった!」
私の目の前で美味しそうに煎餅を食べてくれました。通院できなくなり、入れ歯を作るのを諦めていたそうです。
入れ歯を入れなくなるとお口の機能は衰え、嚥下障害につながります。噛む・飲み込む・話す・正しい姿勢を保つために入れ歯は、大切な役割があります。
ご家族の皆様にも感謝され、歯科医師として幸せを感じる瞬間です!
在宅で入れ歯やお口のトラブル・口腔ケアでお困りの方は、区役所・地域の歯科医師会・口腔ケアセンター(台東区では、三ノ輪口腔ケアセンター)・地域包括支援センターが相談窓口となります。
お悩みの事がありましたら、ご相談ください。
訪問診療の詳細は、こちらへ
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
機材はありますが、隣の駅なのでいつも電車で移動します。
夏も終わり訪問診療の移動は楽になったと思いつつ・・・
「こんにちわ!お久しぶりです!」玄関先で患者さんの娘さんにお会いしました。
「お母様の体調は、いかがですか?」の問いかけに「元気すぎて!私よりも元気です!」とのことです。
90歳要介護1の方で、新しく入れ歯を作りました。長年、患っていた膝関節炎で通院出来なくなり私の医院の近くの地域包括支援センターの依頼で伺ったのが初めてでした。
長年愛用していた入れ歯をなくしてしまい、5か月間入れ歯なしの生活とのこと。
「先生、お煎餅が好きだけど、食べられないんだ・・・」とさびしそうです。
暫く入れ歯を使っていないため、入れ歯製作の噛みあわせ決めが困難を極め、通常の外来治療の約2倍の時間がかかってしまいましたが、何とか完成する事が出来ました。
私が入れ歯を作ってから約2年が経過し「先生!いつもありがとう!何でも美味しく食べられて良かった!」
私の目の前で美味しそうに煎餅を食べてくれました。通院できなくなり、入れ歯を作るのを諦めていたそうです。
入れ歯を入れなくなるとお口の機能は衰え、嚥下障害につながります。噛む・飲み込む・話す・正しい姿勢を保つために入れ歯は、大切な役割があります。
ご家族の皆様にも感謝され、歯科医師として幸せを感じる瞬間です!
在宅で入れ歯やお口のトラブル・口腔ケアでお困りの方は、区役所・地域の歯科医師会・口腔ケアセンター(台東区では、三ノ輪口腔ケアセンター)・地域包括支援センターが相談窓口となります。
お悩みの事がありましたら、ご相談ください。
訪問診療の詳細は、こちらへ
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.09.12更新
顎関節症の原因は、「噛みあわせ」?
顎関節症の原因は、その昔、「噛みあわせの悪さ」とされていました。
1930年代米国の耳鼻科医・コステン氏が、悪い噛みあわせにより関節を支える筋肉に負担がかかり顎関節症引き起こされると発表しました。
しかし、噛みあわせが悪くても無症状であったり、噛みあわせを調整しても症状が改善されない人がいたりということで、今にちでは、噛みあわせが顎関節症の唯一の原因であるという説は、否定されています。
新たな考えとして、日常生活や器質的な色々な要因が重なり顎関節や周囲の筋肉に負担がかかり、それに耐えられなくなった時、発症するという複数因子説が支持されています。
たとえば、精神的ストレス・就寝中の歯ぎしり・スポーツなどによる外傷・食習慣などが挙げられますが、その患者さんによっておかれている状況が違いますので、それらを正しく把握する事は、とても困難なことであり原因の特定が難しいため、私の経験では、対症療法に止まる事が多く見られます。
歯医者の領域としては、常識ですが何もしないときの上下の歯は、接触しておらず食物の咀嚼や嚥下・会話の時に瞬間的に触れ合うだけなのです。
しかし、最近では、ある大学病院で研究が進み、何もしないときにも上下の歯が強く接触している人がいることが分かりました。
