院長の歯科教室

2019.07.23更新

「食べる量が減ってしまい、かなり痩せてしまった利用者さんがいるので見てほしい」とあるケアマネージャーさんからの相談です。

患者さんは、ご高齢で脳梗塞の既往があり通院が難しい方です。

まず、ご自宅に訪問させていただき、状態の確認をしました。

入れ歯が破損していましたが、即日修理で対応ができましたので一安心です。

私の場合、訪問診療で治療を終えた後、よく行うのが食事のテストです。

実際に食事風景を見させていただき、上手く食べる事ができるかの確認をします。

この患者さんの場合、見た目はうまく咀嚼しているように見えるのですが、ほぼ顎が上下にしか動いておらず、横の動きがわずかしかありませんでした。

この場合、、噛んではいるものの、食べ物は左右にばらけてしまい、なかなか飲むことができなくなり溜め込みが起こります。

次に、舌の動きを確認します。

舌を前方に突き出してもらい(あかんべー状態)左右に動かすように指示をしますが、右には動くのですが、左にはあまり動きません。

これも、食物をお口の中で左右に移動することができず溜め込みの原因になります。

この状態では、嚥下の前の食塊(飲み込む前の食べ物が一塊になった状態)の形成ができませんので、飲み込むこともままなりません。

このように口腔機能が低下している場合、いかに良い入れ歯を入れようとも、上手く食べる事はできません。

患者さんのご家族には、お口の機能訓練(口腔リハビリ)が必要であることお話しさせていただきました。

私たち歯医者は、上手く食べる事が出来ない原因が、入れ歯にあるのか口腔機能にあるのか判断できなければなりません。clover

蔵前ジェイエムビル歯科医院

院長 野崎康弘

 

投稿者: ジェイエムビル歯科医院

2019.07.10更新

口内炎が治らないんです!en痛くはないのですが・・・神経のない歯のまわりです!疲れると大きくなり膿が出ます。他院で口内炎の塗り薬をもらったのですが半年くらい変わりません。」と知人から電話相談です。

(通常、電話での相談はお受けできませんのでご了承下さい。)

 

確定診断は、口腔内を診察しないと出来ませんので、後日、来院いただくことを条件として可能性がある原因を以下のようにお話ししました。

 

通常の口内炎ではなく根尖性歯周炎(神経を取った歯がかかる病気)で根の先に膿がたまり、それが歯茎を破って出てきている。

或いは、歯の根っこが割れてしまい、ひび割れ部分から感染を起こし同様の状態になっている。

いずれの状態も歯が原因なので、歯の根本治療をしないと治らないものである。

 

今回のケースでは、神経のない歯の周りとの事ですので、歯由来の病巣と推測されましたが、粘膜や舌など歯のない部分にできる口内炎様の病変については、

2週間以上たっても治らない場合、癌などの悪性腫瘍の可能性もありますので放置することは危険です。また、確定診断は、病理検査のみとなります。

治らない口内炎は、放置すると危険です。clover

蔵前 ジェイエムビル歯科医院

院長 野崎康弘

 

 

投稿者: ジェイエムビル歯科医院

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