歯を抜いた後の痛みがなかなか引かない
この様な経験がある方は、少なくないと思います。
では、どの様なケースで多いのでしょう?また、歯医者での対応は
1、親知らずの抜歯でとても難しい症例
横を向いている親知らずの場合、手前の歯につかえてしまっていますので、親知らずの頭の部分と根の部分を切断して二つに分割する事が必要で、更に、顎の骨に埋まっている場合は、歯肉を切開し、時によっては、骨を削る事もあります。
術式上一番痛みと腫れが出やすく、長いと2週間程度、痛むこともあります。
2、抜歯をしなければいけない歯が、根尖性歯周炎(神経のない歯がかかる歯根の先端に膿がたまる病気)で大きな病巣がある場合。
抜歯と同時に病巣を取り除かねばなりませんので、痛みが残りやすくなります。抜く前に、内服の抗生剤でしっかり病巣の活動を抑える必要があります。
3、歯の根の形が矢じりになっていたっり変形している場合も骨を削る事があります。
4、ドライソケットといって、抜いたあとにできた穴は、本来血液で満たされなければならないのですが、何らかの原因で血液が不足し、穴の中の骨が露出した状態になりますと、水を口に含んだだけで激痛を伴います。
5、急性症状がある状態で、抜歯した場合。(基本的に当院では、行いません。)
腫れた状態での抜歯は、術中も麻酔が十分に効かず、抜いた後も、更に大きく腫れることがあります。傷口に塩を塗るようなものですので、術前にしかっり腫れ等の急性症状は、抑える必要があります。
術前に投薬やレーザー照射を行います。
1・2・3・5への対応は、術後に内服の抗菌剤と鎮痛剤の投与と患部の消毒で対応しますが、長いと痛みが約2週間続く事もあります。
4については、抜いた穴の中を血液で満たすため、麻酔をかけて骨を引っ掻く処置をするか事が多いようです。他の対応としては、患部に刺激が加わらないように軟膏でガードする方法があります。ドライソケットの原因や詳細は、別の機会に掲載したいと思います。
その他、痛みが引かない場合、術後に感染を起こしていることもあり的確な診断が必要です。
抜歯後の痛みの対応は様々ですが、長引く場合こともあります。
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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