高齢化社会と呼ばれ暫く経ちますが
今後も更にこの現象は加速しします。
当然の事ですが、ご高齢になりますと色々な病気にかかる確率が高くなります。
そこで今回はトレーニングやリハビリが必要な病気について考えたいと思います。
代表的なものとして脳卒中・脳梗塞などの多くのケースで麻痺の後遺症を残してしまうものがあります。
皆さん、体のリハビリは急性期を過ぎてから行い動かない体を動くようにすることはよく知られています。
実は、体の麻痺と同じくお口の中や喉も麻痺を起しています。
先日、とある先生のセミナーでその先生の経験やお口のリハビリについてのお話を聞く機会がありました。
今から20年ほど前に初めてリハビリ病院の歯科を担当する事になったそうです。
今でこそ当たり前になりつつある歯磨きが出来ない方への歯科医師・歯科衛生士の口腔ケアですが、
当時は医者や看護師も口の中を見るという習慣がないのと口と身体を別のものと捉えていたようです。
体のケアやリハビリは行うが口の中は野放し状態・・・数か月間歯磨き行っていないことなど当たり前のようにのあったそうです。
そこで、目にした光景は、口の中には歯垢と歯石が溢れ、これを取り除くと歯ぐきからは少し触れるだけで出血する状態、特に麻痺側ではこの傾向が顕著に現れてしまいます。
これでは、食事をしても血の味しかしない食欲が低下し全身状態の回復は望めない・・・ということでまず口の中をきれいにすることから始めなければならなかったそうです。
そして、病棟で地道に口腔ケア行った結果、肺炎で亡くなる方が激減したそうです。
この先生の経験談をもう少し記載したいところですがスペースに限りがありますのでお許しください。
現在、私が訪問する老人ホームでは、衛生士が定期訪問し介護職員が毎食後口腔ケアを行っています。(介護職員の方々は、研修を受け非常によく勉強されています。)
これにより誤嚥性肺炎は激減し多くの命が救われています。
お口のリハビリについてですが、簡単な方法としては、歯ブラシの背の部分で麻痺側の頬や口角を広げたりする事でも口を動かす筋肉が活性化され動きやすくなります。
実際に、私の医院に通院されている脳梗塞の後遺症で食べ物が麻痺側からこぼれてしまう方にご自宅で毎日実践していただいたところ回復し、普通に食べられるようになったことがあります。
他にも、色々な方法がありますのでお困りの方は、かかりつけの歯医者に相談するとよいかと思います。
お口は健康の入口です。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
医院案内は、こちらです。
2015.01.14更新
食事と窒息の危険
私たち健常人にとって当たり前の動作「食べること」の危険について記載します。
今年のお正月もご高齢の方がお餅をのどに詰まらせお亡くなりになるニュースがありました。
なぜ、このような事が起きてしまうのでしょうか?
全てのケースに当てはまる訳ではありませんが、実際の私が拝察していた患者さんの例をお話しします。
ある老人福祉施設に入居していた80歳代後半の患者さんです。
普段は、嚥下機能が落ちているため施設での食事はごはんは「おかゆ」、おかずは「ソフト食」(一度ミキサーにかけたものを固めたもの)を食べていました。
これは、安全面の考慮から専門家に評価してもらい食形態を決めていたことによります。
お正月で一時帰宅した際、黒豆をのどに詰まらせ、救急搬送され心不全でお亡くなりになられました。
施設内では、安全を考慮した食事が提供されますが、利用者さんのご家族の中には、ミキサー食などではなく、常食を希望されることもあります。
しかし、機能の落ちたご高齢の方に嚥下しにくい食形態は、とても危険です。特に、外出時の食事には、事故防止のため、ご家族や介護者の注意とご理解が必要にります。
安全な食事で命を守りましょう
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
医院案内は、こちらです。
今年のお正月もご高齢の方がお餅をのどに詰まらせお亡くなりになるニュースがありました。
なぜ、このような事が起きてしまうのでしょうか?
全てのケースに当てはまる訳ではありませんが、実際の私が拝察していた患者さんの例をお話しします。
ある老人福祉施設に入居していた80歳代後半の患者さんです。
普段は、嚥下機能が落ちているため施設での食事はごはんは「おかゆ」、おかずは「ソフト食」(一度ミキサーにかけたものを固めたもの)を食べていました。
これは、安全面の考慮から専門家に評価してもらい食形態を決めていたことによります。
お正月で一時帰宅した際、黒豆をのどに詰まらせ、救急搬送され心不全でお亡くなりになられました。
施設内では、安全を考慮した食事が提供されますが、利用者さんのご家族の中には、ミキサー食などではなく、常食を希望されることもあります。
しかし、機能の落ちたご高齢の方に嚥下しにくい食形態は、とても危険です。特に、外出時の食事には、事故防止のため、ご家族や介護者の注意とご理解が必要にります。
安全な食事で命を守りましょう
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2014.11.26更新
入れ歯がなくてもなんでも食べられるんです!?