上下の歯を軽く接触させる動きだけでも、口を閉じる筋肉は活発に活動し、この時間が長くなればなるほど筋肉は疲労を起こし、同時に、長時間、顎関節にとっては予期せぬ力が加わり圧迫された状態になり血流が悪くなる事により関節に痛みを感じやすくなるそうです。
例えると、長時間正座をしていると足がしびれてしまうのと同じです。そして、この上下の歯を無意識に接触させている人が、顎関節症を持っている人の8割近くに及ぶことが明らかになり、とくに、精密な作業に携わるひとは、この傾向が強いそうです。
顎関節治療では、この有害な運動をコントロールするための筋肉と関節のリハビリを優先して行うことで従来の治療法より効果が上がり、治療期間の短縮がみられるとのことです。
この概念は、私たち歯科医にとっても新しく、治療法に関してもこれから発展するとのことですので、勉強していきたいと思います。
私が長年行っている顎関節症治療は、マウスピースを使ったり、ストレッチと合わせて関節にレーザーを当て疲労を軽減したりというもので、良い効果を上げていますが、一方では、治りきらずに高次医療機関を紹介する事もありました。
この新しい理論に注目したいと思います。
難しい顎関節症に対応できるよう学びたいと思います
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
1930年代米国の耳鼻科医・コステン氏が、悪い噛みあわせにより関節を支える筋肉に負担がかかり顎関節症引き起こされると発表しました。
しかし、噛みあわせが悪くても無症状であったり、噛みあわせを調整しても症状が改善されない人がいたりということで、今にちでは、噛みあわせが顎関節症の唯一の原因であるという説は、否定されています。
新たな考えとして、日常生活や器質的な色々な要因が重なり顎関節や周囲の筋肉に負担がかかり、それに耐えられなくなった時、発症するという複数因子説が支持されています。
たとえば、精神的ストレス・就寝中の歯ぎしり・スポーツなどによる外傷・食習慣などが挙げられますが、その患者さんによっておかれている状況が違いますので、それらを正しく把握する事は、とても困難なことであり原因の特定が難しいため、私の経験では、対症療法に止まる事が多く見られます。
歯医者の領域としては、常識ですが何もしないときの上下の歯は、接触しておらず食物の咀嚼や嚥下・会話の時に瞬間的に触れ合うだけなのです。
しかし、最近では、ある大学病院で研究が進み、何もしないときにも上下の歯が強く接触している人がいることが分かりました。
上下の歯を軽く接触させる動きだけでも、口を閉じる筋肉は活発に活動し、この時間が長くなればなるほど筋肉は疲労を起こし、同時に、長時間、顎関節にとっては予期せぬ力が加わり圧迫された状態になり血流が悪くなる事により関節に痛みを感じやすくなるそうです。
例えると、長時間正座をしていると足がしびれてしまうのと同じです。そして、この上下の歯を無意識に接触させている人が、顎関節症を持っている人の8割近くに及ぶことが明らかになり、とくに、精密な作業に携わるひとは、この傾向が強いそうです。
顎関節治療では、この有害な運動をコントロールするための筋肉と関節のリハビリを優先して行うことで従来の治療法より効果が上がり、治療期間の短縮がみられるとのことです。
この概念は、私たち歯科医にとっても新しく、治療法に関してもこれから発展するとのことですので、勉強していきたいと思います。
私が長年行っている顎関節症治療は、マウスピースを使ったり、ストレッチと合わせて関節にレーザーを当て疲労を軽減したりというもので、良い効果を上げていますが、一方では、治りきらずに高次医療機関を紹介する事もありました。
この新しい理論に注目したいと思います。
難しい顎関節症に対応できるよう学びたいと思います
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.09.10更新
子どもに忍び寄る歯周病の危機
歯周病は、子供はかからないのでは?あるいは、加齢からくるものでしょう?
