最近、小児の虫歯は、減ったなぁ・・・定期健診にお見えになるお子さんのお口の中を見るといつも感じます!
私が歯医者になった25年前、勤務していた歯科医院は住宅街にあり、とても多くのお子さんが来院する診療所でした。一日30名ほど拝察していましたが、学校健診の時期になりますと大人は一日1~2人で他はすべて小学生以下のお子さんという日もありました。
こん日では、虫歯があったとしても簡単に詰める治療や虫歯の進行止めを塗ったりという治療が殆どですが、当時は、そうではなく乳歯に大きな虫歯があり、神経を取らなくてはいけなっかったり、生え変わりの時期でないのに乳歯を抜歯したりとお子さんにとても負担が大きい治療が多かったのを記憶しています。
私が経験した神経を取る治療の最少年齢のお子さんは、2歳半です。
夜中痛がり、母子ともにほとんど寝ていないとのことで、お口の中を見ますと、下の奥歯に神経まで達する虫歯がありました。
この痛みは、歯の痛みの中でも横綱級です。
スタッフと3人がかりの治療でした。
次の予約の時は、きっと泣いて診察室には入らないだろう・・・と思っていましたが、私の顔見るとなんと抱き着いてきました。
それから毎回治療が完了するまで私と手をつないで診察台に向かうようになり、お母さんも「この子、歯医者が好きみたいです。」とお話しされました。頑張って治療してよかったと思う瞬間でした。
しかし、出来れば予防を徹底し、お子さんの負担になる大きな治療は、避けなければなりません。
先日の文部科学省の2014年学校保健統計調査で
中学1年生の虫歯本数は、ひとり平均1本で30年前の5分の1である事が分かりました。
さらに、治療の済んでいない要治療歯のある割合も幼小中高で過去最低となりました。
これは、保健所などの行政と歯科医師会、学校歯科医会、衛生士会の先人たちが予防指導を徹底してきた結果と思います。
私も微力ながら今後も地域歯科保健活動に協力していきたいと思います。力を合わせ目指すは、「虫歯ゼロ」
虫歯と戦います!
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
医院案内は、こちらです。
2014.12.25更新
子どもの頃の記憶と麻酔の注射針
歯医者で行う歯科麻酔、皆さんが一番嫌いなことかもしれません。
口の中は、治療中自分で見ることが出来ないので、口の中に針を刺される麻酔は、恐怖感が倍増します。
私自身、実家は歯科医ではありませんので、家庭で予防して虫歯が出来ないようになどといったことはなかったようです。
子供のころ親に歯磨きをしてもらった記憶はなく、恥ずかしながら虫歯だらけの幼少期を過ごし、痛くて夜中に近所の歯医者に駆け込むこともありました。
当時の歯医者に対する記憶ですが、殆どの歯科医院は予約制ではなくかなり待ったされました。
予約制の歯医者が当たり前になったのは、私が小学校の3年生くらいと記憶しています。私の世代は、ベビーブームと呼ばれた時代ですので、待合室は、子供であふれていました。
診察室からは、子供の泣き声が聞こえドキドキしながら自分の番を待っていました。(当時は、親子分離治療でした。)
診察室に入るとマスクをした先生とご対面です・・・顔がよくわからないので更に恐怖心は増しいていきます。
いよいよ麻酔です、青い注射筒に先生が麻酔液を入れ「痛いけど頑張って・・・」本当に痛い注射でした。
今では、表面麻酔(針を刺す前の予備麻酔)後に麻酔をするのが当たり前になったのと注射針もかなり極細となり痛みはかなり少なくなり条件によっては、針を刺したのが全く分からない事もあります。
※写真の最上段が伝達麻酔用で神経のおおもとに打つための針で折れるのを防ぐために太目になっています(昔の針よりは細いです。)中段が通常よく用いられるスタンダードなもので、硬い組織に麻酔をするときに有効なものです。最下段が極細針で痛みが感じにくくなっています。
できるだけ痛くない麻酔を心がけています。
ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
医院案内は、こちらです。https://www.jm-shika.com/
口の中は、治療中自分で見ることが出来ないので、口の中に針を刺される麻酔は、恐怖感が倍増します。
私自身、実家は歯科医ではありませんので、家庭で予防して虫歯が出来ないようになどといったことはなかったようです。
子供のころ親に歯磨きをしてもらった記憶はなく、恥ずかしながら虫歯だらけの幼少期を過ごし、痛くて夜中に近所の歯医者に駆け込むこともありました。
当時の歯医者に対する記憶ですが、殆どの歯科医院は予約制ではなくかなり待ったされました。
予約制の歯医者が当たり前になったのは、私が小学校の3年生くらいと記憶しています。私の世代は、ベビーブームと呼ばれた時代ですので、待合室は、子供であふれていました。
診察室からは、子供の泣き声が聞こえドキドキしながら自分の番を待っていました。(当時は、親子分離治療でした。)
診察室に入るとマスクをした先生とご対面です・・・顔がよくわからないので更に恐怖心は増しいていきます。
いよいよ麻酔です、青い注射筒に先生が麻酔液を入れ「痛いけど頑張って・・・」本当に痛い注射でした。
今では、表面麻酔(針を刺す前の予備麻酔)後に麻酔をするのが当たり前になったのと注射針もかなり極細となり痛みはかなり少なくなり条件によっては、針を刺したのが全く分からない事もあります。
※写真の最上段が伝達麻酔用で神経のおおもとに打つための針で折れるのを防ぐために太目になっています(昔の針よりは細いです。)中段が通常よく用いられるスタンダードなもので、硬い組織に麻酔をするときに有効なものです。最下段が極細針で痛みが感じにくくなっています。
できるだけ痛くない麻酔を心がけています。
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2014.12.18更新
できるだけ歯を削らないようにするには!