ごく稀ですが、歯が一本もなく入れ歯なしで不自由なく食事を取られている方がいます。
この様な方は、どの様に咀嚼しているのでしょう
食事の風景を見ますとモグモグと口を動かし、周りの人が見ますと、あたかも歯ぐきで噛んでいるように見えてしまいますが、
実際は、歯が無いので噛んでいるわけではなく、舌で食べ物を上あごにこすり付け潰して食べています。
健康な時は、不自由がないので入れ歯の必要は、ないかもしれません。
しかし、認知機能が低下してきたときは、大きな問題になります。
認知機能の低下には、あるサインがありますので、見逃さない事が大切です。
お口の中に食べ物を詰め込み飲み込まずにため込んでしまうことが時々見られるようになります。
軽いうちは、飲み込みに時間がかかる程度ですが、ひどくなると飲み込む前にどんどん食べ物を口の中に入れてしまいます。
この様な場合、窒息の危険がありますので食事のときは、誰かが見守るか介助をする事が望まれます。
「入れ歯がない」「認知症」「自食(自分ひとりでの食事)」
の三つが重なりますと窒息の危険が高くなりますので、「食事介助をする」「窒息しない食形態にする」など対策が必要です。
安全な食事で健康を保ちましょう。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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この様な方は、どの様に咀嚼しているのでしょう
食事の風景を見ますとモグモグと口を動かし、周りの人が見ますと、あたかも歯ぐきで噛んでいるように見えてしまいますが、
実際は、歯が無いので噛んでいるわけではなく、舌で食べ物を上あごにこすり付け潰して食べています。
健康な時は、不自由がないので入れ歯の必要は、ないかもしれません。
しかし、認知機能が低下してきたときは、大きな問題になります。
認知機能の低下には、あるサインがありますので、見逃さない事が大切です。
お口の中に食べ物を詰め込み飲み込まずにため込んでしまうことが時々見られるようになります。
軽いうちは、飲み込みに時間がかかる程度ですが、ひどくなると飲み込む前にどんどん食べ物を口の中に入れてしまいます。
この様な場合、窒息の危険がありますので食事のときは、誰かが見守るか介助をする事が望まれます。
「入れ歯がない」「認知症」「自食(自分ひとりでの食事)」
の三つが重なりますと窒息の危険が高くなりますので、「食事介助をする」「窒息しない食形態にする」など対策が必要です。
安全な食事で健康を保ちましょう。
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2014.10.20更新
ドライマウスは、危険です!
ドライマウスとは、加齢や全身的な病気、それに対する内服薬の副作用により唾液の出る量が減り、お口の中が乾燥することを言います。
お口の中の症状としては、
「口の中がヒリヒリする」
「舌が痛い」
「食べ物や飲み物の味がおかしい」
「入れ歯が当たって痛い・ゆるい」
「食べ物が飲み込みにくい」
「話ずらい」
などが挙げられます。
唾液には、抗菌作用(虫歯菌や歯周病菌などの活動を抑える働き)がありますが、ドライマウスになるとこの機能が下がり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
特に、介護を必要とする高齢者では、加齢的な体の変化に加えて、脳血管障害などのご病気で半身麻痺になりますとお口の機能も同じく制限されてしまいます。
その結果、過度な口呼吸による唾液の乾きや摂食障害により噛む回数が減少しお口の乾燥が進みます。
ドライマウスになると舌苔(ぜったい)と呼ばれる細菌の塊が舌に作られます。舌の動きが制限されると、この舌苔の量は、どんどん増えて同時に異臭を放つようになります。
また、細菌を誤嚥する事により「肺炎」の危険性が高まります。
日本での死因の第三位は、「肺炎」です。肺炎には、誤嚥性肺炎といわれるお口の中の細菌が肺のなかに入り込み引き起こされるものが多くを占めています。
台東区内のある特別養護老人ホームで歯科医師・歯科衛生士による口腔ケアを定期的に入居者に行い検証したところ「肺炎」が激減した事実があります。
専門の歯科スタッフによる口腔ケアで、多くの「肺炎」は、防止できますので、在宅や施設・病院に入所でお困りの方は、かかりつけの歯医者や口腔ケアセンターまたは、地域の歯科医師会に相談することをお勧めします。
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お口の中の症状としては、
「口の中がヒリヒリする」
「舌が痛い」
「食べ物や飲み物の味がおかしい」
「入れ歯が当たって痛い・ゆるい」
「食べ物が飲み込みにくい」
「話ずらい」
などが挙げられます。
唾液には、抗菌作用(虫歯菌や歯周病菌などの活動を抑える働き)がありますが、ドライマウスになるとこの機能が下がり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
特に、介護を必要とする高齢者では、加齢的な体の変化に加えて、脳血管障害などのご病気で半身麻痺になりますとお口の機能も同じく制限されてしまいます。
その結果、過度な口呼吸による唾液の乾きや摂食障害により噛む回数が減少しお口の乾燥が進みます。
ドライマウスになると舌苔(ぜったい)と呼ばれる細菌の塊が舌に作られます。舌の動きが制限されると、この舌苔の量は、どんどん増えて同時に異臭を放つようになります。
また、細菌を誤嚥する事により「肺炎」の危険性が高まります。
日本での死因の第三位は、「肺炎」です。肺炎には、誤嚥性肺炎といわれるお口の中の細菌が肺のなかに入り込み引き起こされるものが多くを占めています。
台東区内のある特別養護老人ホームで歯科医師・歯科衛生士による口腔ケアを定期的に入居者に行い検証したところ「肺炎」が激減した事実があります。
専門の歯科スタッフによる口腔ケアで、多くの「肺炎」は、防止できますので、在宅や施設・病院に入所でお困りの方は、かかりつけの歯医者や口腔ケアセンターまたは、地域の歯科医師会に相談することをお勧めします。
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院長 野崎康弘
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2014.10.09更新
入れ歯のコピーとは?