と思われるかもしれませんが、学校健診において6歳で約40%・9歳で約60%歯肉炎が認められるとの報告があります。
歯肉炎とは、歯肉に限局した炎症で歯を支える骨の破壊や歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすきま深くには、炎症が、進んでいないもの言います。一方、歯周病は、歯を支える骨などに炎症が波及したものを言います。
殆どの場合、不潔性歯肉炎と呼ばれ正しいブラッシングが出来ていないことにより細菌性プラークが歯と歯茎の境目に蓄積したことが原因です。
特に小学生では、幼児期と違いご両親がお子さんの仕上げ磨きをやめる時期でお子さんの自己管理が大切でありブラッシングを習う必要があります。
そして、この時期は、混合歯列期といわれる乳歯と永久歯が入り混じり、その時期によりブラッシング方法を変えたりする必要がありますので、定期的に歯医者で指導を受けることお勧めします。
また、お子さんによっては、叢生といって永久歯が重なって生えたりすることがあり、矯正も視野に入れた予防対策が大切です。
全身的因子として中学生以降の体の生理的変化による影響で歯肉の感受性が敏感になり、比較的プラークコントロールが良好な状態でも思春期性歯肉炎が生じることがあります。
この時期のお子さんは精神的に不安定なことが多くブラッシングが疎かになりがちで思春期性歯肉炎を増悪させてしまうこともあります。
歯肉炎は、放置しますと歯肉だけの表面的な炎症に止まらず歯を支える骨にまで炎症がおよび歯周病へと移行することがありますので、歯ぐきから血が出るなどの症状があるお子さんは、早目に歯科を受診しましょう。
最近では、小学生でブラッシング時に出血したりという傾向が見られますが、定期健診を欠かさず受けることで殆どが歯周病へ移行せずにすむことが多いようです。
「歯科疾患実態調査」の中の「歯みがき行動」の調査では、毎日歯を磨く人、一日3回歯を磨く人の数は、年々増加しているにもかかわらず、中学生~高校生・成人にかけての歯周疾患の罹患率は増えています。、このことは、「磨いてはいるけれど、多くの人は、正しいブラシングが身に付いておらず、自己流のブラッシングであり、十分な歯周病予防効果を上げていない」という表れと思います。
歯肉炎に関するお子さん自身や保護者の方の関心は、虫歯に関するものと比べると低いのが現状です。将来、歯周病にかからないようにするためには、小児期の歯肉炎を放置しないことが望まれ、私たち歯科医も「小児期の歯肉炎の怖さ」を訴えてゆくことが大切であると思います。
正しいブラシングを習い、歯肉炎とお別れしましょう!
歯周病治療の詳細は、こちら
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
と思われるかもしれませんが、学校健診において6歳で約40%・9歳で約60%歯肉炎が認められるとの報告があります。
歯肉炎とは、歯肉に限局した炎症で歯を支える骨の破壊や歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすきま深くには、炎症が、進んでいないもの言います。一方、歯周病は、歯を支える骨などに炎症が波及したものを言います。
殆どの場合、不潔性歯肉炎と呼ばれ正しいブラッシングが出来ていないことにより細菌性プラークが歯と歯茎の境目に蓄積したことが原因です。
特に小学生では、幼児期と違いご両親がお子さんの仕上げ磨きをやめる時期でお子さんの自己管理が大切でありブラッシングを習う必要があります。
そして、この時期は、混合歯列期といわれる乳歯と永久歯が入り混じり、その時期によりブラッシング方法を変えたりする必要がありますので、定期的に歯医者で指導を受けることお勧めします。
また、お子さんによっては、叢生といって永久歯が重なって生えたりすることがあり、矯正も視野に入れた予防対策が大切です。
全身的因子として中学生以降の体の生理的変化による影響で歯肉の感受性が敏感になり、比較的プラークコントロールが良好な状態でも思春期性歯肉炎が生じることがあります。
この時期のお子さんは精神的に不安定なことが多くブラッシングが疎かになりがちで思春期性歯肉炎を増悪させてしまうこともあります。
歯肉炎は、放置しますと歯肉だけの表面的な炎症に止まらず歯を支える骨にまで炎症がおよび歯周病へと移行することがありますので、歯ぐきから血が出るなどの症状があるお子さんは、早目に歯科を受診しましょう。
最近では、小学生でブラッシング時に出血したりという傾向が見られますが、定期健診を欠かさず受けることで殆どが歯周病へ移行せずにすむことが多いようです。
「歯科疾患実態調査」の中の「歯みがき行動」の調査では、毎日歯を磨く人、一日3回歯を磨く人の数は、年々増加しているにもかかわらず、中学生~高校生・成人にかけての歯周疾患の罹患率は増えています。、このことは、「磨いてはいるけれど、多くの人は、正しいブラシングが身に付いておらず、自己流のブラッシングであり、十分な歯周病予防効果を上げていない」という表れと思います。
歯肉炎に関するお子さん自身や保護者の方の関心は、虫歯に関するものと比べると低いのが現状です。将来、歯周病にかからないようにするためには、小児期の歯肉炎を放置しないことが望まれ、私たち歯科医も「小児期の歯肉炎の怖さ」を訴えてゆくことが大切であると思います。
正しいブラシングを習い、歯肉炎とお別れしましょう!
