いくつかの選択肢があります。
中心静脈栄養(血管への点滴など)
経鼻栄養(鼻からチューブを挿入)
胃瘻(腹部に穴を開けチューブを挿入)
何れも口から物が食べられなくなった時の重要な栄養確保の手段です。
しかし、誤嚥性肺炎の既往がある要介護者のご家族の中で、口から物をたべる事で肺炎になったと思い、上記の手段を選択することが少なくありません。
実は、口から食べない方のほうが、口腔内の唾液の流れが悪く、唾液の抗菌作用が少なくなります。健康な人
でも基本的には、唾液は誤嚥されるものですので、高齢者では、より肺炎率が高くなります。
では、どの様にしたら、よいのでしょうか?
・歯科衛生士・歯科医師による専門的な口腔ケアをおすすめします。通院できない方には、訪問診療によるケアが可能です。
歯がない方や胃瘻の方のお口の中でも細菌は繁殖しますので口腔ケアは大切です。
・ムセがひどい方は、専門医による嚥下機能評価や安全に食事を摂るために食形態の変更が必要です。
・お身体のリハビリと同様にお口もリハビリをすることで低下した摂食嚥下機能を取り戻すことができます。
まずは、歯科医に相談しましょう。
口腔ケアは、命をつなぎます!

ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