歯医者に行くと聞こえるあの「キーン」という音
嫌ですよね
予防治療もかなり進化して初期虫歯の段階で発見できれば、かなりの確率で削らなくて済むようになりました。
しかし、不幸にも歯に穴が開いてしまった場合は、虫歯を削って取らなければなりません。(ケースによっては、削らないで抗菌剤を使用する治療が可能な事があります。)
皆さんは、ご存じないかもしれませんが、歯を削るバー(ダイヤモンドバーやスチールバーといいます。)には、異なる大きさのものがあります。
当然ですが、大きなバーを使うと切削効率がよく早く削れるわけですが、同時に必要以上に削れてしまうことがあります。
そこで、最近の治療では、ミニマムバーというものが開発され、通常のバーより写真の通りかなり小さいものを用いることが出来るようになりました。
極小のむし歯には、サイズの合ったバーを使用し、必要最小限度の削除量にとどめる「歯にやさしい治療」を行います。
小さな虫歯だけでなく、特に乳歯のように小さくて薄い歯の治療に威力を発揮します。
でも、患者さんにとっては、なるべく歯を削る治療は避けたいところかと思います
削った歯は、二度と元には戻りません
ご自宅で行うホームケアと歯医者が行うプロケアの両輪で虫歯から歯を守りましょう。
予防に勝る治療なし!
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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嫌ですよね
予防治療もかなり進化して初期虫歯の段階で発見できれば、かなりの確率で削らなくて済むようになりました。
しかし、不幸にも歯に穴が開いてしまった場合は、虫歯を削って取らなければなりません。(ケースによっては、削らないで抗菌剤を使用する治療が可能な事があります。)
皆さんは、ご存じないかもしれませんが、歯を削るバー(ダイヤモンドバーやスチールバーといいます。)には、異なる大きさのものがあります。
当然ですが、大きなバーを使うと切削効率がよく早く削れるわけですが、同時に必要以上に削れてしまうことがあります。
そこで、最近の治療では、ミニマムバーというものが開発され、通常のバーより写真の通りかなり小さいものを用いることが出来るようになりました。
極小のむし歯には、サイズの合ったバーを使用し、必要最小限度の削除量にとどめる「歯にやさしい治療」を行います。
小さな虫歯だけでなく、特に乳歯のように小さくて薄い歯の治療に威力を発揮します。
でも、患者さんにとっては、なるべく歯を削る治療は避けたいところかと思います
削った歯は、二度と元には戻りません
ご自宅で行うホームケアと歯医者が行うプロケアの両輪で虫歯から歯を守りましょう。
予防に勝る治療なし!
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2014.10.01更新
フッ素とは?
最近、皆さんの予防知識の中にかなり浸透しています「フッ素」ですが、その内容について知る方は少ないと思います。
今回は、「フッ素」とは、何か?について記載します。
少し難しいですが、フッ素は、元素でいうとハロゲン族の一つで、非常に化合力が強く、身の回りのにある草木や私たちの体の中にも存在する安全性の高いものです。
私たちは、毎日の飲食からフッ素を摂取しています。
このフッ素には、歯や骨を強くする作用がありますが、食事の中でのフッ素量では、虫歯を予防するのは不十分ですので、何らかの形でフッ素を補う必要があります。
フッ化物は、歯の表面から吸収されフルオロアパタイトとよばれる歯の結晶の一部になり、歯を強化します。
また、これにより、虫歯菌が作る歯を溶かしてしまう酸に対しても抵抗力が生まれます。
そして、初期虫歯の段階のものは、フッ素を作用させることで再石灰化され、虫歯が元の健康な状態に戻る事が発見されました。
以前は、虫歯になると元に戻る事はないとされていて、「早く見つけて、削り、詰めること」が良い治療とされていました。
フッ素の歯に対する作用が解明されてからは、この考え方は、否定され「早期発見、早期予防」が正しいとされるようになりました。
ただし、いくらフッ素を作用させても歯磨きをおろそかにしてはいけません。
正しい歯磨きが出来てこそフッ素の威力が発揮されますので、歯医者で正しいブラッシングを習うこととフッ素の応用術を習う事をお勧めします。
現在、予防治療は、ホームケアとプロケアの2本立てとされており、とちらが不十分でも良い結果に結びつきにくくなります。ホームケアは、ご自宅での正しい歯磨きとフッ素でのうがい(ご自宅用のものやお子様用があります)・プロケアは、定期健診(PMTCやフッ素塗布)になります。
予防で虫歯のないお口の中を作りましょう!