歯周病治療の詳細は、こちら
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.09.05更新
歯を抜いたところが、痛いんです!!
歯を抜いた後の痛みがなかなか引かない
この様な経験がある方は、少なくないと思います。
では、どの様なケースで多いのでしょう?また、歯医者での対応は
1、親知らずの抜歯でとても難しい症例
横を向いている親知らずの場合、手前の歯につかえてしまっていますので、親知らずの頭の部分と根の部分を切断して二つに分割する事が必要で、更に、顎の骨に埋まっている場合は、歯肉を切開し、時によっては、骨を削る事もあります。
術式上一番痛みと腫れが出やすく、長いと2週間程度、痛むこともあります。
2、抜歯をしなければいけない歯が、根尖性歯周炎(神経のない歯がかかる歯根の先端に膿がたまる病気)で大きな病巣がある場合。
抜歯と同時に病巣を取り除かねばなりませんので、痛みが残りやすくなります。抜く前に、内服の抗生剤でしっかり病巣の活動を抑える必要があります。
3、歯の根の形が矢じりになっていたっり変形している場合も骨を削る事があります。
4、ドライソケットといって、抜いたあとにできた穴は、本来血液で満たされなければならないのですが、何らかの原因で血液が不足し、穴の中の骨が露出した状態になりますと、水を口に含んだだけで激痛を伴います。
5、急性症状がある状態で、抜歯した場合。(基本的に当院では、行いません。)
腫れた状態での抜歯は、術中も麻酔が十分に効かず、抜いた後も、更に大きく腫れることがあります。傷口に塩を塗るようなものですので、術前にしかっり腫れ等の急性症状は、抑える必要があります。
術前に投薬やレーザー照射を行います。
1・2・3・5への対応は、術後に内服の抗菌剤と鎮痛剤の投与と患部の消毒で対応しますが、長いと痛みが約2週間続く事もあります。
4については、抜いた穴の中を血液で満たすため、麻酔をかけて骨を引っ掻く処置をするか事が多いようです。他の対応としては、患部に刺激が加わらないように軟膏でガードする方法があります。ドライソケットの原因や詳細は、別の機会に掲載したいと思います。
その他、痛みが引かない場合、術後に感染を起こしていることもあり的確な診断が必要です。
抜歯後の痛みの対応は様々ですが、長引く場合こともあります。
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
この様な経験がある方は、少なくないと思います。
では、どの様なケースで多いのでしょう?また、歯医者での対応は
1、親知らずの抜歯でとても難しい症例
横を向いている親知らずの場合、手前の歯につかえてしまっていますので、親知らずの頭の部分と根の部分を切断して二つに分割する事が必要で、更に、顎の骨に埋まっている場合は、歯肉を切開し、時によっては、骨を削る事もあります。
術式上一番痛みと腫れが出やすく、長いと2週間程度、痛むこともあります。
2、抜歯をしなければいけない歯が、根尖性歯周炎(神経のない歯がかかる歯根の先端に膿がたまる病気)で大きな病巣がある場合。
抜歯と同時に病巣を取り除かねばなりませんので、痛みが残りやすくなります。抜く前に、内服の抗生剤でしっかり病巣の活動を抑える必要があります。
3、歯の根の形が矢じりになっていたっり変形している場合も骨を削る事があります。
4、ドライソケットといって、抜いたあとにできた穴は、本来血液で満たされなければならないのですが、何らかの原因で血液が不足し、穴の中の骨が露出した状態になりますと、水を口に含んだだけで激痛を伴います。
5、急性症状がある状態で、抜歯した場合。(基本的に当院では、行いません。)
腫れた状態での抜歯は、術中も麻酔が十分に効かず、抜いた後も、更に大きく腫れることがあります。傷口に塩を塗るようなものですので、術前にしかっり腫れ等の急性症状は、抑える必要があります。
術前に投薬やレーザー照射を行います。
1・2・3・5への対応は、術後に内服の抗菌剤と鎮痛剤の投与と患部の消毒で対応しますが、長いと痛みが約2週間続く事もあります。
4については、抜いた穴の中を血液で満たすため、麻酔をかけて骨を引っ掻く処置をするか事が多いようです。他の対応としては、患部に刺激が加わらないように軟膏でガードする方法があります。ドライソケットの原因や詳細は、別の機会に掲載したいと思います。
