
お口の中の症状としては、

「口の中がヒリヒリする」
「舌が痛い」
「食べ物や飲み物の味がおかしい」
「入れ歯が当たって痛い・ゆるい」
「食べ物が飲み込みにくい」
「話ずらい」
などが挙げられます。
唾液には、抗菌作用(虫歯菌や歯周病菌などの活動を抑える働き)がありますが、ドライマウスになるとこの機能が下がり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
特に、介護を必要とする高齢者では、加齢的な体の変化に加えて、脳血管障害などのご病気で半身麻痺になりますとお口の機能も同じく制限されてしまいます。
その結果、過度な口呼吸による唾液の乾きや摂食障害により噛む回数が減少しお口の乾燥が進みます。
ドライマウスになると舌苔(ぜったい)と呼ばれる細菌の塊が舌に作られます。舌の動きが制限されると、この舌苔の量は、どんどん増えて同時に異臭を放つようになります。
また、細菌を誤嚥する事により「肺炎」の危険性が高まります。

日本での死因の第三位は、「肺炎」です。肺炎には、誤嚥性肺炎といわれるお口の中の細菌が肺のなかに入り込み引き起こされるものが多くを占めています。
台東区内のある特別養護老人ホームで歯科医師・歯科衛生士による口腔ケアを定期的に入居者に行い検証したところ「肺炎」が激減した事実があります。

専門の歯科スタッフによる口腔ケアで、多くの「肺炎」は、防止できますので、在宅や施設・病院に入所でお困りの方は、かかりつけの歯医者や口腔ケアセンターまたは、地域の歯科医師会に相談することをお勧めします。

蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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