
「えっ!タバコ吸うと歯ぐきって黒くなるの?」とお思いの方は、一度、鏡でお口の中を見て見ましょう!

タバコを吸うとニコチンなどの有害物質が体内に入りこれを撃退しようと活性酸素が発生します。
活性酸素は、本来、ウイルスなどの外敵を排除するものですが、過剰になると体を酸化させてしまいます。鉄が錆びるのと同じく体も錆びてしまいます。

タバコを吸うと肌荒れを起こしやすいという事を聞いた事があるかと思います。これは、喫煙により活性酸素が多量に体内に蓄積された結果です。
この過剰な活性酸素は、体内のビタミンCなどの栄養素により抑えることが可能ですが、タバコを2本を吸うと一日に必要なビタミンCは、失われると言われています。
また、ビタミンCには、メラニン色素(黒くなる色素)の生産を抑制する働きがありますので、タバコによりこの機能も下がってしまうわけです。
喫煙→ビタミン類の減少→活性酸素の蓄積→歯ぐきの老化とメラニン色素沈着→歯ぐきの黒変
のように連鎖してしまいます。

また、タバコを吸うと血行が悪くなり全身的に色々な問題が起きやすいと言われています。
これは、タバコを吸うことで体内に一酸化炭素が入り、本来は酸素と結合して体の隅々に酸素を届けるはずのヘモグロビンが一酸化炭素が結合してしまい酸素の運搬量が少なくなるため体内が貧血状態になります。
ヘビースモーカーの肌や唇が黒ずんだように見えるのはこのためです。そして、お口の中では、歯ぐきが貧血状態になり通常ピンク色であるはずのものが赤黒く変色してしまいます。
このように、喫煙の蓄積は、メラニン色素の沈着と貧血により歯ぐきの黒ずみをもたらすのです。
では、この黒ずみ解消には、どの様な方法があるのでしょう

メラニン色素の除去には、レーザーを用いますと劇的に改善しますが、程度により個人差があり通院の回数は異なります。他には、フェノールアルコールを塗布する方法もありますが、レーザーのほうが痛くないようです。
基本的には、タバコの本数を減らさないと同じように歯ぐきに黒ずみが出来てしまいます。

※他人の吸ったタバコの煙でも歯ぐきは黒くなります。(副流煙・受動喫煙)
美容と健康のため、タバコは控えめが良いでしょう

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蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