2014.07.23更新
歯ぐきにできものが・・・!
こちらの訴えの方は、痛みがないので様子をみていたが、最近、歯が浮いたような痒いような違和感が出てきて、できものが大きくなるとご自分で潰していたそうです。
半年以上もこの状態が続いていたそうで、「がん」などの悪性のものではないかと心配になって来院されました。治療した歯は、20年くらいたっており銀歯が装着されています。
この様なケースでは、次のような色々な原因が考えられますので、まずは、レントゲンでの診断が必要です。
1、歯周病
2、歯根嚢胞(しこんのうほう)→過去に神経を取った歯根の先に膿がたまる病気(顎の骨の中に膿の袋をつくります)
3、歯の根が割れている
1~3は、とてもよく似た症状ですが、治療内容も異なりますので正確な診断が必要です。
歯周病の治療については、HPの歯周病と予防のページをご覧ください。
歯根嚢胞については、根管治療という根の中の細菌を取り除く治療を行いますが、大きくなってしまった歯根嚢胞は、根管治療では治らない場合もあり、外科的に歯肉を開き顎の骨から取り出す手術を要することもあります。
また、手遅れになると抜歯に至ることもあります。そして、歯の治療の中で最も治りにくい病気で治療が長期に及ぶことが多くみられますが、嚢胞が小さければそれだけ治療回数が少なくて済む確率が高くなりますので、早めに発見することが大切です。
歯根破折については、抜歯になるケースがほとんどですが、大臼歯と呼ばれる奥歯は、根が複数本ありますので部分的に悪くなった根だけを抜いて残りの根が残せることもあります。
歯根嚢胞と歯根破折の鑑別において、初期の破折の場合とても分かりにくいものですがレントゲンでの的確な診断が必要です。また、歯根嚢胞が出来たので歯の根が折れたりする可能性は非常に低いものです。
歯肉の病変は、小さいうちは見逃されがちですが、進行すると大きな治療が必要になることがありすので、早期発見・早期治療が大切です。
定期健診で病変は、発見できます。
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.06.19更新
糖尿病と歯周病の知られざる関係
しかし、歯周病が糖尿病と深い関係がある事は、あまり知られていません。
糖尿病が悪くなり免疫力が低下すると、歯周病のあるかたは、更に歯周病が悪化します。
これは、本来、歯周病菌から歯を支える骨が溶けるのを防ぐ働きの免疫細胞がうまく機能しなくなるためです。
そして、免疫細胞の働きが低下していると脳が判断すると、破骨細胞を活発に働かせて歯周病菌から歯を支える骨を非難させようと健康な骨を破壊してしまいます。
つまり、脳が誤った指令を出してしまうわけです!
この悪循環で歯周病が進んで行きます。
そして、歯周病の歯ぐきからは、血糖値のコントロールを妨げる物質が放出されるため、同時に糖尿病も進んでしまいます。
従って、糖尿病を治すには、歯周病の治療が必要ですし、歯周病を治すには、糖尿病を治す必要があるという事になります。
歯周病がなければ、糖尿病が早く治るはずの人もたくさんいると思います。成人80%近くは、歯周病を抱えていると言われています、適切な検査と治療で歯周病は快方へ向かいますので自覚症状の有無にかかわらず、
かかりつけの歯医者に相談してみましょう!
お口は健康の入口です、正しい予防の知識を身につけましょう
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.06.11更新
「歯ぎしり」の影響と対策
しかし、詳しい原因は、いまだ不明です。
「歯ぎしり」には、次のタイプがあります。
・グラインディング→ギリギリと大きな音がして、周りの人が気が付きます。
・クレンチング→歯を強く噛みしめる、食いしばりです。音が出ない「歯ぎしり」です。
・タッピング→上下の歯をカチカチ素早く噛み合わせます。
物事に集中していたり、精神的なストレスを感じると起きている時でも、クレンチングは起こります。
では、「歯ぎしり」は、身体にどのような悪影響があるのでしょう?
