何かと話題のポリリン酸ですが、ポリリン酸の中にも短鎖~長鎖とその鎖の長さで使用される目的が異なります。
ポリリン酸とは、リン酸が直鎖上に重合した高分子物質で、バクテリアから哺乳類のあらゆる生物の細胞組織内に存在している生体分子で、ポリリン酸は組織を再生促進効果があります。
ポリリン酸が、組織繊維芽細胞増殖因子(組織を再生させる働き)の機能を増強させることによると考えられています。
ただし、この因子は、とても不安定で生体内で作られるとすぐに分解してしまいます。ポリリン酸がこの因子と合体させることでそれを防ぎ、それぞれの用途に合わせて弱った組織を再生できるとされています。
現在、鎖状のポリリン酸ナトリウムを特殊技術で長鎖~短鎖と分離分割できるようになり、各分野で応用できる鎖の長さ精製する事が出来るようになりました。(製法特許)
[これによる効果を一部ご紹介します。]
・長鎖分割ポリリン酸→抗菌効果によるヘルスケア
・中鎖分割ポリリン酸→皮膚内に存在する繊維芽細胞の増殖やコラーゲン増産によるスキンケア
・短鎖分割ポリリン酸→歯周組織再生・骨再生・歯のステイン除去と沈着の防止・歯周病や虫歯菌に対する抗菌効果
歯医者の領域では、ポリリン酸ホワイトニングが話題になっていますが、こちらは過酸化水素と併用しホワイトニングと同時に歯周病や虫歯の予防も可能になりました。
ポリリン酸には、歯の表面に付着したステインと呼ばれる茶色いくすみを取り除き、その歯本来の色調に戻すことが出来ますが、それ以上に白くするには歯医者での本当のホワイトニングが必要です。
ホワイトニングがとても広い意味合いになっいますが、歯本来の白さ以上にする事が出来るのは、過酸化水素などを併用した歯医者で行うホワイトニング(歯医者で購入できるホームホワイトニング剤含む)のみです。
少々、話が脱線しましたが、ポリリン酸は、予防と組織再生に威力を発揮し非常に有効性が高いと言えます。
予防の取り組みは、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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