
抜きたくないので矯正しようか悩んでいるんです・・・
何とか抜かないで出来ないものなのでしょうか?
この様な質問をよく聞きます。答えは・・・
程度によっては、出来ます。しかし、多くの場合抜いたほうが結果よくなります。

多くの場合、歯並びの乱れは、顎の大きさに対して歯が大きすぎて正常な歯のアーチから歯がはみ出てしまうことによります。
例えるなら、5人掛けの椅子に7人が座り、座れない人は、膝の上に座っている状態です。当然、この椅子には、全員座れませんので、膝の上の人に座ってもらうには、椅子を大きくしなければなりません。
しかし、歯並びの場合、顎の大きさは決まっていますから、歯を抜いてスペースを作らなければ、正常なアーチからはみ出た歯を良い位置におさめることはできません。
(小児などの成長過程での顎の大きさのコントロールは、可能な場合があります。)
もし無理に抜かずに歯並びを治そうとすると、かなり出っ歯にしないとなりません。歯を抜かずに済んだが、カッパ顔になんてことも考えられます。
ここ数年で登場したマウスピースで歯を抜かずに行える矯正(程度によって不可)が流行っていますが、専門医の意見からすると
嚙み合わせの微調整は難しく、歯並びは良くなったが噛みにくくなったり、顎関節を痛めたりということもあるよう・・・とのことです。
状態も見ないで「抜かずに矯正できます」と謳う矯正も要注意だと言います。正確な診断は、分析をしないとわかりません。その後、抜歯が必要かが決まります。

当院では、月に一回、専門医による無料矯正相談を行っています。

蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