1、歯への影響
歯が削れる・歯と歯ぐきの境目の歯の根もとに三日月状のクボミができ、歯がしみる。(知覚過敏)
歯が割れる。
詰め物が取れる、または、壊れる。
2、歯肉への影響
歯が強く揺らされることにより、歯周病が進みやすくなる、または、発症する。
3、顎への影響
顎関節症になりやすい。
4、全身への影響
肩こり・頭痛・腰痛やバランス感覚のくずれ等。
歯ぎしりのある方は眠りが浅く、睡眠時無呼吸とも関係するといわれています。
対策としては、日中であれば噛みしめていると思ったら上下の歯をはなす意識を持ちましょう習慣的なものなので、意識をすることで徐々に改善します。
就寝中については、マウスガード(ナイトガードとも呼びます)というマウスピースを装着し歯を衝撃から守ります。歯医者で型をとって作ります。
歯ぎしりは、万病の元!
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.05.28更新
タバコと歯周病と小児の意外な関係
では、何故なのでしょう?
主にニコチンの作用で歯周病が悪化します!
・歯周病菌が歯茎に入り込んだときに本来は防御反応で体が血液を流し込んで歯周病菌を退治するのですが、
ニコチンは、血流を悪くする為、この機能が低下してしまいます。
・ニコチンは、歯根面表層のセメント質に付着しやすいので、本来くっついていなければならない歯根と歯肉をはがしてしまい歯周ポケットが深くなります。
・ニコチンは、全身の免疫力を低下させるため、間接的に歯周病を悪化させます。
また、タバコの煙には、ニコチンのほかタール・アンモニアをはじめとする有害物質が多数含まれます。
タバコの煙には、喫煙者が吸い込む主流煙と、周りの人が煙を吸わされてしまう副流煙があります。(受動喫煙)
お父さんが家(屋内)でタバコを吸う場合家族に次のような影響があります。
*奥様への影響
受動喫煙のため肺がんなど全身疾患への影響が心配されます。
*お子様への影響
お子様の歯肉に喫煙者と同じように黒ずみが現れます。もちろん血流も低下し歯周病にかかりやすくなります。
*赤ちゃんへの影響
妊婦さんは、自分がタバコを吸わなくても早産、流産や低体重児出産の可能性が高くなります。
禁煙は、ご家族の未来を明るくします!
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.05.19更新
オーラルプロケアプログラム始めます!
お身体もケアしないと病気にかかりやすくなります。
お口の中も体と同じくいつも健康にありたいものです
従来型のPMTC(専門家による機械を用いたクリーニング)やフッ素につづき
ホワイトニングを含めた審美・美容歯科を加えた予防プログラムを考えています、もちろん当院ですすめています
除菌治療や細菌検査もプログラムに入ります。
身体的・精神的にHAPPYになれるようなプログラムにしたいと思います!
詳細決まり次第UPします。
ホワイトニングも今までのホーム・オフィスに加えいろいろなシステムを入れたいと思っています
オーラルプロケアプログラムのジェイエムビル歯科と覚えていただけるよう頑張ります
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.05.14更新
悲しい現実
むかし、歯医者は悪くなったら行く所でした。
その都度、歯は削られれました。皆さんご存知の通り、削った歯は元に戻ることはなく代替えの人工物で詰めてなおします。しかし、詰め物をはじめとする入れ歯やインプラントを含めた人工物は、一生もつ事は、ほとんどないと思います。
虫歯ができる→削って詰める→取れてしまいまた削る→痛くなり神経を取る→神経を取った歯がかかる病気になる→抜歯になる
全てがこうなるわけではありませんが、かなりの歯が失われました。
多くのお年寄りは、治療を繰り返すことで入れ歯になってしまいました、悲しい現実です。
では、どうしたらよいのでしょうか?
お子様であれば、歯の生え始めから正しい予防を行うこと(方法については、歯科医師に相談しましょう)
大人の方であれば、ご自身のお口の中の状態を正しく把握することが大事になりますので、歯周病の精密検査や細菌検査をした上で、予防計画を立てること
もちろん、虫歯と歯周病の治療や歯のない所には歯を入れることも必要です。
治療が大事なのは、当然ですが治療後のケアは、実は、もとっも大切なのです。
入れ歯をいれているのにうまく食べられない、飲み込めない方は、入れ歯以外の機能に問題があるケースもあり、お口の機能を定期的な歯医者での検査する事でわかります。
また、お口の中の細菌は、全身的な病気の原因になる事がわかってきました。(肺炎・糖尿病・心臓疾患・脳梗塞など、関連があるといわれています)
お子様も大人の方、また、お年寄りの方へご自身で異常を感じなくても定期的なケアをおすすめします!
口腔ケアとメインテナスで健康増進・疾患予防・明るい未来!