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今回は、「フッ素」とは、何か?について記載します。
少し難しいですが、フッ素は、元素でいうとハロゲン族の一つで、非常に化合力が強く、身の回りのにある草木や私たちの体の中にも存在する安全性の高いものです。
私たちは、毎日の飲食からフッ素を摂取しています。
このフッ素には、歯や骨を強くする作用がありますが、食事の中でのフッ素量では、虫歯を予防するのは不十分ですので、何らかの形でフッ素を補う必要があります。
フッ化物は、歯の表面から吸収されフルオロアパタイトとよばれる歯の結晶の一部になり、歯を強化します。
また、これにより、虫歯菌が作る歯を溶かしてしまう酸に対しても抵抗力が生まれます。
そして、初期虫歯の段階のものは、フッ素を作用させることで再石灰化され、虫歯が元の健康な状態に戻る事が発見されました。
以前は、虫歯になると元に戻る事はないとされていて、「早く見つけて、削り、詰めること」が良い治療とされていました。
フッ素の歯に対する作用が解明されてからは、この考え方は、否定され「早期発見、早期予防」が正しいとされるようになりました。
ただし、いくらフッ素を作用させても歯磨きをおろそかにしてはいけません。
正しい歯磨きが出来てこそフッ素の威力が発揮されますので、歯医者で正しいブラッシングを習うこととフッ素の応用術を習う事をお勧めします。
現在、予防治療は、ホームケアとプロケアの2本立てとされており、とちらが不十分でも良い結果に結びつきにくくなります。ホームケアは、ご自宅での正しい歯磨きとフッ素でのうがい(ご自宅用のものやお子様用があります)・プロケアは、定期健診(PMTCやフッ素塗布)になります。
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院長 野崎康弘
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2014.09.25更新
気を付けないと危険です「歯磨き」
歯磨きは、とても大切ですが気を付けないと危険な事もあります
子どもは、一歳位から親のまねをして、スプーン等を自分で口に入れ始めます。歯ブラシも同じで親が歯磨きをしているのを見ることで歯磨きを覚え始めます。
子どもに歯ブラシを渡すと親のまねをして歯ブラシを口に入れ、歯磨き習慣が身に付いていきます。
ただし、歯ブラシを口に入れたまま転倒すると歯ブラシが頬や上あごに刺さるなどの重大な事故につながります。
就学前のお子さんの歯磨きは、必ず椅子に座ったままか抱っこして行うようにしましょう。
決して、歯ブラシを口に入れているときは、目を離してはいけません。
消防庁の調べでは、救急搬送人員では、1歳児が最も多くその中でも歯ブラシによる事故は、上位にあたります。
受傷の原因は、ほとんどが歯ブラシを口に入れたまま歩き転倒したことによるもです。
歯ブラシは、親と子を結ぶ大切なコミュニケーションツールの一つですが、見た目に尖っている部分がないので危険であるという認識が薄いようです。
お箸と同じく棒状なので「乳幼児だけで取り扱うと危ない!」ということを忘れずに正しく使いましょう。
また、大人でも転倒事故は、ありますので歯ブラシを咥えたままでの立ち歩きはなるべく控えましょう
私の患者さんの中にも大人の方ですが、歯ブラシを咥えたまま転倒し、お口の中をパックリ切ってしまい、止血後すぐに縫合しなければならなかった症例がありましたので、十分な注意が必要です。
歯ブラシを口に入れたまま歩かないようにしましょう!