その他、痛みが引かない場合、術後に感染を起こしていることもあり的確な診断が必要です。
抜歯後の痛みの対応は様々ですが、長引く場合こともあります。
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.09.04更新
甘いもの大好き!でも、虫歯が心配・・・
甘いお菓子などが好きなお子さんは多いと思います。
「こどもがお菓子を欲しがったときは、どうしたらよいのですか?」とあるママさんからの質問です。
キシリトール100%のお菓子なら虫歯にはなりません・・・と答えようと思ったのですが、市販では探すことが難しいし、いつも高価なキシリトールのお菓子を食べさせるわけにもいかないだろうし・・・すこし沈黙・・・
「こどもの機嫌が悪くなるとお手上げなんです、機嫌がよくなるまで家事もできないんです・・・」とママさんは、疲れている様子です。
3歳のお子さんをお持ちのお母様とのやりとりです。お子さんのお口の中は、とてもきれいで歯磨きもよくできていました。(お母様の仕上げ磨きも上手です。)
そこで、思ったのが「甘いものを食べさせない=虫歯にならない」の考えを変えて「甘いものを食べてよい=虫歯にしない」事です。
本当は、食べたら磨くのが良いのですが、ママさんの負担を考えると、お菓子を食べたら必ず歯磨きをすることなど歯医者の戯言であると思いました。
虫歯菌は、口の中に入ってきた糖分を分解し歯を溶かしてしまう酸を作り、これにより歯に穴が開いてしまうのが虫歯です。糖分がお口の中に入った直後から酸性度は、どんどん高くなります。
この酸性度の上昇を防げば虫歯は出来にくくなります。甘いものを食べたらお茶やお水を飲むだけでもかなり効果があります。また、唾液にも酸を中和する働きがあるので、出来るだけよく噛んで食べることも大切です。小さな積み重ねですが、大きな効果が期待できるので実践してみて下さい
ただし、夜寝る前は、きちんと歯磨きをして下さい。虫歯菌は、夜寝ている間に大きな活動をしますので、これを怠ると虫歯が出来てしまいます。
以上をお話しし「お菓子とジュースの組み合わせは、一番虫歯になりやすいので気をつけましょう!」とアドバイスさせていただきました。あともうひとつ、砂糖の入りの飴は、長時間お口の中を酸性にしますので、できるだけ控えましょう。
生活習慣を工夫し、虫歯を防ぎましょう!
小児予防の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
「こどもがお菓子を欲しがったときは、どうしたらよいのですか?」とあるママさんからの質問です。
キシリトール100%のお菓子なら虫歯にはなりません・・・と答えようと思ったのですが、市販では探すことが難しいし、いつも高価なキシリトールのお菓子を食べさせるわけにもいかないだろうし・・・すこし沈黙・・・
「こどもの機嫌が悪くなるとお手上げなんです、機嫌がよくなるまで家事もできないんです・・・」とママさんは、疲れている様子です。
3歳のお子さんをお持ちのお母様とのやりとりです。お子さんのお口の中は、とてもきれいで歯磨きもよくできていました。(お母様の仕上げ磨きも上手です。)
そこで、思ったのが「甘いものを食べさせない=虫歯にならない」の考えを変えて「甘いものを食べてよい=虫歯にしない」事です。
本当は、食べたら磨くのが良いのですが、ママさんの負担を考えると、お菓子を食べたら必ず歯磨きをすることなど歯医者の戯言であると思いました。
虫歯菌は、口の中に入ってきた糖分を分解し歯を溶かしてしまう酸を作り、これにより歯に穴が開いてしまうのが虫歯です。糖分がお口の中に入った直後から酸性度は、どんどん高くなります。
この酸性度の上昇を防げば虫歯は出来にくくなります。甘いものを食べたらお茶やお水を飲むだけでもかなり効果があります。また、唾液にも酸を中和する働きがあるので、出来るだけよく噛んで食べることも大切です。小さな積み重ねですが、大きな効果が期待できるので実践してみて下さい
ただし、夜寝る前は、きちんと歯磨きをして下さい。虫歯菌は、夜寝ている間に大きな活動をしますので、これを怠ると虫歯が出来てしまいます。
以上をお話しし「お菓子とジュースの組み合わせは、一番虫歯になりやすいので気をつけましょう!」とアドバイスさせていただきました。あともうひとつ、砂糖の入りの飴は、長時間お口の中を酸性にしますので、できるだけ控えましょう。
生活習慣を工夫し、虫歯を防ぎましょう!