紙のコピーは、耳にしますが「入れ歯のコピー」とは?
ご高齢の患者さんの中には、入れ歯の調子は良くないのだけれど、長年愛用してきた入れ歯は、手放せないとお話しされる方がおられます。
この対応策として私は、古い入れ歯のコピーを行い、これを改造して新しい入れ歯を作るときの目安としています。
入れ歯をお預かりする必要は、ありません。
その場でお口の中の型取りではなく古い入れ歯そのものの形を記録するための型取りをします。
はじめに、コピーした入れ歯が調子良くなるまで改造して、よく食べられるようになりましたら、このコピーした入れ歯と同じ形の入れ歯を新製します。
この方式ですと、古い入れ歯には一切手を加えずに新しく入れ歯を作る事が可能です。
したがって、望ましい事ではありませんが、万が一新しく作った入れ歯に馴染めなくても、古い入れ歯が手元にあるので、患者さんにとっては、安心できるわけです。
嚥下障害などで、食べ物がうまく飲み込めない方にもコピーした入れ歯の上あごの部分に厚みを持たせることで、飲み噛みのサポートが期待できます。また、話は逸れますが、歯がある方の嚥下障害には、嚥下サポート用の器具を歯医者で作ることが出来ます。
残念ながら自院では、入れ歯のコピーは、今のところ総入れ歯にしか適応していません。
入れ歯のコピーは、とても有効な手段です!かかりつけの歯医者に相談してみましょう
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
ご高齢の患者さんの中には、入れ歯の調子は良くないのだけれど、長年愛用してきた入れ歯は、手放せないとお話しされる方がおられます。
この対応策として私は、古い入れ歯のコピーを行い、これを改造して新しい入れ歯を作るときの目安としています。
入れ歯をお預かりする必要は、ありません。
その場でお口の中の型取りではなく古い入れ歯そのものの形を記録するための型取りをします。
はじめに、コピーした入れ歯が調子良くなるまで改造して、よく食べられるようになりましたら、このコピーした入れ歯と同じ形の入れ歯を新製します。
この方式ですと、古い入れ歯には一切手を加えずに新しく入れ歯を作る事が可能です。
したがって、望ましい事ではありませんが、万が一新しく作った入れ歯に馴染めなくても、古い入れ歯が手元にあるので、患者さんにとっては、安心できるわけです。
嚥下障害などで、食べ物がうまく飲み込めない方にもコピーした入れ歯の上あごの部分に厚みを持たせることで、飲み噛みのサポートが期待できます。また、話は逸れますが、歯がある方の嚥下障害には、嚥下サポート用の器具を歯医者で作ることが出来ます。
残念ながら自院では、入れ歯のコピーは、今のところ総入れ歯にしか適応していません。
入れ歯のコピーは、とても有効な手段です!かかりつけの歯医者に相談してみましょう
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2014.10.06更新
ぐらついている歯は、危険です!
