
この時期は、夏休みでお出かけされる機会も多く、特にお子さんは発汗量が多いので十分な熱中症対策が必要です。
特に水分と塩分補給は、十分に行いましょう!

でも、せっかくの水分補給も飲み物を選ばないと虫歯になってしまうことがあります。

では、何故、虫歯になるかというと「飲み物によっては砂糖が入っているからなのです。」
「そんなことは誰でも知っている事じゃないか・・・



ペットボトルなどの栄養成分表示に「エネルギー/タンパク質/脂質/炭水化物/ナトリウム」の100ml中のそれぞれの含有量が記されています。
この中の炭水化物に注目してみます。炭水化物は、糖質と食物繊維に分類されますが、このうち体内にに吸収されないものが食物繊維でその他が糖質です。
したがって、飲み物の中で「食物繊維が多く入っています。」と謳っているもの以外は、炭水化物=糖質ということになります。
この糖質の中の単糖類(果物やはちみつなどに含まれます)や二糖類(砂糖や乳糖など)が飲み物の多くには含まれています。
糖質ゼロ表記の飲み物で炭水化物が入っているものがありますが、これは食物繊維と考えてよいと思われます。
お茶のペットボトルの栄養成分にも稀に糖質と表記されているものがありますが、これは、植物の葉緑体の作り出す多糖類の一種で虫歯の原因にはなりません。ちなみに虫歯予防で有名なキシリトールも糖質の一つで糖アルコールになります。
糖質のうちの単糖類・二糖類(果物に含まれる果糖や砂糖など)は虫歯になりやすく、多糖類(でんぷんなど)は虫歯になりにくいと考えて良いでしょう。
その他に原材料としてあからさまに砂糖と表記してあるものもありますので、注意してみいて下さい!
少しわかりにくくなりましたが、清涼飲料水の栄養成分表示の炭水化物は、特別な条件を除き砂糖類と判断してよいと思います。
例えば「100ml中に炭水化物4g」と表記されているとすると1リットルのペットボトルには、40gの砂糖類が入っていることになります。

虫歯を作らないためには、炭水化物の少ない飲み物を選ぶことが大切です!
蛇足ですが、暑い時期の糖質などのエネルギー補給は大切です。しかし、運動直前の砂糖の過剰摂取は、体が反応し血糖値を下げようとインシュリンを多量に分泌し低血糖をまねき大変危険です。
おすすめは、バナナなどの食物繊維が多く、吸収速度が遅いものです。

正しい飲み物選びで、熱中症対策をしましょう

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蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