「10分で気軽にホワイトニング!」
「驚きのスピードと価格!セルフホワイトニング〇〇円」
などですが・・・私の家内が「これってホントなの?」と持ち帰ったので
よく読んでみました。
小さな文字で「通院されている方は、お医者さまにご相談下さい」とあります。
ん~!何を意味するかは分かりませんが
私個人としての見解は、「何かあった時は、歯医者に相談を・・・」といったところでしょうか?
私達、歯医者は歯周病や虫歯がある状態では、ホワイトニングを行わないのが通常です。
病気がある状態では、良い結果が出ないのと共に症状を悪化させてしまう事もあるからです。
更によく読むと「汚れを落とし、白く汚れのつきにくい状態に」とあり・・・「歯を白くします」という文言は見当たりません。

システムを想像すると「ステイン(茶渋のようなもの)擦ってを落とす」→「薬を歯に塗り汚れを分解」→「コーティング剤で光るように見せる」といったところでしょうか。
そして、「過酸化水素を使わないので歯を傷めません」とあります。
実際に歯を持って生まれたものより白くするには、過酸化水素かそれに匹敵する効能の薬剤が必要です。
歯科医院で行うホワイトニングは、「持って生まれた歯の色を根本から白くするもの」で「ステイン除去」ではありません。

過酸化水素や過酸化尿素またはこれと同等の漂白作用のある薬を使います。
もちろん歯科医師免許がないと手に入れられませんし、施術する医院には講習が必要です。
したがって「お気軽にセルフ・・・」というものではありません。

最新のシステムには、過酸化水素に分割ポリリン酸とプラチナ触媒を加えホワイトニングと同時に歯の強化が出来るものがあります。(ポリリンプラチナホワイトニングシステム)
※ポリリン酸には、汚れを落とす効果と歯質を強化する働きがありますが、単独で歯を白くする効果はありません。
ホワイトニングについて気になる方は、詳しい歯医者に相談してみましょう!

台東区蔵前・浅草橋
ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