在宅や老人ホームに入居されていますご高齢の方で、歯が動揺と言ってぐらついている場合、放置しますと誤飲による窒息の危険性があります。
以前、台東区内の施設で下の前歯6本連結してある大きなブリッジ(本来は、歯に固定されています。)が脱落し、咽頭に引っかる事故がありました。
認知症と脳血管疾患の後遺症のため患者さんはご自身の意思を伝えることができせん。
担当の看護師さんが、熱発と呼吸音の変化で異変に気づき医科に救急搬送され、レントゲン撮影後、内視鏡で摘出し一命を取り留めました。
※健常人では、誤飲するとは思えない大きなブリッジでした。大きな動揺がある歯の場合は、大変かもしれませんが、出来れば、介護者さんが毎日所在を確認する事が必要です。
動揺が小さい場合は、定期的に歯科医に確認してもらい、抜歯の時期を相談することお勧めします。
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以前、台東区内の施設で下の前歯6本連結してある大きなブリッジ(本来は、歯に固定されています。)が脱落し、咽頭に引っかる事故がありました。
認知症と脳血管疾患の後遺症のため患者さんはご自身の意思を伝えることができせん。
担当の看護師さんが、熱発と呼吸音の変化で異変に気づき医科に救急搬送され、レントゲン撮影後、内視鏡で摘出し一命を取り留めました。
※健常人では、誤飲するとは思えない大きなブリッジでした。大きな動揺がある歯の場合は、大変かもしれませんが、出来れば、介護者さんが毎日所在を確認する事が必要です。
動揺が小さい場合は、定期的に歯科医に確認してもらい、抜歯の時期を相談することお勧めします。
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2014.09.16更新
在宅診療での1ページ
ある居宅の患者さんのお家へ3ヶ月に一度の定期訪問に伺いました。
機材はありますが、隣の駅なのでいつも電車で移動します。
夏も終わり訪問診療の移動は楽になったと思いつつ・・・
「こんにちわ!お久しぶりです!」玄関先で患者さんの娘さんにお会いしました。
「お母様の体調は、いかがですか?」の問いかけに「元気すぎて!私よりも元気です!」とのことです。
90歳要介護1の方で、新しく入れ歯を作りました。長年、患っていた膝関節炎で通院出来なくなり私の医院の近くの地域包括支援センターの依頼で伺ったのが初めてでした。
長年愛用していた入れ歯をなくしてしまい、5か月間入れ歯なしの生活とのこと。
「先生、お煎餅が好きだけど、食べられないんだ・・・」とさびしそうです。
暫く入れ歯を使っていないため、入れ歯製作の噛みあわせ決めが困難を極め、通常の外来治療の約2倍の時間がかかってしまいましたが、何とか完成する事が出来ました。
私が入れ歯を作ってから約2年が経過し「先生!いつもありがとう!何でも美味しく食べられて良かった!」
私の目の前で美味しそうに煎餅を食べてくれました。通院できなくなり、入れ歯を作るのを諦めていたそうです。
入れ歯を入れなくなるとお口の機能は衰え、嚥下障害につながります。噛む・飲み込む・話す・正しい姿勢を保つために入れ歯は、大切な役割があります。
ご家族の皆様にも感謝され、歯科医師として幸せを感じる瞬間です!
在宅で入れ歯やお口のトラブル・口腔ケアでお困りの方は、区役所・地域の歯科医師会・口腔ケアセンター(台東区では、三ノ輪口腔ケアセンター)・地域包括支援センターが相談窓口となります。
お悩みの事がありましたら、ご相談ください。
訪問診療の詳細は、こちらへ
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
機材はありますが、隣の駅なのでいつも電車で移動します。
夏も終わり訪問診療の移動は楽になったと思いつつ・・・
「こんにちわ!お久しぶりです!」玄関先で患者さんの娘さんにお会いしました。
「お母様の体調は、いかがですか?」の問いかけに「元気すぎて!私よりも元気です!」とのことです。
90歳要介護1の方で、新しく入れ歯を作りました。長年、患っていた膝関節炎で通院出来なくなり私の医院の近くの地域包括支援センターの依頼で伺ったのが初めてでした。
長年愛用していた入れ歯をなくしてしまい、5か月間入れ歯なしの生活とのこと。
「先生、お煎餅が好きだけど、食べられないんだ・・・」とさびしそうです。
暫く入れ歯を使っていないため、入れ歯製作の噛みあわせ決めが困難を極め、通常の外来治療の約2倍の時間がかかってしまいましたが、何とか完成する事が出来ました。
私が入れ歯を作ってから約2年が経過し「先生!いつもありがとう!何でも美味しく食べられて良かった!」
私の目の前で美味しそうに煎餅を食べてくれました。通院できなくなり、入れ歯を作るのを諦めていたそうです。
入れ歯を入れなくなるとお口の機能は衰え、嚥下障害につながります。噛む・飲み込む・話す・正しい姿勢を保つために入れ歯は、大切な役割があります。
ご家族の皆様にも感謝され、歯科医師として幸せを感じる瞬間です!
