

秋から冬にかけて、色々な食べ物がおいしい時期ですね・・みなさんあまり意識したことはないと思いますが
味は、どこで感じると思いますか

「それは、口でしょう!」と答える方が殆どかと思います。正解ですが、実は、口全体が味を感じるわけではなく、舌と上あごの後方部分の軟口蓋(上あごの硬い部分のさらに奥)で味を感知します。

特に、舌には、味蕾(みらい)と呼ばれる味を感じ取る器官が約10,000個存在します。舌をよく見ると小さな突起が無数に存在しますが、これが味蕾です。
この味蕾の機能が阻害されると「味がおかしい!」という事になります。では、どの様な事が影響するのでしょう?
喫煙・過度な刺激物の摂取・加齢や薬やストレスによる口の中の乾燥などが挙げられます。

塩味・甘味・酸味の程よいバランスの食べ物が「うまみ」として美味しいと感じるものになります。
しかし、いくら美味しいものでも食べる本人の味を感知する機能が劣っていると「しょっぱい!辛い!味がない!」となってしまうわけです。
私ごとですが、風邪をひいて薬を飲んでいるときに子供の好物のかぼちゃのスープを作った時のことです。子供は正直ですので「パパ!いつもよりしょっぱいよ!!」
と言われてしまいした


ごく稀に、激辛のものを食べても平気な人がいますが、これは、辛みに対する味蕾の感知機能が少ない事によると思われます。
※最近、ストレス社会のせいか若い方でも口が乾くと訴える方が多くなっています。口腔乾燥が長く続きますと、味覚障害につながる事がありますので、気になる方は、かかりつけの歯医者に相談しましょう。
対策としては、生活環境の改善・保湿剤の使用・唾液腺マッサージなどがあります。

蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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