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院長 野崎康弘
子どもは、一歳位から親のまねをして、スプーン等を自分で口に入れ始めます。歯ブラシも同じで親が歯磨きをしているのを見ることで歯磨きを覚え始めます。
子どもに歯ブラシを渡すと親のまねをして歯ブラシを口に入れ、歯磨き習慣が身に付いていきます。
ただし、歯ブラシを口に入れたまま転倒すると歯ブラシが頬や上あごに刺さるなどの重大な事故につながります。
就学前のお子さんの歯磨きは、必ず椅子に座ったままか抱っこして行うようにしましょう。
決して、歯ブラシを口に入れているときは、目を離してはいけません。
消防庁の調べでは、救急搬送人員では、1歳児が最も多くその中でも歯ブラシによる事故は、上位にあたります。
受傷の原因は、ほとんどが歯ブラシを口に入れたまま歩き転倒したことによるもです。
歯ブラシは、親と子を結ぶ大切なコミュニケーションツールの一つですが、見た目に尖っている部分がないので危険であるという認識が薄いようです。
お箸と同じく棒状なので「乳幼児だけで取り扱うと危ない!」ということを忘れずに正しく使いましょう。
また、大人でも転倒事故は、ありますので歯ブラシを咥えたままでの立ち歩きはなるべく控えましょう
私の患者さんの中にも大人の方ですが、歯ブラシを咥えたまま転倒し、お口の中をパックリ切ってしまい、止血後すぐに縫合しなければならなかった症例がありましたので、十分な注意が必要です。
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院長 野崎康弘
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2014.09.10更新
子どもに忍び寄る歯周病の危機
歯周病は、子供はかからないのでは?あるいは、加齢からくるものでしょう?
と思われるかもしれませんが、学校健診において6歳で約40%・9歳で約60%歯肉炎が認められるとの報告があります。
歯肉炎とは、歯肉に限局した炎症で歯を支える骨の破壊や歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすきま深くには、炎症が、進んでいないもの言います。一方、歯周病は、歯を支える骨などに炎症が波及したものを言います。
殆どの場合、不潔性歯肉炎と呼ばれ正しいブラッシングが出来ていないことにより細菌性プラークが歯と歯茎の境目に蓄積したことが原因です。
特に小学生では、幼児期と違いご両親がお子さんの仕上げ磨きをやめる時期でお子さんの自己管理が大切でありブラッシングを習う必要があります。
そして、この時期は、混合歯列期といわれる乳歯と永久歯が入り混じり、その時期によりブラッシング方法を変えたりする必要がありますので、定期的に歯医者で指導を受けることお勧めします。
また、お子さんによっては、叢生といって永久歯が重なって生えたりすることがあり、矯正も視野に入れた予防対策が大切です。
全身的因子として中学生以降の体の生理的変化による影響で歯肉の感受性が敏感になり、比較的プラークコントロールが良好な状態でも思春期性歯肉炎が生じることがあります。
この時期のお子さんは精神的に不安定なことが多くブラッシングが疎かになりがちで思春期性歯肉炎を増悪させてしまうこともあります。
歯肉炎は、放置しますと歯肉だけの表面的な炎症に止まらず歯を支える骨にまで炎症がおよび歯周病へと移行することがありますので、歯ぐきから血が出るなどの症状があるお子さんは、早目に歯科を受診しましょう。
最近では、小学生でブラッシング時に出血したりという傾向が見られますが、定期健診を欠かさず受けることで殆どが歯周病へ移行せずにすむことが多いようです。
「歯科疾患実態調査」の中の「歯みがき行動」の調査では、毎日歯を磨く人、一日3回歯を磨く人の数は、年々増加しているにもかかわらず、中学生~高校生・成人にかけての歯周疾患の罹患率は増えています。、このことは、「磨いてはいるけれど、多くの人は、正しいブラシングが身に付いておらず、自己流のブラッシングであり、十分な歯周病予防効果を上げていない」という表れと思います。
歯肉炎に関するお子さん自身や保護者の方の関心は、虫歯に関するものと比べると低いのが現状です。将来、歯周病にかからないようにするためには、小児期の歯肉炎を放置しないことが望まれ、私たち歯科医も「小児期の歯肉炎の怖さ」を訴えてゆくことが大切であると思います。
正しいブラシングを習い、歯肉炎とお別れしましょう!