在宅で入れ歯やお口のトラブル・口腔ケアでお困りの方は、区役所・地域の歯科医師会・口腔ケアセンター(台東区では、三ノ輪口腔ケアセンター)・地域包括支援センターが相談窓口となります。
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2014.08.27更新
おいしく食事ができることは、とても大事です!
私たちが、何気なくしている噛む・飲み込む動作ですが、すべての人が均等に持ち合わせているかというと実はそうではなく、噛む能率や飲み込む力は個人差があります。
先日、厚生省から発表された全世代を対象とした「健康意識に関する調査」の中で健康感を判断する際に重視した事項として「美味しく飲食できる事」が40.6%と「病気がない事」の63.8%に続きました。
また、健康に不安があると回答した方の理由として「歯が気になる」が26.2%を占めました。
このことは、裏を返せばかなりの人が、「今後、美味しく食事が出来るか不安である」という結果であると思います。
摂食嚥下機能(食べ物を口に入れ噛む・飲み込むこと)は、個人差はありますが年齢とともに衰えます、以前は、食事中にムセなかったのに最近ムセるようになった。また、食後に暫くしてからせき込むようになったなどは、嚥下障害のサインです。
では、どの様な対策があるのでしょう?
怪我の後や病後のリハビリというのは、よく耳にしますが、お口のリハビリは馴染みが少ないと思います。実は、お口のリハビリ(摂食嚥下機能回復のリハビリ)は、歯医者の診療領域で色々な指導が行われ、時には、その方の飲み込みの機能(嚥下機能)が低下している場合、常食と呼ばれる健康人が食べる食事が窒息の危険を伴うことがありますので、食事内容にも考慮をすすめます。
毎年、お正月になりますと「お年寄りが餅をのどに詰まらせる」報道があります。これは、嚥下機能の低下した方が、それに気付かなかった為と思われます。信じられないかもしれませんが、常食でも喉に詰まったものを吐き出すことが出来ないご高齢のかたは、沢山おられます。
健康人であれば、咳をして喉に詰まったものを吐き出すわけですが、この機能が衰えてしまっているのです。
また、嚥下機能の低下は、誤嚥性肺炎にもつながりますが、こちらも適切なお口のリハビリとプロによる適切な口腔ケアと指導でかなり防止できます。
介護予防という言葉があります。歯科の分野では、美味しく食べる機能を維持または、向上するためのトレーニングすることで、十分な栄養を取り健康を維持し要介護に出来るだけならないようにするという介護予防の一つを担っています。
虫歯と歯周病が予防が大事であるのと同じく「美味しく食べる」機能維持にも予防が大切です。
最後に、私が拝察したご高齢の患者さんとのエピソードをお話ししてこのページは、終わりたいと思います。
ある訪問先の100歳を迎えようかという女性の患者さんです。「こんにちは、はじめまして歯医者の野崎です。お食事美味しく出来ていますか?」私の問いかけには、瞬きをするだけです。
お口は開いたままで多量の唾液がエプロンに流れ落ちており、どうやら唾液を飲み込めない様子でした。
介護者さんに聞いたところ入れ歯は暫く入れておらず、食事は、ミキサーにかけたものを僅か召し上がられているとの事でした。
食事風景を見させていただいたところ、飲み込みは、よくないものの食べ物を咀嚼するお口の動きは、よく出来ていましたので、入れ歯を装着すれば、形のある食事が出来るかもしれないと期待が持てました。
しかし、いきなり入れ歯を作ると窒息の危険があるため、お口の筋肉を活性化させるためのマッサージから始めました。介護者さんにも毎日行ってもらいました。
ある日、今まで発語がなっかた患者さんですが、「お赤飯が食べたい」と小さな声でしたが、私に話しかけてくれました。(患者さんは、お赤飯が大好物だそうです。)
さあ、ここからが入れ歯の製作開始です。
入れ歯を作る前には、飲み込みなどの衰えた機能を回復することが重要です。機能が回復していない方への入れ歯制作は、窒息の危険がありますので、慎重に診査することが望まれます。
現在、この方は、お赤飯とまではいきませんが、形のあるものを食べることが出来るようになっています。
そして、体調も以前より安定しており「おいしく食事ができる事は、素晴らしい!」と改めて教えていただいたような気がしました。
食事は、健康の源であり、人生の楽しみです。口腔機能を維持して、おいしい食事を摂りましょう。
訪問歯科の詳細は、こちらです。
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院長 野崎康弘
先日、厚生省から発表された全世代を対象とした「健康意識に関する調査」の中で健康感を判断する際に重視した事項として「美味しく飲食できる事」が40.6%と「病気がない事」の63.8%に続きました。
また、健康に不安があると回答した方の理由として「歯が気になる」が26.2%を占めました。
このことは、裏を返せばかなりの人が、「今後、美味しく食事が出来るか不安である」という結果であると思います。
摂食嚥下機能(食べ物を口に入れ噛む・飲み込むこと)は、個人差はありますが年齢とともに衰えます、以前は、食事中にムセなかったのに最近ムセるようになった。また、食後に暫くしてからせき込むようになったなどは、嚥下障害のサインです。
では、どの様な対策があるのでしょう?
