「入れた歯が3か月経つのですが調子が悪い・・・・」とセカンドオピニオンの患者さんがお見えになりました。
私「お口の中を拝見しますね」
患者さん「歯を入れてから何度か調整に行ったのですが、これで終わりといわれ・・・でも噛めないんです」
この患者さんはご高齢で娘さんに付き添われお見えになりました。入れ歯の不調の訴えです。
ここまでお読みになられた方は「多分、作った入れ歯が悪いのかな・・・」と思われる方がほとんどかもしれません。
実は入れ歯の不調は、口腔機能の低下によるものも多いのです。入れ歯に問題なくても噛めない、飲みにくいということがあります。
当然ですが、このケースでは入れ歯を調整しても不調は解決されませんので、口腔機能回復のためのリハビリが必要になります。
例えると、「杖を持っていても、歩く筋力がなければ使えない」ことと同じです。
娘さんにお聞きすると最近「お茶お飲むとむせる」「食べこぼしがふえた」「滑舌が悪い」とのことでした。これらは、口腔機能低下のサインです。
口腔機能低下に関する治療は、歯科の分野ですので気になる方は、かかりつけの歯医者に相談するとよいかと思います。
医療法人社団医康会ジェイエムビル歯科医院
野崎康弘