歯周病治療の詳細は、こちら
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
と思われるかもしれませんが、学校健診において6歳で約40%・9歳で約60%歯肉炎が認められるとの報告があります。
歯肉炎とは、歯肉に限局した炎症で歯を支える骨の破壊や歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすきま深くには、炎症が、進んでいないもの言います。一方、歯周病は、歯を支える骨などに炎症が波及したものを言います。
殆どの場合、不潔性歯肉炎と呼ばれ正しいブラッシングが出来ていないことにより細菌性プラークが歯と歯茎の境目に蓄積したことが原因です。
特に小学生では、幼児期と違いご両親がお子さんの仕上げ磨きをやめる時期でお子さんの自己管理が大切でありブラッシングを習う必要があります。
そして、この時期は、混合歯列期といわれる乳歯と永久歯が入り混じり、その時期によりブラッシング方法を変えたりする必要がありますので、定期的に歯医者で指導を受けることお勧めします。
また、お子さんによっては、叢生といって永久歯が重なって生えたりすることがあり、矯正も視野に入れた予防対策が大切です。
全身的因子として中学生以降の体の生理的変化による影響で歯肉の感受性が敏感になり、比較的プラークコントロールが良好な状態でも思春期性歯肉炎が生じることがあります。
この時期のお子さんは精神的に不安定なことが多くブラッシングが疎かになりがちで思春期性歯肉炎を増悪させてしまうこともあります。
歯肉炎は、放置しますと歯肉だけの表面的な炎症に止まらず歯を支える骨にまで炎症がおよび歯周病へと移行することがありますので、歯ぐきから血が出るなどの症状があるお子さんは、早目に歯科を受診しましょう。
最近では、小学生でブラッシング時に出血したりという傾向が見られますが、定期健診を欠かさず受けることで殆どが歯周病へ移行せずにすむことが多いようです。
「歯科疾患実態調査」の中の「歯みがき行動」の調査では、毎日歯を磨く人、一日3回歯を磨く人の数は、年々増加しているにもかかわらず、中学生~高校生・成人にかけての歯周疾患の罹患率は増えています。、このことは、「磨いてはいるけれど、多くの人は、正しいブラシングが身に付いておらず、自己流のブラッシングであり、十分な歯周病予防効果を上げていない」という表れと思います。
歯肉炎に関するお子さん自身や保護者の方の関心は、虫歯に関するものと比べると低いのが現状です。将来、歯周病にかからないようにするためには、小児期の歯肉炎を放置しないことが望まれ、私たち歯科医も「小児期の歯肉炎の怖さ」を訴えてゆくことが大切であると思います。
正しいブラシングを習い、歯肉炎とお別れしましょう!
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院長 野崎康弘
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2014.09.04更新
甘いもの大好き!でも、虫歯が心配・・・
甘いお菓子などが好きなお子さんは多いと思います。
「こどもがお菓子を欲しがったときは、どうしたらよいのですか?」とあるママさんからの質問です。
キシリトール100%のお菓子なら虫歯にはなりません・・・と答えようと思ったのですが、市販では探すことが難しいし、いつも高価なキシリトールのお菓子を食べさせるわけにもいかないだろうし・・・すこし沈黙・・・
「こどもの機嫌が悪くなるとお手上げなんです、機嫌がよくなるまで家事もできないんです・・・」とママさんは、疲れている様子です。
3歳のお子さんをお持ちのお母様とのやりとりです。お子さんのお口の中は、とてもきれいで歯磨きもよくできていました。(お母様の仕上げ磨きも上手です。)
そこで、思ったのが「甘いものを食べさせない=虫歯にならない」の考えを変えて「甘いものを食べてよい=虫歯にしない」事です。
本当は、食べたら磨くのが良いのですが、ママさんの負担を考えると、お菓子を食べたら必ず歯磨きをすることなど歯医者の戯言であると思いました。
虫歯菌は、口の中に入ってきた糖分を分解し歯を溶かしてしまう酸を作り、これにより歯に穴が開いてしまうのが虫歯です。糖分がお口の中に入った直後から酸性度は、どんどん高くなります。
この酸性度の上昇を防げば虫歯は出来にくくなります。甘いものを食べたらお茶やお水を飲むだけでもかなり効果があります。また、唾液にも酸を中和する働きがあるので、出来るだけよく噛んで食べることも大切です。小さな積み重ねですが、大きな効果が期待できるので実践してみて下さい
ただし、夜寝る前は、きちんと歯磨きをして下さい。虫歯菌は、夜寝ている間に大きな活動をしますので、これを怠ると虫歯が出来てしまいます。
以上をお話しし「お菓子とジュースの組み合わせは、一番虫歯になりやすいので気をつけましょう!」とアドバイスさせていただきました。あともうひとつ、砂糖の入りの飴は、長時間お口の中を酸性にしますので、できるだけ控えましょう。
生活習慣を工夫し、虫歯を防ぎましょう!