怪我の後や病後のリハビリというのは、よく耳にしますが、お口のリハビリは馴染みが少ないと思います。実は、お口のリハビリ(摂食嚥下機能回復のリハビリ)は、歯医者の診療領域で色々な指導が行われ、時には、その方の飲み込みの機能(嚥下機能)が低下している場合、常食と呼ばれる健康人が食べる食事が窒息の危険を伴うことがありますので、食事内容にも考慮をすすめます。
毎年、お正月になりますと「お年寄りが餅をのどに詰まらせる」報道があります。これは、嚥下機能の低下した方が、それに気付かなかった為と思われます。信じられないかもしれませんが、常食でも喉に詰まったものを吐き出すことが出来ないご高齢のかたは、沢山おられます。
健康人であれば、咳をして喉に詰まったものを吐き出すわけですが、この機能が衰えてしまっているのです。
また、嚥下機能の低下は、誤嚥性肺炎にもつながりますが、こちらも適切なお口のリハビリとプロによる適切な口腔ケアと指導でかなり防止できます。
介護予防という言葉があります。歯科の分野では、美味しく食べる機能を維持または、向上するためのトレーニングすることで、十分な栄養を取り健康を維持し要介護に出来るだけならないようにするという介護予防の一つを担っています。
虫歯と歯周病が予防が大事であるのと同じく「美味しく食べる」機能維持にも予防が大切です。
最後に、私が拝察したご高齢の患者さんとのエピソードをお話ししてこのページは、終わりたいと思います。
ある訪問先の100歳を迎えようかという女性の患者さんです。「こんにちは、はじめまして歯医者の野崎です。お食事美味しく出来ていますか?」私の問いかけには、瞬きをするだけです。
お口は開いたままで多量の唾液がエプロンに流れ落ちており、どうやら唾液を飲み込めない様子でした。
介護者さんに聞いたところ入れ歯は暫く入れておらず、食事は、ミキサーにかけたものを僅か召し上がられているとの事でした。
食事風景を見させていただいたところ、飲み込みは、よくないものの食べ物を咀嚼するお口の動きは、よく出来ていましたので、入れ歯を装着すれば、形のある食事が出来るかもしれないと期待が持てました。
しかし、いきなり入れ歯を作ると窒息の危険があるため、お口の筋肉を活性化させるためのマッサージから始めました。介護者さんにも毎日行ってもらいました。
ある日、今まで発語がなっかた患者さんですが、「お赤飯が食べたい」と小さな声でしたが、私に話しかけてくれました。(患者さんは、お赤飯が大好物だそうです。)
さあ、ここからが入れ歯の製作開始です。
入れ歯を作る前には、飲み込みなどの衰えた機能を回復することが重要です。機能が回復していない方への入れ歯制作は、窒息の危険がありますので、慎重に診査することが望まれます。
現在、この方は、お赤飯とまではいきませんが、形のあるものを食べることが出来るようになっています。
そして、体調も以前より安定しており「おいしく食事ができる事は、素晴らしい!」と改めて教えていただいたような気がしました。
食事は、健康の源であり、人生の楽しみです。口腔機能を維持して、おいしい食事を摂りましょう。
訪問歯科の詳細は、こちらです。
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院長 野崎康弘
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2014.07.18更新
意外と時間のかかる入れ歯作り
どなたでも存知じの「入れ歯」ですが、入れ歯作りは歯科治療の中でも1・2を争うほど緻密で時間がかかるのです!
