暑い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
夏休みになりますと多くのお子さんがお見えになります。
この時期に多く受ける親御さんからの質問の一つが「子供の前歯に隙間があるのですが大丈夫でしょうか?」です。
年齢や原因によって経過を見る場合とそうでない場合があります。
幼児時期によくあるケースとしては、上唇小帯と呼ばれる上唇の裏側のヒダが上の前歯中央に入り込む事による隙間です。この場合、成長と共に小帯の位置は正常になることが多く
経過観察をします。但し、永久歯に生え変わった時点で改善されない場合は、小帯を切除することもあります。
また、成長空隙といって個体差はありますが、乳歯列時期での前歯に空隙が見られことがあります。これは異常ではなく、後続の永久歯が生えるための隙間というと分かりやすいかもしれません。
次に挙げるのが積極的に処置をしなければ改善しないケースです。すでに上の永久歯の前歯が四本生えそろっている場合で、上唇小帯の位置も正常であるにもかかわらず中央の歯が離開している場合です。
原因の一つとして、正中埋伏過剰歯(余分な歯で正中の歯茎の中に埋まっている歯)が挙げられます。この場合は、埋伏歯を抜歯しないと正中離開は改善されません。レントゲンで確認可能ですので
気になる方は、かかりつけの歯医者での相談をお勧めします。
過剰歯や上唇小帯の位置異常がなく隙間がある場合は歯列矯正治療の対象になります。