私たち健常人にとって当たり前の動作「食べること」の危険について記載します。
今年のお正月もご高齢の方がお餅をのどに詰まらせお亡くなりになるニュースがありました。
なぜ、このような事が起きてしまうのでしょうか?
全てのケースに当てはまる訳ではありませんが、実際の私が拝察していた患者さんの例をお話しします。
ある老人福祉施設に入居していた80歳代後半の患者さんです。
普段は、嚥下機能が落ちているため施設での食事はごはんは「おかゆ」、おかずは「ソフト食」(一度ミキサーにかけたものを固めたもの)を食べていました。
これは、安全面の考慮から専門家に評価してもらい食形態を決めていたことによります。
お正月で一時帰宅した際、黒豆をのどに詰まらせ、救急搬送され心不全でお亡くなりになられました。
施設内では、安全を考慮した食事が提供されますが、利用者さんのご家族の中には、ミキサー食などではなく、常食を希望されることもあります。
しかし、機能の落ちたご高齢の方に嚥下しにくい食形態は、とても危険です。特に、外出時の食事には、事故防止のため、ご家族や介護者の注意とご理解が必要にります。
安全な食事で命を守りましょう
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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