院長の歯科教室

2015.06.06更新

今回は、加齢(年齢)と口臭とその対策について考えたいと思います。eye

私が子供のころのCMで、お爺ちゃんが小さな女の子を抱きかかえた途端、その子が「お爺ちゃん、お口臭~い!」

言って顔をそむける場面がありました。年を取ると口臭がきつくなるのか?と考えてしまいました。歯周病の薬か入れ歯の洗浄剤のCMだったような気がします。

口臭対策として、何をしたらよいのでしょうsign02

小さな子どもに口臭が少ないのは何故か!(食事直後を除く) という事に焦点を当ててみたいと思います。

小さなお子さんは、唾液の出る量が多いため、お口の中のばい菌の活動を抑える能力が高く、自浄作用が備わっています。

そして、口臭との関連が大きい歯周病菌にの数が大人より圧倒的に少ない事にもよります。

歯周病菌は、1種類ではなく多数存在し、毒素の強いものもあれば、弱いものもあり、

子供には、強い毒素の歯周病菌は、少なく18歳位から増える傾向にあります。


歯周病菌は、唾液間で感染しますので、例えば、大皿料理をじか箸で大勢で食べるなどは、出来るだけ避けた方が無難です。

そして、20歳以降は、飲酒や喫煙・仕事上のストレスなどによる体調変化が加わり歯周病が発症しやすい要素が整ってしまいます。

ひとたび歯周病が発症しますと歯周ポケットから微量な出血が始まり、先ほどお話しした強い歯周病菌は、血液内の鉄分とタンパク質を栄養源としてどんどん繁殖します。



歯周病にかかると歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝)が深くなりブラッシングが不十分になり食べかすが溜まりやすくなります。

この食渣が菌によて分解されますと口臭の主な原因物質メチルメルカプタンが発生します。

メチルメルカプタンは、青酸ガスなどと並んで法で毒性指定を受けており、口臭の原因であるだけでなく、歯周病の治癒を阻害します。


では、どうしたらよいのでしょうsign02

1.唾液がよく出るようによくかむこと(加齢により唾液が出にくくなります。)
2.歯周病にならない事(自覚症状に乏しいので、歯科医院での検査をおすすめします。)
3.既に歯周病の人は、適切な治療を受ける事(歯周病菌を減らすことが必要です。)
4.生活習慣の改善(飲酒・喫煙は、適度な範囲にとどめましょう。)
5.唾液腺マッサージ
6.口腔保湿剤の使用(携帯に便利なスプレーがあります。歯医者で販売しています。)

などです。

小さなお子さんは、唾液がとてもよく出ます。菌を増殖させないためには、この条件は、とても大切です。

大人になっても、同じ条件が保てれば、お口の中の病気は、かなりの確率で防止できます。

運悪く、歯周病にかかってしまった人でも適切な治療で菌を減らし、口臭を抑える事は、可能です。flair


良い習慣で口臭予防!clover

ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘

医院案内は、こちらです。

投稿者: ジェイエムビル歯科医院

SEARCH

まずは今のお口の状態を
確認することからはじめてみませんか?

当院では「丁寧な説明」を大切にしています。
いきなり歯を抜いたり削ったりはしませんので、ご安心ください。

03-5820-6874
conBottom_img01_sp.png

診療時間午前9:30~13:00/午後14:30~19:30

診療時間
午前9:30~13:00
午後14:30~19:30

休診日日曜・祝日

※土曜日は訪問歯科診療のみとなります

  • キラキラで透明感のある白い歯へ
  • 院長の歯科教室
  • 当院のドクターが紹介されました
  • 患者様の声
  • facebook
  • 当院のろこみ掲載されています
  • toothfairy
  • english available
  • 台東区歯科基本健診協力医療機関
  • LINE予約