
機材はありますが、隣の駅なのでいつも電車で移動します。
夏も終わり訪問診療の移動は楽になったと思いつつ・・・
「こんにちわ!お久しぶりです!」玄関先で患者さんの娘さんにお会いしました。
「お母様の体調は、いかがですか?」の問いかけに「元気すぎて!私よりも元気です!」とのことです。
90歳要介護1の方で、新しく入れ歯を作りました。長年、患っていた膝関節炎で通院出来なくなり私の医院の近くの地域包括支援センターの依頼で伺ったのが初めてでした。
長年愛用していた入れ歯をなくしてしまい、5か月間入れ歯なしの生活とのこと。
「先生、お煎餅が好きだけど、食べられないんだ・・・」とさびしそうです。

暫く入れ歯を使っていないため、入れ歯製作の噛みあわせ決めが困難を極め、通常の外来治療の約2倍の時間がかかってしまいましたが、何とか完成する事が出来ました。
私が入れ歯を作ってから約2年が経過し「先生!いつもありがとう!何でも美味しく食べられて良かった!」

私の目の前で美味しそうに煎餅を食べてくれました。通院できなくなり、入れ歯を作るのを諦めていたそうです。
入れ歯を入れなくなるとお口の機能は衰え、嚥下障害につながります。噛む・飲み込む・話す・正しい姿勢を保つために入れ歯は、大切な役割があります。
ご家族の皆様にも感謝され、歯科医師として幸せを感じる瞬間です!

在宅で入れ歯やお口のトラブル・口腔ケアでお困りの方は、区役所・地域の歯科医師会・口腔ケアセンター(台東区では、三ノ輪口腔ケアセンター)・地域包括支援センターが相談窓口となります。
お悩みの事がありましたら、ご相談ください。

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蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