2014.05.28更新
タバコと歯周病と小児の意外な関係
では、何故なのでしょう?
主にニコチンの作用で歯周病が悪化します!
・歯周病菌が歯茎に入り込んだときに本来は防御反応で体が血液を流し込んで歯周病菌を退治するのですが、
ニコチンは、血流を悪くする為、この機能が低下してしまいます。
・ニコチンは、歯根面表層のセメント質に付着しやすいので、本来くっついていなければならない歯根と歯肉をはがしてしまい歯周ポケットが深くなります。
・ニコチンは、全身の免疫力を低下させるため、間接的に歯周病を悪化させます。
また、タバコの煙には、ニコチンのほかタール・アンモニアをはじめとする有害物質が多数含まれます。
タバコの煙には、喫煙者が吸い込む主流煙と、周りの人が煙を吸わされてしまう副流煙があります。(受動喫煙)
お父さんが家(屋内)でタバコを吸う場合家族に次のような影響があります。
*奥様への影響
受動喫煙のため肺がんなど全身疾患への影響が心配されます。
*お子様への影響
お子様の歯肉に喫煙者と同じように黒ずみが現れます。もちろん血流も低下し歯周病にかかりやすくなります。
*赤ちゃんへの影響
妊婦さんは、自分がタバコを吸わなくても早産、流産や低体重児出産の可能性が高くなります。
禁煙は、ご家族の未来を明るくします!
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.05.15更新
よい歯をつくろう!マタニティ・ママ!
実は、皆さんが想像しているよりはるかに早くつくられます、赤ちゃんが生まれてからでなく、ママのお腹の中
にいるときから出来始めます
・妊娠約7週目から歯胚と呼ばれる歯の芽が出来始めます
健康な歯をつくるため栄養バランスに気をつけましょう!
歯の栄養には、カルシウムだけでなく、タンパク質・ビタミンA・C・Dを多く含む食品をバランスよく摂り、偏食を避け
規則正しい食事を心がけましょう!
・妊娠5~7か月頃
この頃から永久歯の歯の芽(歯胚)が出来始めます。
乳歯の芽は徐々に硬くなり歯の形になり始めます。(石灰化開始)
ママは、歯茎の抵抗力が低下しますので、歯周病に気をつけます。歯周病が早産に結びつくことがあります。
間食をしたら、お口の中をきれいにしましょう!つわりがひどく歯磨きが苦しい場合は、ミニヘッドの歯ブラシ(幼児用がおすすめです)を使います。
歯磨き粉は、つけなくてもかまいません。
安定期ですので、この時期に歯科検診を受けましょう!
・~ベビー誕生まで
乳歯の生える準備は、すでに完了しました。
永久歯の歯の芽(歯胚)が石灰化をはじめます。
母乳はとても大切です!吸う力が強くなると噛む力もはやくつきます。
ジュース・スポーツドリンクなどを哺乳瓶でダラダラ与えるのは
出来るだけ控えましょう!哺乳瓶は、あまり吸う力がいりません。
育てよう!よい歯で、よい身体!!これから楽しい子育てのはじまりです!
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.05.14更新
悲しい現実
むかし、歯医者は悪くなったら行く所でした。
その都度、歯は削られれました。皆さんご存知の通り、削った歯は元に戻ることはなく代替えの人工物で詰めてなおします。しかし、詰め物をはじめとする入れ歯やインプラントを含めた人工物は、一生もつ事は、ほとんどないと思います。
虫歯ができる→削って詰める→取れてしまいまた削る→痛くなり神経を取る→神経を取った歯がかかる病気になる→抜歯になる
全てがこうなるわけではありませんが、かなりの歯が失われました。
多くのお年寄りは、治療を繰り返すことで入れ歯になってしまいました、悲しい現実です。
では、どうしたらよいのでしょうか?
お子様であれば、歯の生え始めから正しい予防を行うこと(方法については、歯科医師に相談しましょう)
大人の方であれば、ご自身のお口の中の状態を正しく把握することが大事になりますので、歯周病の精密検査や細菌検査をした上で、予防計画を立てること
もちろん、虫歯と歯周病の治療や歯のない所には歯を入れることも必要です。
治療が大事なのは、当然ですが治療後のケアは、実は、もとっも大切なのです。
入れ歯をいれているのにうまく食べられない、飲み込めない方は、入れ歯以外の機能に問題があるケースもあり、お口の機能を定期的な歯医者での検査する事でわかります。
また、お口の中の細菌は、全身的な病気の原因になる事がわかってきました。(肺炎・糖尿病・心臓疾患・脳梗塞など、関連があるといわれています)
お子様も大人の方、また、お年寄りの方へご自身で異常を感じなくても定期的なケアをおすすめします!
口腔ケアとメインテナスで健康増進・疾患予防・明るい未来!
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.04.21更新
減らそう虫歯菌!
もしかすると磨き方に問題があるかもしれませんが、実は磨けていても虫歯になってしまう事があるのです。
乳児期に家族から虫歯菌をもらい菌が繁殖してしまうことがあります。こうなるとしっかり磨いても虫歯になりやすいお口の中の環境を大人になるまで引きずってしまいます。では、どうしたらよいのでしょうか?
対応策は、二つあります。
ひとつは、定期的に歯医者でフッ素を歯に塗ったり、ご自宅でフッ素入りのうがい薬でホームケアを行い歯を強くすること。
もうひとつは、バイキン数を減らす事です。
大人であれば歯医者で除菌が可能です(3DS→詳細は、予防のページをご覧ください)が、お子様の場合は、除菌が適応できません。
おすすめは、キシリトールを摂取することで唾液の分泌を促すことでバイキン数の減少が期待できますので、食間にキシリトール入りのお菓子などを食べることでそれが可能になります。
キシリトールは、砂糖に代わる代用甘味料として最近では、チョコレートをはじめとする予防効果のあるものが開発されていますが、今のところは、歯科医院専売のものが多いようです。ご利用の方は、ご相談ください
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.04.14更新
小児の虫歯は、どこからやってくるの?
では、なぜ虫歯が出来てしまったのでしょうか?
まず、ご両親や一緒に生活しているご家族に虫歯や歯周病はないでしょうか?歯周病の原因になる細菌性プラークと呼ばれる汚れの中には、虫歯菌も多数存在します。
生まれたばかりの赤ちゃんにのお口の中には、虫歯菌はいません。
では、どうして虫歯になるのしょう
家族から虫歯菌をもらい虫歯が出来てしまうのです、特に抵抗力の低い1歳半~2歳半くらいの時期に虫歯菌に感染するとばい菌数は一気に増え虫歯になりやすい状況になります。
お子様を虫歯から守るには、周りのご家族の虫歯と歯周病を無くすことが大切です。
では、すでに虫歯菌が増えてしまったらどうしたらよいのでしょうか?次回のブログでお答えしたいと思います!
院長 野崎康弘
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