小児予防の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
「こどもがお菓子を欲しがったときは、どうしたらよいのですか?」とあるママさんからの質問です。
キシリトール100%のお菓子なら虫歯にはなりません・・・と答えようと思ったのですが、市販では探すことが難しいし、いつも高価なキシリトールのお菓子を食べさせるわけにもいかないだろうし・・・すこし沈黙・・・
「こどもの機嫌が悪くなるとお手上げなんです、機嫌がよくなるまで家事もできないんです・・・」とママさんは、疲れている様子です。
3歳のお子さんをお持ちのお母様とのやりとりです。お子さんのお口の中は、とてもきれいで歯磨きもよくできていました。(お母様の仕上げ磨きも上手です。)
そこで、思ったのが「甘いものを食べさせない=虫歯にならない」の考えを変えて「甘いものを食べてよい=虫歯にしない」事です。
本当は、食べたら磨くのが良いのですが、ママさんの負担を考えると、お菓子を食べたら必ず歯磨きをすることなど歯医者の戯言であると思いました。
虫歯菌は、口の中に入ってきた糖分を分解し歯を溶かしてしまう酸を作り、これにより歯に穴が開いてしまうのが虫歯です。糖分がお口の中に入った直後から酸性度は、どんどん高くなります。
この酸性度の上昇を防げば虫歯は出来にくくなります。甘いものを食べたらお茶やお水を飲むだけでもかなり効果があります。また、唾液にも酸を中和する働きがあるので、出来るだけよく噛んで食べることも大切です。小さな積み重ねですが、大きな効果が期待できるので実践してみて下さい
ただし、夜寝る前は、きちんと歯磨きをして下さい。虫歯菌は、夜寝ている間に大きな活動をしますので、これを怠ると虫歯が出来てしまいます。
以上をお話しし「お菓子とジュースの組み合わせは、一番虫歯になりやすいので気をつけましょう!」とアドバイスさせていただきました。あともうひとつ、砂糖の入りの飴は、長時間お口の中を酸性にしますので、できるだけ控えましょう。
生活習慣を工夫し、虫歯を防ぎましょう!
小児予防の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.08.21更新
小児予防に有効なフィッシャーシーラント
フィッシャーとは、溝。シーラントとは、シールする事です。
生えたばかりの奥歯の永久歯は、とてもやわらかく硬くなるまで時間がかかります。
また、溝が深くとても汚れがたまりやすく虫歯になりやすい条件になっています。そして、この溝に虫歯が出来ると急速に大きくなってしまいます。
このやわらかい時期の永久歯は、幼若永久歯(主に6歳臼歯)と呼ばれ,見た目に小さい虫歯でも歯の内部で一気に広がる性質がありますので、生えてきたら早目に予防をすることが大切です。
そこで有効なのが、フィッシャーシーラントです。
治療の方法は、歯は削る必要はなく、専用の電動ブラシで溝の内部の汚れを取りプラスティック性の材料で封鎖します。
シーラントは、とても優れた予防対策ですが、きちんと歯磨きをしないとやはり虫歯は発生しますので油断してはいけません。
また、永久的ではないので歯が硬くなるまでは、定期的に歯医者を受診し剥がれた時は、やり直すことが必要です。
適応は、あくまでも永久歯と考えます。乳歯へのシーラントは、成長する過程で乳歯は生理的に削れるものですので、その妨げとなり噛みあわせのズレにつながるという見地から、私は行うべきでないとしています。
早期予防で永久歯を守りましょう!
小児歯科の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
生えたばかりの奥歯の永久歯は、とてもやわらかく硬くなるまで時間がかかります。
また、溝が深くとても汚れがたまりやすく虫歯になりやすい条件になっています。そして、この溝に虫歯が出来ると急速に大きくなってしまいます。
このやわらかい時期の永久歯は、幼若永久歯(主に6歳臼歯)と呼ばれ,見た目に小さい虫歯でも歯の内部で一気に広がる性質がありますので、生えてきたら早目に予防をすることが大切です。
そこで有効なのが、フィッシャーシーラントです。
治療の方法は、歯は削る必要はなく、専用の電動ブラシで溝の内部の汚れを取りプラスティック性の材料で封鎖します。
シーラントは、とても優れた予防対策ですが、きちんと歯磨きをしないとやはり虫歯は発生しますので油断してはいけません。
また、永久的ではないので歯が硬くなるまでは、定期的に歯医者を受診し剥がれた時は、やり直すことが必要です。
適応は、あくまでも永久歯と考えます。乳歯へのシーラントは、成長する過程で乳歯は生理的に削れるものですので、その妨げとなり噛みあわせのズレにつながるという見地から、私は行うべきでないとしています。
早期予防で永久歯を守りましょう!
小児歯科の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.08.12更新
熱中症対策と虫歯
暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか
この時期は、夏休みでお出かけされる機会も多く、特にお子さんは発汗量が多いので十分な熱中症対策が必要です。
特に水分と塩分補給は、十分に行いましょう!
でも、せっかくの水分補給も飲み物を選ばないと虫歯になってしまうことがあります。
では、何故、虫歯になるかというと「飲み物によっては砂糖が入っているからなのです。」
「そんなことは誰でも知っている事じゃないか・・・」と言われてしまいますので、何を気を付ければよいのか清涼飲料水について私の知る限りでお話ししたいと思います。
ペットボトルなどの栄養成分表示に「エネルギー/タンパク質/脂質/炭水化物/ナトリウム」の100ml中のそれぞれの含有量が記されています。
この中の炭水化物に注目してみます。炭水化物は、糖質と食物繊維に分類されますが、このうち体内にに吸収されないものが食物繊維でその他が糖質です。
したがって、飲み物の中で「食物繊維が多く入っています。」と謳っているもの以外は、炭水化物=糖質ということになります。
この糖質の中の単糖類(果物やはちみつなどに含まれます)や二糖類(砂糖や乳糖など)が飲み物の多くには含まれています。
糖質ゼロ表記の飲み物で炭水化物が入っているものがありますが、これは食物繊維と考えてよいと思われます。
お茶のペットボトルの栄養成分にも稀に糖質と表記されているものがありますが、これは、植物の葉緑体の作り出す多糖類の一種で虫歯の原因にはなりません。ちなみに虫歯予防で有名なキシリトールも糖質の一つで糖アルコールになります。
糖質のうちの単糖類・二糖類(果物に含まれる果糖や砂糖など)は虫歯になりやすく、多糖類(でんぷんなど)は虫歯になりにくいと考えて良いでしょう。
その他に原材料としてあからさまに砂糖と表記してあるものもありますので、注意してみいて下さい!
少しわかりにくくなりましたが、清涼飲料水の栄養成分表示の炭水化物は、特別な条件を除き砂糖類と判断してよいと思います。
例えば「100ml中に炭水化物4g」と表記されているとすると1リットルのペットボトルには、40gの砂糖類が入っていることになります。
虫歯を作らないためには、炭水化物の少ない飲み物を選ぶことが大切です!
蛇足ですが、暑い時期の糖質などのエネルギー補給は大切です。しかし、運動直前の砂糖の過剰摂取は、体が反応し血糖値を下げようとインシュリンを多量に分泌し低血糖をまねき大変危険です。
おすすめは、バナナなどの食物繊維が多く、吸収速度が遅いものです。
正しい飲み物選びで、熱中症対策をしましょう
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
この時期は、夏休みでお出かけされる機会も多く、特にお子さんは発汗量が多いので十分な熱中症対策が必要です。
特に水分と塩分補給は、十分に行いましょう!
でも、せっかくの水分補給も飲み物を選ばないと虫歯になってしまうことがあります。
では、何故、虫歯になるかというと「飲み物によっては砂糖が入っているからなのです。」
「そんなことは誰でも知っている事じゃないか・・・」と言われてしまいますので、何を気を付ければよいのか清涼飲料水について私の知る限りでお話ししたいと思います。
ペットボトルなどの栄養成分表示に「エネルギー/タンパク質/脂質/炭水化物/ナトリウム」の100ml中のそれぞれの含有量が記されています。
この中の炭水化物に注目してみます。炭水化物は、糖質と食物繊維に分類されますが、このうち体内にに吸収されないものが食物繊維でその他が糖質です。
したがって、飲み物の中で「食物繊維が多く入っています。」と謳っているもの以外は、炭水化物=糖質ということになります。
この糖質の中の単糖類(果物やはちみつなどに含まれます)や二糖類(砂糖や乳糖など)が飲み物の多くには含まれています。
糖質ゼロ表記の飲み物で炭水化物が入っているものがありますが、これは食物繊維と考えてよいと思われます。
お茶のペットボトルの栄養成分にも稀に糖質と表記されているものがありますが、これは、植物の葉緑体の作り出す多糖類の一種で虫歯の原因にはなりません。ちなみに虫歯予防で有名なキシリトールも糖質の一つで糖アルコールになります。
糖質のうちの単糖類・二糖類(果物に含まれる果糖や砂糖など)は虫歯になりやすく、多糖類(でんぷんなど)は虫歯になりにくいと考えて良いでしょう。
その他に原材料としてあからさまに砂糖と表記してあるものもありますので、注意してみいて下さい!
少しわかりにくくなりましたが、清涼飲料水の栄養成分表示の炭水化物は、特別な条件を除き砂糖類と判断してよいと思います。
例えば「100ml中に炭水化物4g」と表記されているとすると1リットルのペットボトルには、40gの砂糖類が入っていることになります。
虫歯を作らないためには、炭水化物の少ない飲み物を選ぶことが大切です!
蛇足ですが、暑い時期の糖質などのエネルギー補給は大切です。しかし、運動直前の砂糖の過剰摂取は、体が反応し血糖値を下げようとインシュリンを多量に分泌し低血糖をまねき大変危険です。
おすすめは、バナナなどの食物繊維が多く、吸収速度が遅いものです。
正しい飲み物選びで、熱中症対策をしましょう
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.07.28更新
痛くない歯医者
良い子のみなさん!
待望の夏休みになりました
「そういえば、学校や幼稚園の歯科検診でチェックされて、もらった用紙をまだ提出していない・・・」という親御さんがいらっしゃるかと思います。
習い事をしているお子さんも少し時間がとれる時期かと思いますので、予防対策も含めたかかりつけ医への受診をおすすめします。
でも、治療で痛い思いをお子さんにさせたくないのでに歯医者に足が向かない方も多いのでしょうか?
もちろん、出来るだけ痛くないよう細心の注意を払っております。正確にお話しするとお子さんとの信頼関係を作り(小さなお子さんにも興味をもってもらえるようにきちんと説明します)、痛みを感じにくい状況にしています。大人であれば、過度に緊張すると痛みの感覚が鋭くなりちょっとした事でも痛みを感じやすくなりますので、リラックスした状態をつくるのと同じ効果です。
私見ですが、本来治療が必要なのに虫歯の進行止めなどでお茶を濁すのは、問題があると考えます。(正確な診断の下での進行止めは、有効です。)
進行止めだけであれば、当然、痛くありませんので「痛くない歯医者で良かった~」となるかもしれませんが、特に乳歯では後の問題は大きくなり永久歯に影響が出ることもあります。
また、「乳歯は、生え変わるのだから虫歯になっても・・・」と思う方がいるかもしれませんが、
歯と歯の間の隣接面と呼ばれる隙間に虫歯ができ、そのままにしてしまうと隣同士の歯が寄ってしまい後続の永久歯が生えるスペースが狭くなり歯並びが悪くなってしまいます。
そして、乳歯が早期に抜けてしまうと周りの歯が抜けた部分に傾いてしまいやはり永久歯の生えるスペースが不足して歯並びが悪くなります。
混合歯列期(乳歯と永久歯が両方ある時期)の歯並の乱れは、顎の成長に問題を起こす事も少なくありません。
顔面の成長が活発な時期ですので大人になって、左右の顎の長さが異なってしまったり、顔が曲がって見えたり審美的なことに影響することもあります。
以上のことを踏まえ、乳歯が生えた時からの予防対策は大切であり、虫歯を作らない事がもちろんですが、出来てしまったら治療が必要になります。進行止めで良いのか否かの判断が将来のお子さんの成長を左右します。
お母さん方は、毎日、お子さんがお家にいる時期で、とても大変かと思いますが、少しでよいのでお子さんのお口の中を見てみましょう!
子供たちの健全な成長を応援します!
小児歯科の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
待望の夏休みになりました
「そういえば、学校や幼稚園の歯科検診でチェックされて、もらった用紙をまだ提出していない・・・」という親御さんがいらっしゃるかと思います。
習い事をしているお子さんも少し時間がとれる時期かと思いますので、予防対策も含めたかかりつけ医への受診をおすすめします。
でも、治療で痛い思いをお子さんにさせたくないのでに歯医者に足が向かない方も多いのでしょうか?
もちろん、出来るだけ痛くないよう細心の注意を払っております。正確にお話しするとお子さんとの信頼関係を作り(小さなお子さんにも興味をもってもらえるようにきちんと説明します)、痛みを感じにくい状況にしています。大人であれば、過度に緊張すると痛みの感覚が鋭くなりちょっとした事でも痛みを感じやすくなりますので、リラックスした状態をつくるのと同じ効果です。
私見ですが、本来治療が必要なのに虫歯の進行止めなどでお茶を濁すのは、問題があると考えます。(正確な診断の下での進行止めは、有効です。)
進行止めだけであれば、当然、痛くありませんので「痛くない歯医者で良かった~」となるかもしれませんが、特に乳歯では後の問題は大きくなり永久歯に影響が出ることもあります。
また、「乳歯は、生え変わるのだから虫歯になっても・・・」と思う方がいるかもしれませんが、
歯と歯の間の隣接面と呼ばれる隙間に虫歯ができ、そのままにしてしまうと隣同士の歯が寄ってしまい後続の永久歯が生えるスペースが狭くなり歯並びが悪くなってしまいます。
そして、乳歯が早期に抜けてしまうと周りの歯が抜けた部分に傾いてしまいやはり永久歯の生えるスペースが不足して歯並びが悪くなります。
混合歯列期(乳歯と永久歯が両方ある時期)の歯並の乱れは、顎の成長に問題を起こす事も少なくありません。
顔面の成長が活発な時期ですので大人になって、左右の顎の長さが異なってしまったり、顔が曲がって見えたり審美的なことに影響することもあります。
以上のことを踏まえ、乳歯が生えた時からの予防対策は大切であり、虫歯を作らない事がもちろんですが、出来てしまったら治療が必要になります。進行止めで良いのか否かの判断が将来のお子さんの成長を左右します。
お母さん方は、毎日、お子さんがお家にいる時期で、とても大変かと思いますが、少しでよいのでお子さんのお口の中を見てみましょう!
子供たちの健全な成長を応援します!
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