小児予防の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.09.01更新
歯ぐきが黒い!
歯ぐきの色が黒くなる原因は、色々ありますが、今回は、喫煙による歯ぐきの黒変についてお話しします。
「えっ!タバコ吸うと歯ぐきって黒くなるの?」とお思いの方は、一度、鏡でお口の中を見て見ましょう!
タバコを吸うとニコチンなどの有害物質が体内に入りこれを撃退しようと活性酸素が発生します。
活性酸素は、本来、ウイルスなどの外敵を排除するものですが、過剰になると体を酸化させてしまいます。鉄が錆びるのと同じく体も錆びてしまいます。
タバコを吸うと肌荒れを起こしやすいという事を聞いた事があるかと思います。これは、喫煙により活性酸素が多量に体内に蓄積された結果です。
この過剰な活性酸素は、体内のビタミンCなどの栄養素により抑えることが可能ですが、タバコを2本を吸うと一日に必要なビタミンCは、失われると言われています。
また、ビタミンCには、メラニン色素(黒くなる色素)の生産を抑制する働きがありますので、タバコによりこの機能も下がってしまうわけです。
喫煙→ビタミン類の減少→活性酸素の蓄積→歯ぐきの老化とメラニン色素沈着→歯ぐきの黒変
のように連鎖してしまいます。
また、タバコを吸うと血行が悪くなり全身的に色々な問題が起きやすいと言われています。
これは、タバコを吸うことで体内に一酸化炭素が入り、本来は酸素と結合して体の隅々に酸素を届けるはずのヘモグロビンが一酸化炭素が結合してしまい酸素の運搬量が少なくなるため体内が貧血状態になります。
ヘビースモーカーの肌や唇が黒ずんだように見えるのはこのためです。そして、お口の中では、歯ぐきが貧血状態になり通常ピンク色であるはずのものが赤黒く変色してしまいます。
このように、喫煙の蓄積は、メラニン色素の沈着と貧血により歯ぐきの黒ずみをもたらすのです。
では、この黒ずみ解消には、どの様な方法があるのでしょう
メラニン色素の除去には、レーザーを用いますと劇的に改善しますが、程度により個人差があり通院の回数は異なります。他には、フェノールアルコールを塗布する方法もありますが、レーザーのほうが痛くないようです。
基本的には、タバコの本数を減らさないと同じように歯ぐきに黒ずみが出来てしまいます。
※他人の吸ったタバコの煙でも歯ぐきは黒くなります。(副流煙・受動喫煙)
美容と健康のため、タバコは控えめが良いでしょう
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
「えっ!タバコ吸うと歯ぐきって黒くなるの?」とお思いの方は、一度、鏡でお口の中を見て見ましょう!