次は、私が患者さんと交わすよくある会話です。
患者Aさん:「今日は型を取ったから、次回入れ歯入るんですよね!」
私:「いえいえ、今日は大まかな型取で、次回より精密な型を取るため今日とった型で石膏模型を作り、そのため道具をAさんのお口に合わせて作るんです。それを使って型をもう一度とります。要するに二回の型取りが必要なんです。」
Aさん「そうすると、次の次が出来上がりか~楽しみにしてます!」
私:「いえいえ、次回、精密な型取りをしてから、それをもとに石膏模型を作り、今度は、噛みあわせを決める器具を作って、入れ歯の高さと位置決めをします。」
Aさん:「それでは、新しい入れ歯は、いつ出来上がるんですか?何回かかる?」
私:「噛みあわせを決めたら、次に決めた噛みあわせで仮に人工の歯が並んだ状態の確認のための入れ歯が出来上がりますが、これはまだお渡しできません。この時に入れ歯の歯並びをチェックし、顔にマッチしているかAさんと一緒に確認します。AさんのOKが出てから仕上げに入ります。」
Aさん:「・・・・」
私:「5回くらいです。ただ、仮の入れ歯でマッチングが良くない場合、前のステップからやり直します。入れ歯は、出来上がってからほとんど手直しできないんです。ようするに、完成の前の段取りが大事なんです!段取りが8割ですね・・・料理にたとえると仕込みが大事といったところですね!」
Aさん:「そうですか・・・わかりました!いい入れ歯できそうですね、楽しみです!」
私:「期待に応えられるように作っていきます!頑張って通って下さい。」
良い入れ歯作りには、このように時間がかかりますが、各ステップを正確にクリアする事が大切です、どのステップにほんの少しのズレがありますと合わない入れ歯になってしまいます。
*簡単な部分入れ歯は、回数は短縮されます。先日、ご紹介しましたコンフォートなどの特殊な入れ歯は、更に回数がかかります。
また、訪問歯科診療における要介護の方も状況により異なります。
いつまでもおいしく食事できる入れ歯を手にいれましょう
歯が無い事でお困りの方は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
次は、私が患者さんと交わすよくある会話です。
患者Aさん:「今日は型を取ったから、次回入れ歯入るんですよね!」
私:「いえいえ、今日は大まかな型取で、次回より精密な型を取るため今日とった型で石膏模型を作り、そのため道具をAさんのお口に合わせて作るんです。それを使って型をもう一度とります。要するに二回の型取りが必要なんです。」
Aさん「そうすると、次の次が出来上がりか~楽しみにしてます!」
私:「いえいえ、次回、精密な型取りをしてから、それをもとに石膏模型を作り、今度は、噛みあわせを決める器具を作って、入れ歯の高さと位置決めをします。」
Aさん:「それでは、新しい入れ歯は、いつ出来上がるんですか?何回かかる?」
私:「噛みあわせを決めたら、次に決めた噛みあわせで仮に人工の歯が並んだ状態の確認のための入れ歯が出来上がりますが、これはまだお渡しできません。この時に入れ歯の歯並びをチェックし、顔にマッチしているかAさんと一緒に確認します。AさんのOKが出てから仕上げに入ります。」
Aさん:「・・・・」
私:「5回くらいです。ただ、仮の入れ歯でマッチングが良くない場合、前のステップからやり直します。入れ歯は、出来上がってからほとんど手直しできないんです。ようするに、完成の前の段取りが大事なんです!段取りが8割ですね・・・料理にたとえると仕込みが大事といったところですね!」
Aさん:「そうですか・・・わかりました!いい入れ歯できそうですね、楽しみです!」
私:「期待に応えられるように作っていきます!頑張って通って下さい。」
良い入れ歯作りには、このように時間がかかりますが、各ステップを正確にクリアする事が大切です、どのステップにほんの少しのズレがありますと合わない入れ歯になってしまいます。
*簡単な部分入れ歯は、回数は短縮されます。先日、ご紹介しましたコンフォートなどの特殊な入れ歯は、更に回数がかかります。
また、訪問歯科診療における要介護の方も状況により異なります。
いつまでもおいしく食事できる入れ歯を手にいれましょう
歯が無い事でお困りの方は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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2014.07.08更新
口が乾く(ドライマウス)と唾液の働き
先日、保健所で高齢者を対象とした口腔機能の維持向上のための講演会でお話をさせていただく機会がありました。
その中で「口の乾きがありますか?」の私の質問に対して、出席者の半数以上が「常に口の乾きを感じる」との答えでした。
ドライマウス(口腔乾燥症)になると、通常、1日に1リットル~1.5リットル分泌されなければならない唾液量が半分以下になるといわれています。
では、唾液が減るとどの様な事が起こるで可能性があるのでしょう
・お口の中のばい菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病になりやすい。誤嚥性肺炎になりやすい。
・舌が痛くなる(舌痛症)。
・頬の内側の粘膜が痛くなる。
・食べ物が飲み込みずらくなる。
・食べ物の味が分かりにくくなる(味覚障害)。
※唾液の働きについての面白いテストがります。これは、唾液が出ないと食べ物の味をほとんど感じない事を確認するための方法です。
