ごく稀ですが、歯が一本もなく入れ歯なしで不自由なく食事を取られている方がいます。
この様な方は、どの様に咀嚼しているのでしょう
食事の風景を見ますとモグモグと口を動かし、周りの人が見ますと、あたかも歯ぐきで噛んでいるように見えてしまいますが、
実際は、歯が無いので噛んでいるわけではなく、舌で食べ物を上あごにこすり付け潰して食べています。
健康な時は、不自由がないので入れ歯の必要は、ないかもしれません。
しかし、認知機能が低下してきたときは、大きな問題になります。
認知機能の低下には、あるサインがありますので、見逃さない事が大切です。
お口の中に食べ物を詰め込み飲み込まずにため込んでしまうことが時々見られるようになります。
軽いうちは、飲み込みに時間がかかる程度ですが、ひどくなると飲み込む前にどんどん食べ物を口の中に入れてしまいます。
この様な場合、窒息の危険がありますので食事のときは、誰かが見守るか介助をする事が望まれます。
「入れ歯がない」「認知症」「自食(自分ひとりでの食事)」
の三つが重なりますと窒息の危険が高くなりますので、「食事介助をする」「窒息しない食形態にする」など対策が必要です。
安全な食事で健康を保ちましょう。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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