
患者さんからよく受ける質問です。

実は、このポケット内部の汚れを取り除く処置は、きちんとしたスッテップを踏まないとかえって歯周病が悪い方向にすすむ事になったり、
思わぬ全身的な病気を引き起こすこともあるのです。
歯周病治療の順序としては、

ブラッシング指導と歯周ポケットの深さを測る検査後にポケットの外の汚れを除去し、
正しい歯磨きにより確実にポケット外部の歯肉の炎症と出血を抑えます。
※歯肉から出血するということは、血管が壊れた状態で、お口の中にいる無数の悪玉菌が壊れた血管から体の中に入り込む事になります。
心内膜炎の原因の一つである菌血症は、お口の中のばい菌が血管のなかに入り込むなどの「歯科的要素」があると言われています。

ポケット外に汚れのある状態でのポケット内へのアプローチは、ポケット外の菌をポケット内に押し込むことになり、歯周病の治癒が遅れる原因の一つになります。また、全身的な疾患の引き金にもなりえます。

この様に何気ない汚れを取るということでも、慎重に歩を進めることが大切です。

歯周病治療の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