
「こどもがお菓子を欲しがったときは、どうしたらよいのですか?」とあるママさんからの質問です。

キシリトール100%のお菓子なら虫歯にはなりません・・・と答えようと思ったのですが、市販では探すことが難しいし、いつも高価なキシリトールのお菓子を食べさせるわけにもいかないだろうし・・・すこし沈黙・・・
「こどもの機嫌が悪くなるとお手上げなんです、機嫌がよくなるまで家事もできないんです・・・」


3歳のお子さんをお持ちのお母様とのやりとりです。お子さんのお口の中は、とてもきれいで歯磨きもよくできていました。(お母様の仕上げ磨きも上手です。)
そこで、思ったのが「甘いものを食べさせない=虫歯にならない」の考えを変えて「甘いものを食べてよい=虫歯にしない」事です。

本当は、食べたら磨くのが良いのですが、ママさんの負担を考えると、お菓子を食べたら必ず歯磨きをすることなど歯医者の戯言であると思いました。
虫歯菌は、口の中に入ってきた糖分を分解し歯を溶かしてしまう酸を作り、これにより歯に穴が開いてしまうのが虫歯です。糖分がお口の中に入った直後から酸性度は、どんどん高くなります。
この酸性度の上昇を防げば虫歯は出来にくくなります。甘いものを食べたらお茶やお水を飲むだけでもかなり効果があります。また、唾液にも酸を中和する働きがあるので、出来るだけよく噛んで食べることも大切です。小さな積み重ねですが、大きな効果が期待できるので実践してみて下さい

ただし、夜寝る前は、きちんと歯磨きをして下さい。虫歯菌は、夜寝ている間に大きな活動をしますので、これを怠ると虫歯が出来てしまいます。

以上をお話しし「お菓子とジュースの組み合わせは、一番虫歯になりやすいので気をつけましょう!」とアドバイスさせていただきました。あともうひとつ、砂糖の入りの飴は、長時間お口の中を酸性にしますので、できるだけ控えましょう。

生活習慣を工夫し、虫歯を防ぎましょう!

小児予防の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