タバコを吸うとニコチンなどの有害物質が体内に入りこれを撃退しようと活性酸素が発生します。
活性酸素は、本来、ウイルスなどの外敵を排除するものですが、過剰になると体を酸化させてしまいます。鉄が錆びるのと同じく体も錆びてしまいます。
タバコを吸うと肌荒れを起こしやすいという事を聞いた事があるかと思います。これは、喫煙により活性酸素が多量に体内に蓄積された結果です。
この過剰な活性酸素は、体内のビタミンCなどの栄養素により抑えることが可能ですが、タバコを2本を吸うと一日に必要なビタミンCは、失われると言われています。
また、ビタミンCには、メラニン色素(黒くなる色素)の生産を抑制する働きがありますので、タバコによりこの機能も下がってしまうわけです。
喫煙→ビタミン類の減少→活性酸素の蓄積→歯ぐきの老化とメラニン色素沈着→歯ぐきの黒変
のように連鎖してしまいます。
また、タバコを吸うと血行が悪くなり全身的に色々な問題が起きやすいと言われています。
これは、タバコを吸うことで体内に一酸化炭素が入り、本来は酸素と結合して体の隅々に酸素を届けるはずのヘモグロビンが一酸化炭素が結合してしまい酸素の運搬量が少なくなるため体内が貧血状態になります。
ヘビースモーカーの肌や唇が黒ずんだように見えるのはこのためです。そして、お口の中では、歯ぐきが貧血状態になり通常ピンク色であるはずのものが赤黒く変色してしまいます。
このように、喫煙の蓄積は、メラニン色素の沈着と貧血により歯ぐきの黒ずみをもたらすのです。
では、この黒ずみ解消には、どの様な方法があるのでしょう
メラニン色素の除去には、レーザーを用いますと劇的に改善しますが、程度により個人差があり通院の回数は異なります。他には、フェノールアルコールを塗布する方法もありますが、レーザーのほうが痛くないようです。
基本的には、タバコの本数を減らさないと同じように歯ぐきに黒ずみが出来てしまいます。
※他人の吸ったタバコの煙でも歯ぐきは黒くなります。(副流煙・受動喫煙)
美容と健康のため、タバコは控えめが良いでしょう
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
SEARCH
ARCHIVE
- 2024年01月 (2)
- 2022年09月 (1)
- 2022年05月 (1)
- 2021年10月 (2)
- 2021年09月 (2)
- 2021年08月 (2)
- 2021年07月 (1)
- 2021年06月 (1)
- 2021年05月 (1)
- 2021年04月 (1)
- 2021年03月 (1)
- 2021年01月 (1)
- 2020年12月 (1)
- 2020年11月 (1)
- 2020年10月 (1)
- 2020年05月 (1)
- 2020年03月 (1)
- 2020年01月 (9)
- 2019年07月 (2)
- 2019年06月 (2)
- 2019年05月 (1)
- 2019年04月 (1)
- 2019年02月 (1)
- 2019年01月 (2)
- 2018年12月 (1)
- 2018年11月 (1)
- 2018年10月 (2)
- 2018年09月 (1)
- 2018年08月 (1)
- 2018年03月 (1)
- 2018年01月 (1)
- 2017年10月 (1)
- 2017年09月 (2)
- 2017年07月 (1)
- 2017年06月 (2)
- 2017年05月 (3)
- 2017年04月 (3)
- 2017年03月 (1)
- 2017年02月 (2)
- 2017年01月 (3)
- 2016年12月 (1)
- 2016年11月 (3)
- 2016年10月 (6)
- 2016年09月 (4)
- 2016年08月 (3)
- 2016年07月 (4)
- 2016年06月 (3)
- 2016年05月 (4)
- 2016年04月 (4)
- 2016年03月 (2)
- 2016年02月 (2)
- 2016年01月 (4)
- 2015年12月 (2)
- 2015年11月 (3)
- 2015年10月 (2)
- 2015年09月 (2)
- 2015年08月 (4)
- 2015年07月 (5)
- 2015年06月 (5)
- 2015年05月 (5)
- 2015年04月 (5)
- 2015年03月 (4)
- 2015年02月 (5)
- 2015年01月 (5)
- 2014年12月 (6)
- 2014年11月 (7)
- 2014年10月 (9)
- 2014年09月 (8)
- 2014年08月 (11)
- 2014年07月 (11)
- 2014年06月 (9)
- 2014年05月 (9)
- 2014年04月 (7)
- 2014年01月 (6)
CATEGORY
- 訪問歯科 (22)
- 矯正 (13)
- 歯周病と予防 (50)
- 歯を失ってしまった方 (16)
- 小児歯科 (26)