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.05.08更新
口臭気になりませんか?
口臭の原因の約85%は、お口の中にあるといわれています。
口臭の源は、口腔内に常在している細菌によって作り出されます。
唾液や歯垢の中には、たくさんの細菌がいて、食べかすなどを栄養にして増殖しています。歯周病や虫歯は細菌
感染症ですので、このような歯科的病気を抱えている人は、より強い臭いを発している事になります。
人の口の中は、通常37度前後に保たれており、唾液により潤っていて、それに加え食べかすがあります。
実は、口の中は、温度・湿度・栄養の三つの細菌が繁殖するには、最適な条件が揃っているのです。
成人の口の中には、約300種類の細菌がいわといわれ、歯垢1グラム中には、一億もの細菌がいます。ちなみに足の裏より多い数です。これらの細菌は、口腔内の清掃やケアを怠ると爆発的に増殖し、不快な口臭を発します。
また、老人臭と呼ばれる高齢者特有の臭いは介護の場では、排泄物のせいと思われていましたが、口
腔ケアの不足による口臭が原因の事もあります。
では、どうしたら口臭を予防・治療が出来るのでしょうか?
1、歯周病と虫歯の治療
2、正しい歯磨き(プロに習いましょう)と歯ブラシ・歯磨剤選び
3、舌の清掃(専用の道具があります)
4、保湿剤(口の乾燥は、口臭の原因です。)
5、歯医者で歯周病などの検査と合わせた、定期的なプロクリーニング(3~6か月に1回)
6、入れ歯の方は、洗浄剤など正しい手入れ(カビの防止)
7、寝たきり高齢者の方は、歯科医師・衛生士による口腔ケア(胃瘻の方は、特に必要です。)
是非、実践してみて下さい。
口臭は、内臓疾患など全身的要素もありますので悩まず歯科医に相談しましょう。
※過酸化水素系のwowスプレーホワイトニングは、口臭予防と殺菌効果があります。
嫌な口臭をなくし、楽しい時間を手入れましょう!
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.04.25更新
プロの歯の掃除屋さん
歯ブラシで落とせる汚れの割合は上手な人でも60~70%くらいと思われます。残りはデンタルフロスなどの仕上げ器具で落としますが100%汚れをとることは、不可能に近いことです。
また、汚れの中には、プラークと呼ばれる歯周病や虫歯の原因になるバイキンが沢山います。このバイキン達は、バイオフィルムと呼ばれる自らを守るバリアの中で増殖します。
このバリアを壊さない限り菌を取り除くことはできません。
バイオフィルムは、非常に粘着性に富んでいて歯の表面に強固に付着し歯磨きでは取り除けません。
では、どうしたらよいのでしょう?
PMTCである程度は、取り除くことができます!
PMTCとは、P・プロフェッショナル(歯科医師・歯科衛生士)が行うM・メカニカル(専用の機械)を使用して、T・トゥース(歯)をC・クリーニング(磨き上げる)ことをいいます。
これには、歯周ポケット内のよごれの取り残しを無くすため、必ずプロービングという歯周ポケットの深さを測り
処置に入ります。つまり、深いポケットがあれば、その深さの汚れを取らなければいけないという事です。
出来るだけ定期的に行うことで予防効果が高まりますので、お勧めします!
また、PMTCでバイオフィルムを壊したあとの除菌は、さらに効果的です(除菌については、予防のページをご覧ください。)
PMTCの効果については、後日、掲載したいと思います。
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.04.15更新
お口の中がネバネバに・・・
夜寝る前には、ちゃんと歯磨きしたはずなのに・・・こんな経験はないでしょうか?
これは、バイオフィルムと呼ばれるお口の中のバイ菌が作り出す自らを守るための
バリアが増殖しているためなのです
身近な所でもバイオフィルムは目にすることができます。流し台やお風呂場の排水溝にあるヌメネメがそれです!
特殊な薬剤を使わないときれいになりませんよね・・・実は、お口の中も同じなんです。
バイ菌は、バイオフィルムのなかで増えると同時にフィルムもどんどん大きくなります。バイオフィルムを壊すことで初めてよバイ菌を取り除くことが出来るようになります
それにはPMTCと呼ばれる専門的なお口の中のクリーニングや除菌治療が必要です!
PMTCと除菌治療については、後日、掲載したいと思います。
院長 野崎康弘
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