朝起きたら、歯が浮いている感じがして、しばらくしたら治るが、次の朝は、また同じ感じが・・・

この症状は、どの様な事が原因なのでしょう

1、就寝中の歯ぎしりや噛みしめ
2、歯周病
3、根尖性歯周炎
4、歯根破折
などが考えられます。
何れも初期の段階では、軽い症状しかありませんが、徐々に症状が重くなるのと同時に歯の状態が悪くなります。

対策としては、

1の歯ぎしりについては、マウスガードを夜間に装着し、歯を外力から守る。または、噛みあわせの調整をする。
2の歯周病については、歯周病の精密検査で診断後、歯石や細菌性プラークの徹底した除去が必要で、進行しますと歯周病の外科手術が必要になりますので、早期の治療が望まれます。
3の根尖性歯周炎とは、歯根嚢胞の初期の段階で神経を取った歯や神経が死んでしまっている歯に見られる顎の骨の中の病気で、すでに神経を取り除いている歯であれば、根の中の古い薬を取り除いたりする再治療が必要です。
また、神経が死んでいる場合は、それを取り除くことになります。処置が遅れますと歯を支える骨が減少したり、歯根が吸収され短くなるため抜歯になる事がありますので注意が必要です。
神経を取り除いたまま治療を中断した場合も同様の事が起こります。
4の歯根破折は、殆どのケースで抜歯になりますが、僅かな確率で、割れている歯を抜歯して破折片を接着剤で貼り合わせ、再殖できる事があります。しかし、長い予後は、期待できません。
※「歯が浮いている感覚」は、ほとんどが慢性的な炎症の事が多く、体調により変化し出たり引いたりします。体調のすぐれない時の「歯が浮いている感覚」は、大きなおトラブルの危険信号です。

僅かな症状を放置しない事が、歯を助けることにつながります。

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蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