「頭痛と歯並びがどう関係あるの?」と思われる方がほとんどかと思います。
先日、次のような患者さんがお見えになりました。
他院に通院中で「一か月以上前から起床時の頭痛がひどく、日中も痛み止めを飲んでいる。知人の紹介で歯科受診を勧められ、受診したところ虫歯が原因で頭痛が起きているので、まず虫歯の治療を勧められた・・・でも歯は、痛くないんです!」とのことです。
では、何が原因なのでしょう?
お口の中を拝見しますと、確かに奥歯に虫歯があるものの、初期虫歯程度で痛みとは無関係と思われます。
虫歯以外の問題は、オープンバイト(前歯がかみ合わない嚙み合わせ)と乱ぐい歯、歯ぎしりによる歯の摩耗がみられることでした。ご本人も、強い歯ぎしりは自覚があるそうです。
歯科的に私が診断すると「嚙み合わせのズレたところで強い歯ぎしりが行われているために、後頭部から側頭部にかけての口を動かす筋肉が過度な疲労を起こしたのではないか」ということになります。
但し、診断が難しいケースですので見る歯科医によって見解が異なるかもしれません。
このケースですと就寝時のマウスガード装着が第一選択になりますが、症状が改善しない場合、大学病院などの高次機関に紹介することもあります。
また、根本的には、歯並びの影響が大きいと思われますので、矯正も視野に入れる必要があるかもしれません。
最近では、整体治療と合わせて、治療を行うこともあるようです。
原因不明の頭痛について、一度、歯科を受診してみては如何でしょう
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
2017.05.19更新
矯正が必要?頭痛がひどい!
投稿者:
2017.05.09更新
矯正したら前歯に変色が・・・
「数年前に矯正を終えたが徐々に前歯の中央が茶色くなってきた・・・」
との訴えの患者さんがお見えになりました。
これは一体どういうことなのでしょう
よくあるケースは、矯正装置が入っていたために、うまく歯磨きが出来ず、
ブラケットと呼ばれる歯の表面に接着してあった装置の周りが虫歯になってしまった。
バンドカリエスが挙げられます。
では、どうしたらバンドカリエスにならずに済むのでしょう?
矯正中は、装置が邪魔になり十分なブラッシングが難しいので、定期的な歯医者でのクリーニングが望まれます。
矯正専門の歯科医院では通常の診療は、行わないところもありますので、担当医に相談が必要になります。
今回お見えになった患者さんは、バンドカリエスではなく、矯正装置をつけていた接着剤の残りがあり
元々、透明だった接着剤に変色がでて茶色く見えるようになっていました。
対応は、接着剤を削除することで、綺麗に回復する事が出来ました。
バンドカリエスは、虫歯ですので多くの場合は、ご自身の歯を削り白い詰め物をすることになります。
歯並びは良くなったが、装置を外したら虫歯だらけ・・・などということがないようにしたいものです。
蔵前・浅草橋ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: