歯磨きは、とても大切ですが気を付けないと危険な事もあります
子どもは、一歳位から親のまねをして、スプーン等を自分で口に入れ始めます。歯ブラシも同じで親が歯磨きをしているのを見ることで歯磨きを覚え始めます。
子どもに歯ブラシを渡すと親のまねをして歯ブラシを口に入れ、歯磨き習慣が身に付いていきます。
ただし、歯ブラシを口に入れたまま転倒すると歯ブラシが頬や上あごに刺さるなどの重大な事故につながります。
就学前のお子さんの歯磨きは、必ず椅子に座ったままか抱っこして行うようにしましょう。
決して、歯ブラシを口に入れているときは、目を離してはいけません。
消防庁の調べでは、救急搬送人員では、1歳児が最も多くその中でも歯ブラシによる事故は、上位にあたります。
受傷の原因は、ほとんどが歯ブラシを口に入れたまま歩き転倒したことによるもです。
歯ブラシは、親と子を結ぶ大切なコミュニケーションツールの一つですが、見た目に尖っている部分がないので危険であるという認識が薄いようです。
お箸と同じく棒状なので「乳幼児だけで取り扱うと危ない!」ということを忘れずに正しく使いましょう。
また、大人でも転倒事故は、ありますので歯ブラシを咥えたままでの立ち歩きはなるべく控えましょう
私の患者さんの中にも大人の方ですが、歯ブラシを咥えたまま転倒し、お口の中をパックリ切ってしまい、止血後すぐに縫合しなければならなかった症例がありましたので、十分な注意が必要です。
歯ブラシを口に入れたまま歩かないようにしましょう!
医院案内は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
2014.09.10更新
子どもに忍び寄る歯周病の危機
歯周病は、子供はかからないのでは?あるいは、加齢からくるものでしょう?
と思われるかもしれませんが、学校健診において6歳で約40%・9歳で約60%歯肉炎が認められるとの報告があります。
歯肉炎とは、歯肉に限局した炎症で歯を支える骨の破壊や歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすきま深くには、炎症が、進んでいないもの言います。一方、歯周病は、歯を支える骨などに炎症が波及したものを言います。
殆どの場合、不潔性歯肉炎と呼ばれ正しいブラッシングが出来ていないことにより細菌性プラークが歯と歯茎の境目に蓄積したことが原因です。
特に小学生では、幼児期と違いご両親がお子さんの仕上げ磨きをやめる時期でお子さんの自己管理が大切でありブラッシングを習う必要があります。
そして、この時期は、混合歯列期といわれる乳歯と永久歯が入り混じり、その時期によりブラッシング方法を変えたりする必要がありますので、定期的に歯医者で指導を受けることお勧めします。
また、お子さんによっては、叢生といって永久歯が重なって生えたりすることがあり、矯正も視野に入れた予防対策が大切です。
全身的因子として中学生以降の体の生理的変化による影響で歯肉の感受性が敏感になり、比較的プラークコントロールが良好な状態でも思春期性歯肉炎が生じることがあります。
この時期のお子さんは精神的に不安定なことが多くブラッシングが疎かになりがちで思春期性歯肉炎を増悪させてしまうこともあります。
歯肉炎は、放置しますと歯肉だけの表面的な炎症に止まらず歯を支える骨にまで炎症がおよび歯周病へと移行することがありますので、歯ぐきから血が出るなどの症状があるお子さんは、早目に歯科を受診しましょう。
最近では、小学生でブラッシング時に出血したりという傾向が見られますが、定期健診を欠かさず受けることで殆どが歯周病へ移行せずにすむことが多いようです。
「歯科疾患実態調査」の中の「歯みがき行動」の調査では、毎日歯を磨く人、一日3回歯を磨く人の数は、年々増加しているにもかかわらず、中学生~高校生・成人にかけての歯周疾患の罹患率は増えています。、このことは、「磨いてはいるけれど、多くの人は、正しいブラシングが身に付いておらず、自己流のブラッシングであり、十分な歯周病予防効果を上げていない」という表れと思います。
歯肉炎に関するお子さん自身や保護者の方の関心は、虫歯に関するものと比べると低いのが現状です。将来、歯周病にかからないようにするためには、小児期の歯肉炎を放置しないことが望まれ、私たち歯科医も「小児期の歯肉炎の怖さ」を訴えてゆくことが大切であると思います。
正しいブラシングを習い、歯肉炎とお別れしましょう!
歯周病治療の詳細は、こちら
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
と思われるかもしれませんが、学校健診において6歳で約40%・9歳で約60%歯肉炎が認められるとの報告があります。
歯肉炎とは、歯肉に限局した炎症で歯を支える骨の破壊や歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすきま深くには、炎症が、進んでいないもの言います。一方、歯周病は、歯を支える骨などに炎症が波及したものを言います。
殆どの場合、不潔性歯肉炎と呼ばれ正しいブラッシングが出来ていないことにより細菌性プラークが歯と歯茎の境目に蓄積したことが原因です。
特に小学生では、幼児期と違いご両親がお子さんの仕上げ磨きをやめる時期でお子さんの自己管理が大切でありブラッシングを習う必要があります。
そして、この時期は、混合歯列期といわれる乳歯と永久歯が入り混じり、その時期によりブラッシング方法を変えたりする必要がありますので、定期的に歯医者で指導を受けることお勧めします。
また、お子さんによっては、叢生といって永久歯が重なって生えたりすることがあり、矯正も視野に入れた予防対策が大切です。
全身的因子として中学生以降の体の生理的変化による影響で歯肉の感受性が敏感になり、比較的プラークコントロールが良好な状態でも思春期性歯肉炎が生じることがあります。
この時期のお子さんは精神的に不安定なことが多くブラッシングが疎かになりがちで思春期性歯肉炎を増悪させてしまうこともあります。
歯肉炎は、放置しますと歯肉だけの表面的な炎症に止まらず歯を支える骨にまで炎症がおよび歯周病へと移行することがありますので、歯ぐきから血が出るなどの症状があるお子さんは、早目に歯科を受診しましょう。
最近では、小学生でブラッシング時に出血したりという傾向が見られますが、定期健診を欠かさず受けることで殆どが歯周病へ移行せずにすむことが多いようです。
「歯科疾患実態調査」の中の「歯みがき行動」の調査では、毎日歯を磨く人、一日3回歯を磨く人の数は、年々増加しているにもかかわらず、中学生~高校生・成人にかけての歯周疾患の罹患率は増えています。、このことは、「磨いてはいるけれど、多くの人は、正しいブラシングが身に付いておらず、自己流のブラッシングであり、十分な歯周病予防効果を上げていない」という表れと思います。
歯肉炎に関するお子さん自身や保護者の方の関心は、虫歯に関するものと比べると低いのが現状です。将来、歯周病にかからないようにするためには、小児期の歯肉炎を放置しないことが望まれ、私たち歯科医も「小児期の歯肉炎の怖さ」を訴えてゆくことが大切であると思います。
正しいブラシングを習い、歯肉炎とお別れしましょう!
歯周病治療の詳細は、こちら
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者:
2014.09.04更新
甘いもの大好き!でも、虫歯が心配・・・
甘いお菓子などが好きなお子さんは多いと思います。
「こどもがお菓子を欲しがったときは、どうしたらよいのですか?」とあるママさんからの質問です。
キシリトール100%のお菓子なら虫歯にはなりません・・・と答えようと思ったのですが、市販では探すことが難しいし、いつも高価なキシリトールのお菓子を食べさせるわけにもいかないだろうし・・・すこし沈黙・・・
「こどもの機嫌が悪くなるとお手上げなんです、機嫌がよくなるまで家事もできないんです・・・」とママさんは、疲れている様子です。
3歳のお子さんをお持ちのお母様とのやりとりです。お子さんのお口の中は、とてもきれいで歯磨きもよくできていました。(お母様の仕上げ磨きも上手です。)
そこで、思ったのが「甘いものを食べさせない=虫歯にならない」の考えを変えて「甘いものを食べてよい=虫歯にしない」事です。
本当は、食べたら磨くのが良いのですが、ママさんの負担を考えると、お菓子を食べたら必ず歯磨きをすることなど歯医者の戯言であると思いました。
虫歯菌は、口の中に入ってきた糖分を分解し歯を溶かしてしまう酸を作り、これにより歯に穴が開いてしまうのが虫歯です。糖分がお口の中に入った直後から酸性度は、どんどん高くなります。
この酸性度の上昇を防げば虫歯は出来にくくなります。甘いものを食べたらお茶やお水を飲むだけでもかなり効果があります。また、唾液にも酸を中和する働きがあるので、出来るだけよく噛んで食べることも大切です。小さな積み重ねですが、大きな効果が期待できるので実践してみて下さい
ただし、夜寝る前は、きちんと歯磨きをして下さい。虫歯菌は、夜寝ている間に大きな活動をしますので、これを怠ると虫歯が出来てしまいます。
以上をお話しし「お菓子とジュースの組み合わせは、一番虫歯になりやすいので気をつけましょう!」とアドバイスさせていただきました。あともうひとつ、砂糖の入りの飴は、長時間お口の中を酸性にしますので、できるだけ控えましょう。
生活習慣を工夫し、虫歯を防ぎましょう!
小児予防の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
「こどもがお菓子を欲しがったときは、どうしたらよいのですか?」とあるママさんからの質問です。
キシリトール100%のお菓子なら虫歯にはなりません・・・と答えようと思ったのですが、市販では探すことが難しいし、いつも高価なキシリトールのお菓子を食べさせるわけにもいかないだろうし・・・すこし沈黙・・・
「こどもの機嫌が悪くなるとお手上げなんです、機嫌がよくなるまで家事もできないんです・・・」とママさんは、疲れている様子です。
3歳のお子さんをお持ちのお母様とのやりとりです。お子さんのお口の中は、とてもきれいで歯磨きもよくできていました。(お母様の仕上げ磨きも上手です。)
そこで、思ったのが「甘いものを食べさせない=虫歯にならない」の考えを変えて「甘いものを食べてよい=虫歯にしない」事です。
本当は、食べたら磨くのが良いのですが、ママさんの負担を考えると、お菓子を食べたら必ず歯磨きをすることなど歯医者の戯言であると思いました。
虫歯菌は、口の中に入ってきた糖分を分解し歯を溶かしてしまう酸を作り、これにより歯に穴が開いてしまうのが虫歯です。糖分がお口の中に入った直後から酸性度は、どんどん高くなります。
この酸性度の上昇を防げば虫歯は出来にくくなります。甘いものを食べたらお茶やお水を飲むだけでもかなり効果があります。また、唾液にも酸を中和する働きがあるので、出来るだけよく噛んで食べることも大切です。小さな積み重ねですが、大きな効果が期待できるので実践してみて下さい
ただし、夜寝る前は、きちんと歯磨きをして下さい。虫歯菌は、夜寝ている間に大きな活動をしますので、これを怠ると虫歯が出来てしまいます。
以上をお話しし「お菓子とジュースの組み合わせは、一番虫歯になりやすいので気をつけましょう!」とアドバイスさせていただきました。あともうひとつ、砂糖の入りの飴は、長時間お口の中を酸性にしますので、できるだけ控えましょう。
生活習慣を工夫し、虫歯を防ぎましょう!
小児予防の詳細は、こちらです。
蔵前 ジェイエムビル歯科医院
院長 野崎康弘
投稿者: