「痛くて食事もとりずらいし、しゃべるのも辛い」なんて経験が、一度は、あるかと思います。

実は、口内炎には色々な種類があり、治りにくいものについての一例「ヘルペス性口内炎」をについて記載します。
この口内炎は、単純疱疹性ウイルスに感染する事で起こり、初感染は、乳幼児期になりますが、症状が出ないまま神経細胞内に潜伏し、疲労・紫外線・熱性疾患(風邪など)・免疫機能の低下により発症します。
ようするに、ウイルスに感染していても発症する人もいれば、そうでない人もいるわけです。
発症しますと症状は、発熱・食欲不振・全身倦怠感・感冒症状と口の中の粘膜には、多数の小さい水疱ができ、やがて破れて、少し触れるだけでも痛く、出血と口臭を伴う様になります。


対処法としては、早期診断に基づく抗ウイルス薬の内服や塗り薬が必要で、水分補給と安静を要します。
また、通常の口内炎治療薬(副腎皮質ホルモン剤)やレーザー治療は、効果がほとんどありません。
適切な診断と対処により7日~10日で治癒しますが、帯状疱疹との鑑別診断が必要です。
治療が遅れますと重篤な症状になりますので、早めに歯医者での診断をする事が大切です。

蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