1、「まず、小さじ三分の一程度の塩とペーパータオル(できればキッチンペーパー)を用意し下さい。」
2、「次に、舌の周りの唾液を取り除くため、舌をアカンベー状態に前方に突出しペーパータオルを巻きつけ30秒程
そのままにして、舌の水分を取り除きます。」
3、「ペーパータオルを取り除き、舌は、そのまま引っ込めずに用意した塩を舌の上にのせます。」
ここでは、個人差はありますが塩味は、ほとんど感じないと思います。
4、「次に、そのまま舌を口の中に戻し唾液と塩を混ぜて下さい。」ここで初めて強烈な塩味を感じようになります。
このテストは、唾液と塩が混ざってはじめて塩味を感じ取れるというものです。
例えば、「料理を作り自分では塩味をかなり抑えた筈なのに、家族にかなりしょっぱいと言われたり、外食をしたが、味がないので醤油をいっぱいかけてしまったり」
などもドライマウスの傾向かもしれません。
尚、このテストは、高血圧の方やお子様は、行わないでください。
ドライマウスの原因
・加齢
・糖尿病
・腎臓病
・シェーグレン症候群
・薬(降圧剤、利尿剤、鎮痛剤、精神安定剤など)の副作用
特に、介護が必要なお年寄りは、色々な薬を服用していることが多く、口の中が乾燥することが多くなります。
唾液量が減少すると、唾液の重要な働きである「体の中に入り込むばい菌に対する抗菌作用」が失われ、肺炎などの色々な病気にかかりやすくなりますので、介護する方は、注意してお口の中を見ることが大切です。
「自分で口の中を見るのは抵抗がある」というかたは、最寄りの歯医者(訪問による口腔ケアを行っている歯科医院)・地区歯科医師会・口腔ケアセンター・役所に問い合わせるとアドバイスが受けられます。
ドライマウスは、口腔ケアでお口の中を刺激することでかなり改善しますので、訪問歯科による口腔ケアをおすすめします。また、口腔保湿剤などの使用も歯科医師・歯科衛生士の適切な指導のもとでの使用が望ましいです。
お口の体操やマッサージを行うことでも唾液は、出るようになりますので、こちらも歯医者の指導のもと行うと良いかと思います。
唾液は、多くの病気を防ぎます!
医院の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
その中で「口の乾きがありますか?」の私の質問に対して、出席者の半数以上が「常に口の乾きを感じる」との答えでした。
ドライマウス(口腔乾燥症)になると、通常、1日に1リットル~1.5リットル分泌されなければならない唾液量が半分以下になるといわれています。
では、唾液が減るとどの様な事が起こるで可能性があるのでしょう
・お口の中のばい菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病になりやすい。誤嚥性肺炎になりやすい。
・舌が痛くなる(舌痛症)。
・頬の内側の粘膜が痛くなる。
・食べ物が飲み込みずらくなる。
・食べ物の味が分かりにくくなる(味覚障害)。
※唾液の働きについての面白いテストがります。これは、唾液が出ないと食べ物の味をほとんど感じない事を確認するための方法です。
1、「まず、小さじ三分の一程度の塩とペーパータオル(できればキッチンペーパー)を用意し下さい。」
2、「次に、舌の周りの唾液を取り除くため、舌をアカンベー状態に前方に突出しペーパータオルを巻きつけ30秒程
そのままにして、舌の水分を取り除きます。」
3、「ペーパータオルを取り除き、舌は、そのまま引っ込めずに用意した塩を舌の上にのせます。」
ここでは、個人差はありますが塩味は、ほとんど感じないと思います。
4、「次に、そのまま舌を口の中に戻し唾液と塩を混ぜて下さい。」ここで初めて強烈な塩味を感じようになります。
このテストは、唾液と塩が混ざってはじめて塩味を感じ取れるというものです。
例えば、「料理を作り自分では塩味をかなり抑えた筈なのに、家族にかなりしょっぱいと言われたり、外食をしたが、味がないので醤油をいっぱいかけてしまったり」
などもドライマウスの傾向かもしれません。
尚、このテストは、高血圧の方やお子様は、行わないでください。
ドライマウスの原因
・加齢
・糖尿病
・腎臓病
・シェーグレン症候群
・薬(降圧剤、利尿剤、鎮痛剤、精神安定剤など)の副作用
特に、介護が必要なお年寄りは、色々な薬を服用していることが多く、口の中が乾燥することが多くなります。
唾液量が減少すると、唾液の重要な働きである「体の中に入り込むばい菌に対する抗菌作用」が失われ、肺炎などの色々な病気にかかりやすくなりますので、介護する方は、注意してお口の中を見ることが大切です。
「自分で口の中を見るのは抵抗がある」というかたは、最寄りの歯医者(訪問による口腔ケアを行っている歯科医院)・地区歯科医師会・口腔ケアセンター・役所に問い合わせるとアドバイスが受けられます。
ドライマウスは、口腔ケアでお口の中を刺激することでかなり改善しますので、訪問歯科による口腔ケアをおすすめします。また、口腔保湿剤などの使用も歯科医師・歯科衛生士の適切な指導のもとでの使用が望ましいです。
お口の体操やマッサージを行うことでも唾液は、出るようになりますので、こちらも歯医者の指導のもと行うと良いかと思います。
唾液は、多くの病気を防ぎます!
医院の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
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